甘いものと生理痛 ジュースの話などマクロビオティックの観点から

甘いもので人生を台なしにしている。
こういう人のなんと多いことか。

私は一貫して甘いものには厳しいのですが、それは甘いものが体に及ぼす影響を考えると、とてもおすすめする気にはなれないからです。
ただ、たま〜に緊張感を緩めたいときとか、おつき合いでお菓子をいただくことまで禁じるものではありません。

人間は実に個人差があって、甘いものを毎日食べ続けても平気な人もいるし、少しの甘いものでも相当ダメージを受ける人もいます。
それは、もって生まれた内臓の強さ弱さに左右されることでもあります。
人の顔がそれぞれ違うように、内臓もまたそれぞれ力の差がありますので、食べ物もまた体への影響の仕方に個人差があるのです。

しかし、影響の仕方の個人差はあっても、甘いものが体の細胞をゆるめ、精神状態をもゆるめることに変わりはありません。
そして、血液を粘らせることにつながります。
ですから、甘いものをよく食べている女性は、経血の色・量とともに、生理痛も重い人が多いですね。

でも、マクロビオティックを知ってから、甘いものの影響を知った人が甘いものを控えると、最初に効果を感じるのがこの生理のときなのです。
体というのは本当に正直なもので、「食べたもののようになる」というのを実感していただける良い例です。
先日もこういうご報告がありました。
「玄米を食べ始めての変化(マクロビオティックの指導現場から)」

ですから、甘いものが入っている人は、外見からでも判断出来るほどになるのですが、もしマクロビオティックの甘味料を使ったお菓子なら大丈夫と思っている人がいたら、即刻その認識は改めてください。
マクロビオティック甘味料でも体を緩めることには変わりはないからです。
このブログでも過去にたくさんの記事を書いていますから、参考になさってください。
「甘いもの」でブログ内検索をかけると、読みきれないほどたくさんの記事が出てきます。

なお、甘いものがやめられない人には、主食のごはんをちゃんと食べていないか、ごはんの量が少ない人が多いです。
お米にはもともと穀物の甘味があるので、しっかりごはんを食べることによって、自然な甘味が体内に満たされるようになるのです。
南瓜・人参・蓮根・玉葱・キャベツ・芋類などにも自然の甘味が備わっているので、こういうものの甘さを摂っていれば、そんなにお菓子に走らなくてもすみます。

よく糖質制限ダイエットを勧める人からは、主食のお米までその対象にされてしまいますが、それは間違いです。
一時的にはダイエットの効果があっても、主食を抜いた食べ方は、いずれ体調が崩れる原因になります。

甘いものは体に必要なのですが、それは甘味料から摂るのではなく、穀物や野菜の甘味から摂りましょう。
旬の果物もいいですね。
ただし、果物はジュースにしてしまわないこと。
ジュースにしてしまうと量を取りすぎるだけでなく、繊維質が含まれませんので、メリットが減ってしまいます。

ちなみに、むそう塾では濃縮還元ジュースを日常的に飲むことは禁止しています。
実際にジュースを自分で作ってみれば分かりますが、たとえば200ccのジュースに、どれだけの果物が必要なのか一目瞭然になります。
繊維質も一緒だと、そんなに果物は食べられません。

マクロビオティックの一物全体の観点からみても、不自然きわまりないのがジュースです。
天然果汁100%のものだけ、お料理の調味料として、あるいはたま〜〜〜〜にデザートとして材料に使うことがある程度です。
ですから、お子さんを育てる人は、冷蔵庫にジュースのある日々にしないようにしましょう。
(余談ですが、ストローは味覚音痴につながるので止めましょう。)

そういえば、先日こういう記事がありました。
アメリカの動きですが、なにを今更という感じですね。
「果汁100%ジュースにリスク、米小児科学会が警告」

 
 

 
 

(無農薬林檎 品種:ピンクレディー さんさんファーム)

 
 

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コメント

  1. てんこ より:

    美風さん、おはようございます。
    とても大切な記事をありがとうございます。

    昨日、仕事関係の勉強会が東京でありました。
    話を聴いて驚いたのが、生理は何年来なくても良い、月経は女性が社会で活躍する為には邪魔な物、という考えが堂々と述べられていたことでした。
    (演者は現役の産婦人科医師です)
    中学生のほとんどが月経を負担に感じているというアンケート結果が示され、その負担から開放してあげるのが産婦人科医の役割、という論調でした。
    月経がちゃんとくることは健康のバロメーターなんかじゃない、とも述べられていました。。
    まれにスポーツをする時に月経中が一番調子良いと言う患者さんがいる、という点にも触れられていたのですが、それが本来あるべき姿とは評価されず特異な例として示されていました。
    妊娠の希望さえ無ければ何歳からでも何年でもピルを飲み続けてよい、むしろピルを飲むことが現代女性の活躍には必要不可欠なんだという結論で、全国から集まった産婦人科医がこれを鵜呑みにしてしまうだろうことにとても恐ろしい気持ちになりました。

    月経がくることは女性として自然なことで、中学生ですでに月経痛に悩んでいることが不自然なんだと思った方があの会場に私以外に居たかどうか。。
    (自然であるべき、と思っている人が居ないかもしれません)
    人が本来持つ能力を取り戻す・修正するお手伝いをせずに、どんどんクスリ漬けにして良いことをしている気になっている現代医療は、本当に罪作りです(と松見先生もおっしゃっていました)
    もちろん、体調不良はクスリを飲めば治る、飲まなければ治らない、と思い込んでいる患者さん自身にも問題はあるわけですが。

    昨日の話のまま実践されてしまうと、妊娠希望のない女性は全員ピルを飲まされてしまいそうなので、そんな恐ろしいことになる前に月経中が最高に気持ちいい!という女性が増えて欲しいものです。
    美風さんの記事をヒントに私もコツコツ頑張ります。。

    • マクロ美風 より:

      てんこさん、こんにちは。
      コメントをありがとうございます。

      いや〜、なんとまあ恐ろしいことを話しているのでしょうか(゚д゚)!
      その人たちのお子さんにお嬢さんがいても、やはり同じように薬に頼るように育てるのでしょうかね?
      人間の体はそんなに薬が必要なように作られていないことに、なぜ気づいてくれないのかなぁ?

      中学生で生理痛がひどいのは、間違いなく小さい時から食べ続けている甘いもののせいですね。
      甘いものの影響は本当に凄いです。
      てんこさんのように女性に影響を与えられる立場の人が、甘いものの怖さを教えてくださったら、それが種まきになってくれると思うのです。
      お互いに地道に頑張りましょう!

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