「歯科医療における小児の食事指導」講演会のご紹介

歯医者さんは歯を治すだけでなく、実は歯医者さんで糖尿病が治る時代になりました。
それは、糖尿病にはそれだけ食べ物が影響していることの表れでもあります。
内科に通っても糖尿病が治らず、最終的には人工透析に進む人がとても多い時代ですが、それは食べ物を徹底的に見直していないからですね。
私が知っている歯医者さんでも、歯の治療だけでなく食事指導をして糖尿病が治った症例が多くあり、これからその方向で診察をする準備を進めているほどです。

東京でもそのような視点に立った講演会が開催されるとのことなので、その情報をご案内させていただきます。
今子育て真っ最中の人だけでなく、ご家族に糖尿病患者を抱えている人にも参考になると思います。
歯科の現場では、驚きの治癒例がたくさんあって、その現実を蓄積された先生方がこうして新しい動きをされています。
マクロビオティックの観点からも大いに納得できる講演内容なので、足を運んでみてはいかがでしょうか。
私は授業があって行かれませんが、とても良い講演だと思いますので、ご紹介させていただきます。

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【歯科医療における小児の食事指導】

2017年2月11日(祭日)、12日() 9:20~16:40

2016年10月11日、WHO(世界保健機関)は、砂糖の入った飲料への課税を進めるように 各国に呼びかけた。いわゆる「ソーダ税」と呼ばれるものだ。アルコールやタバコと同じ扱いにする ことを勧めるものだ。それだけ、世界の肥満と糖尿病の増加は深刻になっている。日本もその例外ではない。このような時代の中、幼児期から継続通院する可能性の高い歯科医院の食事指導は極めて重 要な意味を持つようになっている。だが、これまでの歯科医療における食事指導をみると、全身(心) を忘れ、「口腔」内だけしかみない指導が目立つ。そのため、しばしば誤った指導が繰り返されてきた 歴史がある。今こそ、口腔内だけではなく、全身(心)を診る食事指導が必要な時代になっている。 小児の食事指導にかかわる歯科医療関係者の受講をお待ちします。

■講 師
黒沢誠人「小児のカリエス予防は食習慣がすべて」(くろさわ歯科医院院長・埼玉県)
徳田寿枝「沖縄の口から日本が見える」(とくだ歯科医院副院長・沖縄県)
古仙芳樹「小児歯科は予防医療の最前線」(フルセン歯科医院院長・東京都)
幕内秀夫「歯科医院における小児の食事指導」(F&H研究所代表・東京都)
■会 場 家の光会館1Fセミナールーム(東京都新宿区市谷船河原町 11)
■受講料 歯科医師(医師)23,760 円(税込み) その他 21,600 円(税込み)
■定 員 40名
■申込方法 申込書にご記入の上、FAX または、mail でお申込みください。定員の関係上、お申 し込みいただいた方に、折り返しご連絡させて いただきます。その後、1週間以内に下記銀行口座に受講料をお振込み下さい。
FAX:042-506-8637
mail:fandh-2@arion.ocn.ne.jp
■入金先 三菱東京 UFJ 銀行 国立(くにたち)支店 口座番号:(普)0795050
口座名:フーズアンドヘルス代表 幕内秀夫
*キャンセルは、1週間前までにご連絡いただいた場合、お振込み金額の 50%から手数料を差し引い た額を返金いたします。それ以降のご返金はできません(代理出席可)。
■主 催 フーズ&ヘルス研究所 TEL:042-506-8637

お申込みはこちらのPDFをご覧ください。

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講師プロフィール、講座内容(時間)

(2 月 11 日)

9:20~10:50

「小児歯科は予防 医療の最前線」

古仙芳樹

フルセン歯科医院院長。1965 年群馬県生まれ。平成元年日本大学松戸歯学部卒 業。平成 7 年調布市国領町にフルセン歯科開院。開院当初より予防歯科に取り組み 食生活改善を柱に臨床 29 年目。「健康を創造する予防歯科」が医院理念。むし歯予 防は目的ではなく健康を創造するための手段である。
むし歯を予防するのはフッ素かキシリトールか PMTC か、はたまた母親の仕上げ 磨きなのか?そんな勿体ない予防歯科してませんか?考えてみてください。何やっ ててもむし歯になる子はなるんですよ。あなたには聞こえませんか?乳歯君が身を 挺して我々に訴えている叫びが。むし歯をつくってしまったことを「子育て失敗」 くらいに落ち込んでいるお母様に優しく語り掛けましょう。「お母さん、ここが食生 活を見直すきっかけですよ」と。歯科医院は医療機関で唯一妊婦さんから子どもた ち学生さん大人、高齢者に至るまで男女の差なく通っていただけるユニバーサルな サロンなのです。命は健康なお口から入ってきます。来院されるご家族の健康を創 造する予防歯科始めてみませんか?
11:00~12:30

「歯科医療におけ

る食事指導」

幕内秀夫

F&H研究所主宰。1953 年茨城県生まれ。東京農業大学農学部卒業。専門学校 の講師を務めるが既存の栄養教育に疑問を持ち退職。以後、伝統食と健康の研究を 行う。プロスポーツ選手の個人指導、保育園、幼稚園の給食改善、企業の社員食堂 の改革などを行う。病院、診療所、歯科医院などで約 30 年間食事指導を担当する。 主な著書:『粗食のすすめ』、『ドラッグ食』、『はじめよう歯科医院での食事指導』な ど多数。学校給食と子どもの健康を考える会代表。
私たちが「口」にする食べ物は口腔内にとどまっているわけではありません。食 道を通り、胃に入り腸に達します。その間に一部は消化吸収され、排泄されていま す。食生活の影響は口腔内だけではなく全身(心)に及びます。また、食事は他の 治療などとちがい、家族や社会とのかかわりにも影響します。小児の食生活の場合 は、親(母)子関係にも大きな影響を与えることになります。かつて、一部の歯科 医療関係者は、「むし歯になるから、できる限り早く断乳しなさい」と指導した時代 がありました。そのことによって、心身ともに苦しめられた母子がどれほどいたで しょうか?これは過去の話ではないように思います。今も、それと似た指導を耳に することが少なくありません。「口腔」、だけしか見ない食事指導はそれを繰り返す ことになります。歯科医療における食事指導は、「予防医療」の一環です。
13:30~15:00

「急激に変化した

食生活」

幕内秀夫

食生活は急激に変化してきたと言われる。一般には「欧米化」したことに問題が あると言う指摘が多い。しかし、現状の食生活を見ると、欧米化ではなく「工業化」 したと言うべきである。意識しなければ、私たちが口にするものは、水田や畑、森、 海、川で生産、収穫される「農産物」ではなく、工場で生産される「工業製品」を 食べるようになった。 「工業化」された食品は、自然界にはあり得ない成分の食品を作り出すことを可能 にした。その際、多用されているのは、「精製糖質」と「精製油脂」である。もはや、 加工食品業界は「美味しい食品」から、「快楽を感じる」食品を作り出すことに突き 進んでいる。「病みつきになる食品」を作り出し、ヘビーユーザーを作り出している。 その最大のターゲットは子どもたちであることは言うまでもない。
15:10~16:40

「今」、食生活の何 が問題か?」

幕内秀夫

食生活が急激に変化したことによって、何が問題なっているのか?「精製糖(砂 糖)」が増えたこと、あるいは咀嚼しなくなったこともあるでしょう。ただし、それ は大きな問題の一部を指摘しているに過ぎません。現代の食生活には大きく見たと き、5つの問題点があります。その一部だけを指摘し過ぎると、全体がおかしくな るのが食生活です。問題点をきちんと理解すれば、「提案」することは決して難しく ありません。

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(2 月 12 日)

9:20~10:50

「子どもは何を

食べればいいか

わかっている」 幕内秀夫

「小児の食事指導は難しい」、という声を耳にすることがある。本当にそうだろう か?そのように考えている医療者は、子どもと大人の食事のちがいを理解していな いからである。「水」を飲めない子どもはいない。「麦茶」を飲めない子どもはほと んどいない。「コーヒー」を飲める子どもはめったにいない、「ビール」を飲める子 どもはどこにもいない。明らかに子どもは、何を飲み、何を飲んではいけないのか わかっているのである。しかも、幼児や乳児になればなるほどまちがわない。難し いのは大人の食事なのである。子どもの食事と大人の食事の違いを理解すれば、食 事指導は決して難しくない。
11:00~12:30

「沖縄の口から日

本が見える」

徳田寿枝

とくだ歯科クリニック副院長。1964 年埼玉県生まれ。平成元年、歯科大学卒業 後、東京都内での勤務を経て千葉県にて開業。後に結婚を機に沖縄県へ移住。歯科 医療に携わり 29 年。沖縄在住 16 年。1 児の母親。
12 歳児の虫歯罹患率がワースト 1 位の沖縄。このことは口腔内の問題だけでなく 全身の健康問題の入り口に過ぎません。沖縄では「沖縄クライシス」という言葉が 登場しています。また長寿県として全国トップを誇っていた沖縄でしたが、2000 年に男性の平均寿命が 26 位に急転落。これを「26 ショック」と呼び、県をあげて 健康対策を講じ推進して来ました。さて、その後どうなったのか?さらに衝撃の事 実をお伝えします。沖縄では何が起きているのか?一歩先を行く沖縄の健康と食生 活について沖縄生まれでない私の視点からお話させていただきたいと思います。
13:30~15:00

「小児のカリエス

予防は食習慣がす

べて」

黒沢誠人

くろさわ歯科医院院長。1962 年埼玉県生まれ。
1987 年東京医科歯科大学歯学部を卒業し、1990 年埼玉県熊谷市にて、くろさわ歯 科医院を開院。2 男 2 女の父。「歯みがきによるカリエス予防効果」に疑問を感じ、 歯みがきをさせないで 4 人の子どもを育て、歯みがきによるカリエス予防効果は 限定的であることを実証した。
開業したのは「カリエス予防と言えば、まず歯みがき」という時代。あとを絶た ない「歯は一生懸命磨いているんですが、次々とむし歯ができてしまうんです」と 言う患者さんたち。でもそれはきっと、「あなたの磨き方が悪いんです!」。より良 い歯の磨き方を伝授しようと横浜歯科臨床座談会「100%磨き道場」に入門し、歯 科医師で初めて 100%磨きを達成。しかし、皮肉にも、「歯みがきによるカリエス予 防効果」に疑問を感じるように・・・。4 人の子どもたちで実験開始。「歯を磨かな いと本当にカリエスになってしまうのか」。実験からわかったこと:「歯を磨かなく ても、カリエスにはならない」。では、なぜカリエスになるのか。それはほとんど食 生活の問題。誰でも実行可能な、カリエス予防のための食生活改善 3 箇条を作成。 これこそ、カリエス予防の真髄。
15:10~16:40

「小児の食事指

導の実際&質疑応

答」

幕内秀夫

食事指導は家を建てることと似ています。家には手を抜くことができない、土台 や柱、屋根があり、手を抜いても差支えのない花瓶やカーテンなどの装飾品があり ます。食事にも土台や柱があり、装飾品があります。大切な土台や柱を伝えること は難しくありません。食事を伝えることが難しいと考える方は、たいがい装飾品を 伝えようとしています。何でも指導すればいいわけではありません。優先順位があ ります。食事指導において、手の届かない「提案」は何もするなと同じ。「提案」な き指摘は絶望感しか与えません。明日からできる歯科医院の食事指導の実際を「提 案」させていただきます。

小児の食事指導、全体に対するご質問にお答えします。

※両日とも、昼食休憩 12:30~13:30

※会場内での飲食は可能です。

カテゴリー: からだ パーマリンク

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