食べ物の好き嫌いとマクロビオティック

うざく マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(うざく 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

酢の物が嫌いな人っていますね。
しかし、むそう塾では酢の物が嫌いだという人なのに「美味しい!」と言って酢の物を食べている塾生さんが毎年いるのです。
今年もいましたよ。

習った酢の物をご自宅で復習して、酢の物嫌いなご家族に食べてもらったところ、「これなら食べられる!」と言って完食してくれたというご報告も毎年あります。
きっとお酢のツン!と来るあの香りがきつくないから食べられるのでしょう。
幼児期に何らかの体験で嫌いになっている食べ物は数多くあるのですが、多くはお母さんのお料理方法がそのお料理を嫌いにさせている可能性があります。

また、むそう塾の幸せコースでは3月に「煮魚」が登場するのですが、煮魚を嫌いだと言っていた人がニコニコして美味しそうに召し上がっている光景が毎年展開されます。
これも生臭い煮魚を食べた経験が残っているからなのでしょう。
しかし、むそう塾でお教えする煮魚は、まったく生臭くないので、例外なく喜んで召し上がってもらえます。

*   *   *

マクロビオティックでは陰陽五行でお料理の味を分類したり、そのお味が美味しいと感じるか否かで体質や体調を判断する場面がありますが、その場合でもお料理方法の影響で好き嫌いが分かれているとするならば、簡単に陰陽五行や望診で結論を出してはいけないと思います。

受け売りでマクロビオティックの指導をしていると、思わぬ落とし穴にはまって、結果として正しいアドバイスが出来ないことになるので、可能な限り体験や経験を深めて、目の前の生身の人間と向き合う姿勢を崩さないようにしなければいけません。

桜沢先生の残してくださった膨大な体験や経験はもちろん最大限に活用させていただきますが、あの頃の時代と今では時代背景や環境が異なりつつあるため、そのまま適用するには危険な内容もあります。
主に食材の品質の低下や食習慣の変化は、相当注意しなければなりません。

その時代に合ったマクロビオティック。
その土地に合ったマクロビオティック。
その人に合ったマクロビオティック。
そうでなければ意味がありません。

 
 

新蓮根と茗荷の酢漬け マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(新蓮根と茗荷の酢漬け 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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コメント

  1. みのる より:

    美風さん、いつもありがとうございます。わたしも長いこと酢の物は食べませんでした。暑い日にどうしても食べたいときだけ、あとは梅酢で酢の物にしていました。でも中川さんの酢の物はとても優しい味でいただいたらからだがほぐれる感じがしました。あまりにおいしくて飲みほしていました。そのときその状況に合わせたものが必要ですね。

    • マクロ美風 より:

      みのるさん、おはようございます。

      過去の記事をお読みくださっているのですね。
      ありがとうございます。

      実は私も長い間みのるさんと同じことをしていました。
      みのるさんにマクロビオティックを教えた人と同じ系統のマクロビオティックをしていたためです。

      小さいときから私は大の酢の物好きだったのですが、マクロビオティックを知ってからはピタッと止めていました。
      そして、お酢の味が必要な時には梅酢を使っていました。
      みのるさんと同じですね。

      マクロビオティックを知るまでは、酢の物が美味しいお店もあちこち食べ歩いていたのですが、中川さんの酢の物を初めていただいたとき、それらのどこのお店にもない美味しさを感じました。
      もう10年以上前のことです。
      今になってみればその違いがなんだったのかは、はっきりと判るのですが、その当時は今ほどその理由を解明出来ていませんでした。

      みのるさんも長い間陽性なマクロビオティックをされて来たので、中川さんから習ったお酢の物がとても美味しく感じると思います。
      まさに細胞に染み入る感じを味わったことでしょう。

      陰陽を踏まえて作られたものは、大きく体調を崩すことがありません。
      どうぞ安心して召し上がってください。

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