中川式糠床の今(産膜酵母がびっしり!)

桜の花が咲き始める気温になると、中川さんは日々糠床の管理に大忙しです。
気温や湿度や気圧、そして気象の変化を読みながら、糠床はどうして欲しいのかを考えます。
「自分が」ではなく、「糠床が」というところが糠漬け成功のポイントです。
ここを100%守れれば糠漬けは健気に頑張ってくれて、実に美味しい糠漬けが漬け上がるのですが、どうしても自分本位になってしまう人がほとんどです。

しかし糠床の乳酸菌は赤子と同じで、小さくてか弱い生き物です。
しかももっともっと繊細な微生物の世界の生き物です。
その世界のことに思いを馳せられればいいのですが、現代人は菌を悪者にしてしまいがちです。
それは頭で偏った情報を得てしまったからです。
しかし、頭も情報も無縁の赤子や菌は、自然界と仲良く共存する術を知っています。
その共存できる環境を整えてあげれば、糠床は元気に働いてくれます。

中川式糠漬けを漬けることは、自分が自然界といかに共存できるかを問い直してくれる作業でもあります。
頭ばかり働かせて来た現代人にとって、糠漬けを自分で漬けて食べることは、食だけでなく、人生を見直すことだと考えています。

中川式糠床の予約者には、4月下旬にお届け予定でおりますが、ただいま樽の中はこんな状態になっています。
一面が真っ白!
この産膜酵母がこれから旨味に変わって行きます。

 
 

中川式糠床2 2016.3.22

 
 

(中川式糠床 丸一日混ぜなかった状態 2016.3.22撮影)

ちょっとほじくってみると、イキイキした糠が顔を出します。
その下にはお野菜がのぞいていますね。

 
 

中川式糠床1 2016.3.22

 
 

このお野菜を「じゃい安DIRECT」としてお送りしています。
どんどん美味しく漬かって来ますので、これから糠漬けを習う方も含めて、ご希望の方はこちらの記事を参考にご注文なさってください。
予め中川式糠漬けのお味を舌に覚えさせておくと、無駄な失敗を防げる効果もありますよ。

 
 
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