わたし、「がんばった記憶」がほしかったんです。

春は卒業のシーズンですが、むそう塾の卒業は4月になります。
各コースともこの時期になると成長の度合いが如実に判ってきて、ウルウルすることがあります。
むそう塾では玄米投稿の愛クラスからお一人おひとりとじっくりおつき合いしますので、むそう塾に通ってくださった年数がそのまま塾生さんとの共通の時間になるのです。
ですから、想い出も一緒です。

現在秘伝コースに在籍中の舞さんは、愛クラスにお申し込みされる時間にお仕事中だったのですが、そのお仕事をちょっと抜け出て申し込んでくださいました。
愛クラスに初めて来られた時には、青白い顔色で弱々しくて、どこか自信なげな表情をされていました。
そんな舞さんが変わったのは、幸せコースの桂むき投稿からです。
桂むき投稿で見せた気力に舞さんの内なる声をしっかり聞いたのでした。

夜遅くにお仕事から帰宅して、それから桂むき投稿をしようとすると眠くなるからと、最後はお食事を抜いて桂剥きを優先された舞さんに、「どうしてそこまで頑張れたの?」と質問したことがあります。
すると「私は今まで何でも途中で終わってしまったので、絶対こんどは最後まで頑張ろうと思ったんです。変わりたいんです!」ということでした。

そして舞さんは変わりました。
見事に変わりました。
というより、生まれ変わった感じです。
その時の心境は舞さんのブログに綴られています。
桂剥き投稿 <完走の感想>
わたし、「がんばった記憶」がほしかったんです。
いいですねぇ、この言葉。

その後舞さんは結婚も出来ました。
ご主人様の理解も得られるようになって、ますます腕が上達しつつあります。
私のブログで「舞さん」と入力してブログ内検索をかけると、舞さんの過去記事がいっぱい出てきて、ついつい読みふけってしまいます。
次の記事は頑張った舞さんが今の幸せを手にするまでの一面が覗けて参考になります。
「仕事以外に打ち込めることがあって、自分を向上させられるのは凄いことだね」

誰かに自分が目指していることを理解してほしい時は、まずは輝ける自分になるのが一番効果的です。
輝いている波動が周りにも伝わって、それが人の心を動かすからですね。
よく周りが理解してくれないと嘆く人がいますが、そういう場合はまず自分が行動して結果を出すことですね。
行動することは陽性なので、周りを動かす力を持っています。
じっと待っていてもそこには陽性のエネルギーが少ないので、大きな変化は望めません。

自分を変えたいんですという相談がよく寄せられるのですが、そのためには陽性の力を借りなければなりません。
その陽性の力は、食べ物で作ることもできるのがマクロビオティックの陰陽の凄いところです。
マクロビオティックではよく「人は食べたもののようになる」といいますが、これは本当です。
しかし、食べ物だけで生きているわけではないので、環境の陰陽がとても大きな影響を及ぼします。

日々自分が接するものを好ましい方向に変えて行くことこそ、それが人生を生きることではないかと思うのです。
与えられた環境の中で息をするだけの生き物にならないよう、己の限界に挑戦する生き方は、それ自体が陽性な生き方なので、自然と変化が訪れます。
むそう塾にはそんな生き方を知らず知らずのうちにしている人がゴロゴロいます。
美味しいお料理とともに。

 
 

マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(むそう塾にはいつもお花が絶えません。中川善博が活けています。撮影場所の関係で横からパチリ)

 
 
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コメント

  1. より:

    美風さん、こんにちは。
    懐かしい思い出とブログ記事を拝見して思わず私もブログ内検索を読みふけってしまいました。あんなことこんなことあったな、、と。
    幸せコースでの桂剥き投稿中は主人とはまだ交際中で、私があまりにも桂剥きにのめり込みんでいたことを「ちょっと理解できない」と思われていたのでした。
    結婚が決まって一緒に暮らすことになった頃に出汁巻の練習が始まったのですが、
    その時も納得してもらえているわけではなかったので、極力目につかないように練習したりしていました。
    隠し事をしているようで内心葛藤がないわけではなかったのですが、
    できるようになりたかったし、何より楽しかったのでむそう塾についていくことができたのだと思います。

    以前は一人の時にしか炊飯も料理も出来ませんでした。
    でも、今は練習していても(文字通り)応援してくれるし、
    料理している横で洗い物を手伝ってくれたり、麺類などなら主人も自分で作れるようになったりと
    気づいたらいろんな変化があったなぁと感慨深くなりました。
    まさに、美味しいお料理とともに、ですね。

    • マクロ美風 より:

      舞ちゃん、こんばんは。

      >隠し事をしているようで内心葛藤がないわけではなかったのですが、
      >できるようになりたかったし、何より楽しかったのでむそう塾についていくことができたのだと思います。

      今はあんなに応援してくださっている麗可ちゃんのご主人様でも、最初はあまり理解してくれなかったと麗可ちゃんが話してくれたことがあります。
      男性にはお料理教室の一般的なイメージしかないからでしょうね。
      でも、むそう塾はそういうお料理教室とはまったく違う方法ですし、その内容はロジカルなのでかえって男性にはご理解していただけたりします。
      これからもご主人様と一緒に、むそう塾の美味しいお料理を召し上がってください。
      いつまでもお幸せに!

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