煮麺から学ぶマクロビオティックの陰陽バランス

連日猛暑が続いていますが、むそう塾生はその中でも煮麺やカレーうどんの復習メールを送ってくれます。
暑い時に熱いものを食べるのは体に良いことです。
特に冷房でガンガン冷やされた体には、冷たい麺より温かい麺の方が体調を崩さないのでおすすめです。
でも、汗をガンガンかいた時には、あの涼麺が絶対悶絶しますよね。
(もう立秋をすぎましたが。)

ところで、煮麺の写真を見ていて思うのは、葱の青い部分が情けないことになっていることです。
もしあのままが実際の出来上がりだとしたら、葱を加熱しすぎですが、おそらく写真を撮るのにモタモタしているのだと思います。
私も教室で写真を撮るときには大急ぎでシャッターを押します。
湯気と闘いながら。
こんな湯気が出る状態で写しています。
葱がピンピンとまだ起きているのが判りますね。

煮麺(にゅうめん) むそう塾 マクロビオティック料理教室1

 
 

もう少し近寄ってみましょう。
これは13枚目の写真なので、それなりの時間は経っているのですが、まだ葱はしっかりと綺麗な緑をキープしています。
ということは、復習投稿される皆さんはおそらく盛付けがもたついているか、加熱し過ぎか、撮影に時間がかかりすぎということになります。

煮麺(にゅうめん) むそう塾 マクロビオティック料理教室2

 
 

常々むそう塾ではお料理をする際にスピードを要求します。
特に麺料理は速さが味を決めてしまうので、スピードが命です。
中川さんからは最高に美味しい割合の作り方が伝授されています。
材料も同じならあとは作る人の腕次第ということになりますが、その腕の中にはスピードが入ることを、この際しっかりと認識しましょう。
出汁巻き玉子もスピードが鍵を握ります。

速いというのは、マクロビオティックでいうと陽性なエネルギーが働きます。
ですから、いつも陰性エネルギーにどっぷりと浸かっている人は、美味しい麺料理は難しいです。
このブログでは度々書いていますが、人間は中庸からちょっと陽性寄りがちょうど良いです。
人間関係もね。

物事には落とし所というのがあって、陰陽バランスがうまく調和できる一点(幅を持たせてゾーンでも良い)があります。
自分の気持ちだけで物事を進めると、このゾーンを逸脱して緊張や悲しみや不満が出てきて、ストレスが生じます。
でも人間は自分が正しいと思いたいし、自分のスピードが世の中一般のスピードだと思い込んでしまうのです。
それは独りよがりになっているので、いずれまわりと摩擦を生じるようになります。

それを修正しようと思うなら、落とし所のゾーンまで自分が移動することです。
それは自分では見定められないことが多いので、第三者の力を借りるか、自分を客観視する必要があります。
落とし所には笑顔があって、気持ちの良い空気が流れていますから、このゾーンを知ったらきっと病みつきになります。
お料理からそのゾーンに到達できるなんて素敵でしょ?

さ、きょうも美味しくてドンピシャのお料理が作れる人でいてください。
そのためにはまず心の陰陽バランスを!
環境の陰陽バランスを!

 
 
カテゴリー: こころ・想い, マクロ美風の陰陽落としこみ講座 パーマリンク

コメント

  1. より:

    美風さん こんにちは。
    先日は、麺類の自動変換を修正していただきありがとうございました。
    あれから作ってみましたが、葱が情けなくなり、太さがいけないのかなど頭を巡らせておりました。
    ドンピシャの美味しさを目指し、手早く復習します。
    生活の中でも、もっとスピードを意識します。
    いつも学びをありがとうございます。

    • マクロ美風 より:

      愛ちゃん、おはようございます。

      1年間も間違ったお料理をご主人に食べさせていた罪深き愛ちゃん(笑)
      もう〜、しっかりしてね〜(まったくぅ)
      ご主人が可哀想すぎるよぅ(;´д`)トホホ…

      それでも仲良くしていられるのは、愛ちゃんの笑顔のおかげですね。
      素晴らしい財産をお持ちです。
      神様に感謝ですね。
      これからはスピード女王を目指しましょう!
      (目指すものがたくさんあって、人生が飽きないね 笑)

      それでも、笑顔が可愛い愛ちゃんだから、許す!

  2. のーちゃん より:

    美風さん、こんにちは。

    中川さんに麺料理を教えて頂いて、今まで自分が作っていた麺料理と何が違うのか比較するようになりました。そこでわかったことは、無駄な動きが出にくい手順や理由のある材料の切り方など、全ての流れが
    完璧な美味しさへ繋がるということでした。我流で作っていた自分の麺料理もそこそこな出来でしたが、それから一気に数段上のお味を教えて頂いて嬉しく思っています。
    名残の夏も中川さんの美味しい麺料理を作って、家族の笑顔を見たいと思っています。

    • マクロ美風 より:

      のーちゃん、こんにちは。

      過去の記事でも書きましたが、中川さんは麺料理は汁(つゆ)が主役だと言い切ります。
      最初は「え?」と思われるかも知れませんが、実際に中川さんの麺料理をいただいてみると、汁の美味しさに唸りながら食べ進むことになります。
      そして気がついたら麺もなくなっていた、というところでしょうか。
      そのくらい中川さんは麺つゆに並々ならぬ研究を重ねています。
      その代表があの悶絶の味「涼麺」でした。
      おそらくそこが中川さんの麺料理とのーちゃんの麺料理の違いかなと思います。
      引き続き中川式の美味しい麺料理をお楽しみください。

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