無償の愛 子供は生きているだけでいい 

社会人として問題のある親に育てられて悩んでいる人の記事が続きました。
今度はこれから子育てをする人に対しての記事です。
簡単に言うと心構えのような感じです。

私もそうでしたが、何歳になっても初めてのことは知らないのです。
だから、仕事はバリバリ出来ても、子育てとなると分からないことだらけという人がいっぱいいます。
私なんか赤ん坊の爪を切ることだって、怖くて怖くてなかなか出来ませんでした。
眠っている時を見計らって、そーっと切ったものです。
そして授乳や離乳食や手探り状態が続きます。
あまりにも泣き止まない時には何が原因だか判らず、親もオロオロするばかり。
こっちだって泣きたいよ〜。

そうこうしているうちに保育園や幼稚園に行き、やがて小学校に入ると、親の気持ちは少しずつ変化してきます。
妊娠中は「五体満足に産まれてくれればそれでよい」と思うのですが、段々欲が出て子供を自分の理想に近づけようとするようになります。
どんなにそれをしないようにと思っていても、知らず知らずのうちにそうなってしまうのです。
人間の欲とは誠に厄介なものです。
でもね、「子供は生きているだけでいい」のです。

親によっては子供の人生を早い段階から設計してしまう人がいます。
そして、その路線に向けてまっしぐら。
スポーツ系や家業を継がせたい場合にこの傾向があります。
でも、子供と親の人生はまったく別物なので、当然のことながらその子に合った人生を歩むのが最も幸せなわけです。

そう。親は子供の幸せのために存在するのであり、子供の人生の邪魔をするために存在しているのではありません。
親は一方的に子供に愛を注ぎ、絶対見返りは求めてはならないのです。
つまり「無償の愛」なのです。
子育て以外でも、本当に信頼関係を築きたいと思える人との間には、常にこの「無償の愛」の存在があります。

最近はこの「無償の愛」が揺らいでいるケースに出会います。
こうなると子供は本当に不幸です。
親に愛してもらえない、でも愛して欲しい。
そんな親の愛に飢えた大人がゴロゴロしています。
そして、そんな大人が子供の親になっています。
成長期の愛情不足は、人格形成に大きな影を落とします。
後で修復困難な人が割と多いです。
でも、それで一生を終えるにはあまりにも酷いです。

だから、だから、お願いだから子供の人生の邪魔をしないでください。
子供に愛を与えられないのだったら、せめて邪魔はしないでください。
子供は親のことが好きなんです。
殴られても蹴られても子供は親のことが好きなんです。
それは、親の代わりがいないからなんです。
だから、何よりも子供のことを優先しましょう。
子供を愛せる親でいましょう。
子供の幸せのために。

 

image

 

昨日、むそう塾生のさっこちゃんがこうちゃんと一緒に高尾山に行きました。
陽性なこうちゃんは乗り物が大好きで、電車とケーブルカーに乗ってご満悦だったそうです。
私もかつてこの場所に息子を連れて行きました。
息子の気分転換のために。
子供のエネルギーを発散させるために、親はあれこれ四苦八苦です。
子育て中の親御さんたちに、心からご苦労様と申し上げます。

大変だけれど、その一日その一瞬は、確実に子供の心を育てます。
子供はちゃんと感じているのです。
言葉にしなくても親の愛を体中の細胞で感じているのです。
親にとっては知っている景色でも、子供にとっては初めてなら、子供の好奇心はグングン満たされます。
そうやって子供の目がイキイキと輝いて、笑顔になっていれば子育ては間違いなしです。

さっこちゃんが朝炊いた最高に美味しい玄米おにぎりを食べて、こうちゃんは身も心もいっぱい満たされたことでしょう。
ご主人のためにさっこちゃんは早起きをして、こんなに素敵なちらし寿司を用意して出かけました。
偉いぞ、さっこちゃん!

 

ちらし寿司201306303

 

(中川式玄米ご飯のちらし寿司:新蓮根が涼しげです)

 

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コメント

  1. ペロリ より:

    美風さん こんばんは。
    「無償の愛」難しいですね。去年、次女が受験生だった時に
    彼女が志望している第一志望の大学に合格させてあげたいと思いつつ、
    自分のエゴがその中に含まれていたと思います。
    幸か不幸か、第一志望は不合格で第二志望の大学に入学したのですが
    本人は、どちらかの学校に行きたかったらしく、第二志望の遠い大学に
    朝早く夜遅くても毎日嬉々として通っています。
     大きくなった娘を見て、私が彼女にしてあげられる事は「ご飯を作る事とほっとする居場所」位しか無いのだと思って寂しくなりますが
    家に帰って来てくれるだけで感謝ですね。

    • マクロ美風 より:

      ペロリさん、おはようございます。

      子育てには親の見栄や欲がつきまといますよね。
      それはみんな持っている本能なんだと思います。
      でも、その本能が強すぎると子供を潰す場合があるので、親は常に自制したほうが良いと思うのです。
      お子さんが強い場合なら、親のそれらは良い方向に働きますが、弱いお子さんの場合は跳ね返せなくなってこもってしまうのでね。

      跳ね返せなくて大人になってもそれを引きずっている人をみると、本当に可哀想でなりません。
      親の影響力の大きさに驚きます。
      子供は成長とともにどんどん離れていきますから、心で繋がっていられる親子であれば良いのではないかと思います。

  2. さっこ より:

    美風さん、こんばんは。
    記事をありがとうございます。

    私は「子どものため、家族のため」と言いながら
    結局は自分自身のためにすべてうまくやろうとしていました。
    今でもそうなのかもしれません。

    先週の愛クラスに参加翌日からR投稿の最中、
    子どもは朝5時に起きてきていました。
    いつもなら6時半くらいまでぐっすりで寝起きも良いのに、
    泣きながら起きてぐずることもありました。
    わたしの気持ちが玄米に向きすぎているのを察したのだと思いました。
    あー、試されているな、と思いました。
    子どもにではなくて、世界に試されているな、という感覚でした。
    (変な言い方ですが。。)

    載せていただいた写真のちらし寿司についても
    先週見ていただいたものが自分の中で納得がいっていなくて
    中川さんにアドバイスいただいたことを実践してみたかったのと
    自分なりに気になった点を改善したくて作りました。
    主人はちらし寿司が好きですし、主人のために作ったことは間違いないのですが、「復習したい」という自分の気持ちのほうが大きかったかもしれません。

    そんなわけで自分の欲がまだまだ出まくっています。
    でも、炊飯をすぐそばで見ていた子どもはその行程を見て「まんまたいてるー!」と、たのしそうでしたし、主人もおいしかったと言って満足してくれました。
    「大事なことしてるんだからあっち行ってて」じゃなくて、一緒に共有すればいいんだとわかりました。復習もできて家族もたのしくておいしいから、一石二鳥なのかな、、、と。。。

    家にいるのが好きな私は、家事もしたいし編み仕事もしたいな、あれもこれも!と常に思いますが、その気持ちをそっとしまって子どもと外に出ると、全力疾走する彼のキラッキラの笑顔に出会えます。
    そうすると、帰ってきてからちゃんと少し自分の時間が持てたりします。
    いつもいつもは、うまくいかないですけれど。。。

    「子どもは生きているだけでいい」、いろいろな場面で美風さんのこの言葉を思い出します。
    ぎゅぅっとなったとき、イライラしてしまったとき、途方に暮れるとき、いつも救われています。本当にありがとうございます。
    「ケーブーカーのきっぷー♪」と、昨日を思い出して今日もたのしそうにしていた彼の笑顔を胸に、明日もがんばろうと思います!

    • マクロ美風 より:

      さっこちゃん、おはようございます。

      こうちゃんとの貴重なひととき、お疲れさまでした。
      Twitterでどこに行こうかなって呟いていた時、中央線だから高尾山!って思ったのでした。
      それは作られた所より自然そのものを見せてあげて欲しかったから。
      子供には意図的に作られた所より、何でもないような所で自然のバランスに触れさせるのが一番喜ぶように感じます。
      特に感性の強い子は、大人が人工的に作った公園や遊び場は嫌いますからね。
      きっとそれは陰陽バランスの不自然さを感じているのだと思います。

      せっかく最高に美味しい玄米ご飯とマクロビオティックで生まれ育っているこうちゃんだから、これからは陰陽バランスを磨いてあげることも意識されたら良いと思います。
      いつもは出来なくても、出来る時だけでもいいから、迷った時にはこんなことも思い出してくださいね。

      >「大事なことしてるんだからあっち行ってて」じゃなくて、一緒に共有すればいいんだとわかりました。

      そうなんですよ。
      大事なことだからこそ見せておくのです。
      そうすると自然に子供は目から覚えるのです。
      排除するのではなく一緒に。
      子供も一人前な気持ちになってかえってご機嫌になります。
      精神的に満足するからその後が楽になります。

      >家にいるのが好きな私は、家事もしたいし編み仕事もしたいな、あれもこれも!と常に思いますが、その気持ちをそっとしまって子どもと外に出ると、全力疾走する彼のキラッキラの笑顔に出会えます。
      >そうすると、帰ってきてからちゃんと少し自分の時間が持てたりします。

      私も家事やお裁縫が大好きなので、家にいるのが最高に好きです。
      でも子育て中はこれがアウトなんですよね〜(泣)
      だから、お裁縫は睡眠時間を削ってするしかありませんでしたが、必要最小限にしておきました。
      そうやって先に子供に向きあえば、子供は満足するから親の手を煩わせなくなるんですよね。
      私たち大人だって同じです。
      すっきりして気持ちの良い状態が一番良いのです。
      子供だってただそれが欲しいだけなんですよね。

      >「ケーブーカーのきっぷー♪」

      可愛いなあ♪
      その調子で大事な時期を頑張ってください!

  3. さっこ より:

    美風さん、お返事ありがとうございます。
    美風さんからのツイートを見て、
    行こう♪とすぐに動けてよかったと思いました。
    素敵な提案を、本当にありがとうございました!
    緑があって空気も澄んでいて、ケーブルカーに乗るときは私もわくわくしました。

    我が子は電車やレールのおもちゃもだいすきですが、キラキラ笑っているのはやっぱり外で、自然の中で遊んでいるときだなと、今思い返して納得しました。
    これからの彼の将来のためにも、彼の好きな環境でもっと遊ばせてあげたいです。
    今を大事にして、がんばります!

    • マクロ美風 より:

      私も息子も似たところがあって、その似たところって、すでにこうちゃんくらいの時にいっぱい発信していたのです。
      だから、親はその発信をキャッチしてあげればいいんですよね。
      それが全部受け止めてあげられなくなるとともに子供の輝きは減ってきます。
      さっこちゃんも、こうちゃんも、ご主人も、みんなが輝ける日々でありますように。

  4. てんこ より:

    美風さん、こんばんは。

    >子育て以外でも、本当に信頼関係を築きたいと思える人との間には、常にこの「無償の愛」の存在があります。

    この文章を読んだとき思い浮かんだのは、大学時代からの友人です。
    今は仙台と東京、それぞれ仕事・子育てに夢中でめったに会いませんが、彼女もマクロビオティックの勉強をしています。
    この記事を読ませて頂いて、私と彼女の間にあるのがまさに『無償の愛』なんだと分かりました。

    無償の愛というと、与える方は損していて与えられる方が得をするようなイメージでしたが、そうではないのですね。
    こころから大切にしたいと思える人に出会えた事、そのことが貴重なことで、愛を贈る喜びは贈られる喜びを遥かに超えているように感じます。

    子供はもちろんですが、自分より大切にしたい人に出会えて、私はやっぱりしあわせな人間だと思います。

    • マクロ美風 より:

      てんこさん、おはようございます。

      本当に好きな人に出会ったときのことを想い出してくださいな。
      その人のそばにいられるだけで幸せではありませんか?
      それと同じで、信頼関係を築きたい相手のそばにいるだけで、いっぱい相手から受け取る氣があるんですよね。
      その氣が自分の氣をさらにUPさせてくれるから、もうそれだけで感謝なんです。

      子育ても同じで、子供からいっぱい氣をもらっているから、もうそれだけでいいんですよね。
      だからこそ、「育ててあげた」という言い方や考え方は親の欲張りだと思います。
      「育てさせてもらった」というくらいの感謝ですね。
      そのくらい子育てから学ぶことは大きいから。

      >こころから大切にしたいと思える人に出会えた事、そのことが貴重なことで、愛を贈る喜びは贈られる喜びを遥かに超えているように感じます。

      これなんですよね。
      愛を贈る対象がいる幸せ、これが人生を充実させ、質を高めてくれると思っています。

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