盲信的なマクロビオティックは危険

私は塾生さんや見知らぬ人から相談を受けることが多いです。
その内容はマクロビオティックに関することが多いですが、人生相談も半分近くあります。
それらの相談を通じて思うことは、自分で自分を苦しめている人がとても多いことです。
具体的にはアクシデントがあったとき、 マクロビオティックをしているから病院に行ってはいけないとか、薬を使ってはいけないとか思っている人がとても多いのです。
たしかにマクロビオティックでは病気にならないような生活を目標としていますが、絶対病気にならないわけではありません。
生きて行くうえでは思わぬこともあって、それが緊急性を要する場合もあります。
そんな時にはそれに合ったスピードで応えてやらねばなりません。
昔、宗教上の理由で輸血を拒否した結果、その患者さんは亡くなった事例がありました。
それも生き方ですから、外部からとやかくいうことではないのですが、 死ぬことは別としてもマクロビオティックをしているから病院に行ってはいけないなんて思う必要はないと私は思います。
先月も薬を拒否して自然療法で治すんだとアレコレ試していた人が、アトピーの悪化により病院に入院する事態となりました。
その方とは一度お目にかかって、その活動に注目をしていただけで相談されたことはありませんが、突然の入院報告にビックリしてしまいました。
アトピーも酷くなるとこんな方向に行ってしまいますので要注意です。
本人はとても反省されておりました。
もし私たちがマクロビオティックであらゆる病気を治そうと思っていたら、それは過信だしあまりにも盲目的だと思います。
病気を治そうと思ったらお医者さん並みに体や病気の勉強をして、マクロビオティックの勉強もしっかりして、そのうえでの話です。
ですからマクロビオティックをかじった程度では、独断で自然療法に走るのではなく、きちんと医師の判断を仰いだうえでマクロビオティックで出来ることを併用するのが望ましいと思います。
つまり、西洋医学一辺倒である必要はないけれど、マクロビオティック一辺倒も望ましくないということです。
あくまでも治すのは自分です。
その自分の治す力を高める生き方や暮らし方を提案しているのがマクロビオティックの考え方です。

過剰に西洋医学はダメなんだと拒否して、マクロビオティックの勉強もしていない人が一番厄介です。
どうもマクロビオティックや自然療法を望む人の中には、盲目的になっている人が多いので問題だなと思います。
盲信的なのに信念がない。

こんな人がとっても多いです。
私はいつも偏りは危険だと言っています。
狭い視野でしか物事を考えられないと、自分が間違った方向に行っていることも判りません。
重箱の隅をつっついて、事の重要性に気づけていない人が子育てをしていると子供は不幸です。
マクロビオティックはバランスを取ることを教えているのに、排他的な生き方をするのはおかしいと気づくべきですね。
マクロビオティックが正で他は邪ではなく、マクロビオティック的な考え方もあるよという一つの選択肢でしかないのです。
そのことを念頭において、マクロビオティックが幸せの障害になることのないよう願っています。

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