つわりで玄米が食べられない時

妊娠初期のむそう塾生さんからご相談メールがありました。
これから妊娠されるであろうむそう塾生さんは何人もおられるので、記事にしておきますからご参考になさってください。
<Hさんからのメール>抜粋
悪阻のような症状があります。
ムカムカするとか吐きそうとかいう症状は一切ないのですが、食べたい物、食べたくない物がハッキリ別れるのです。
昨日からは味噌汁、ご飯を体が受け付けなくなりました。
赤ちゃんの栄養のためにも玄米ご飯と味噌汁を…と思うのですが、どうにも食べたいと思えないのです。
このような場合、体が受け付けなくても、玄米ご飯や味噌汁を食べるべきか、食べたいと思うものを食べるべきか悩んでいます。 
<マクロ美風より>
妊娠だと喜んでいたら、もう悪阻の段階になったのですね。
早いものですね?。
では最初に、妊娠中のお母さんのことを考えてみましょう。
妊娠中のお母さんは総じて陽性に傾いて行きます。
なぜなら、お腹の中にとっても陽性な赤ちゃんを抱えているからです。
その結果、今まで食べられたものが食べられなくなったり、嗜好が変わったりします。
つわりがない人もいて、代わりにご主人がつわりをしてくれる場合もあります。
つわりの種類もさまざまですが、私の経験のように眠くなるつわりもあります。
その内容を観察していると、実に陰陽的に面白いものです。
Hさんは玄米ご飯とお味噌汁を受け付けなくなったとのことですが、これは体の陽性が増し始めた証拠です。
そうすると、すでにむそう塾でお伝えしたマクロビオティックの陰陽で考えてみれば、もうお判りですね。
少し陰性の料理法を心がけると良いことになります。
玄米の炊き方も、お味噌汁の出汁も、お味噌の種類も、美味しく受け入れられるところまで陰性を増やしてみます。
そうすると案外平気で喉を通ったりします。
しかし大事なことは、この時に陰性を代表する唐辛子・甘いお菓子・カレー・お酒などの陰性度の高いものを極力控えることです。
これらの陰性が欲しくなる時もありますが、かつて自分が食べていたものを体が覚えていて、それが顔を出してくるだけのことですから、「体の声」だなんて言って間違って食べてしまわないように。
特に妊娠初期の場合は依然として流産の危険性もありますので、陰性の強い食べ物は絶対取らないようにしましょう。
穀物と野菜の穏やかな組み合わせが一番です。
お腹の中では赤ちゃんが猛烈なスピードで細胞分裂をしており、各臓器の形成も活発に行われております。
その時に陰陽のバランスが悪くなると、細胞分裂に異常を来たすことがあります。
そんなことも含めて、マクロビオティックの陰陽をよーく考えてお食事をしましょう。
Hさんはこれから体が欲するものの陰陽をよく考えて、食べられるものを少量召し上がってください。
間違っても二人分取ることはしないでください。
赤ちゃんに必要なものは全部お母さんから奪って行きます。
ですから食欲がない時でも無理して「赤ちゃんの栄養のために」と頑張って食べなくても大丈夫です。
安心してゆったりした気持ちで新しい命を育んでください。

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コメント

  1. H より:

    美風さん、こんにちは。
    早々に記事にしてくださりありがとうございます。
    玄米と味噌汁を受付けないということは陽性に傾いているんだと思っていました。
    玄米と味噌汁を受付けなくても、流産の危険性はまだまだ高い状態なので、陰性に偏ったものは摂らないよう常に心掛けていました。
    美風さんの記事を読んで、間違っていなかったとホッと一安心したところです。

    医師より安静休養を強いられていることもあり、炊事洗濯全般を主人が主導で行っているため
    なかなか自分好みの料理が食べられないことも影響していたのかもしれません。

    今朝は調子が良かったので久々に朝から台所へ立ち朝ごはんの支度を自分でしました。
    お味噌汁は自分好みに青菜と麦味噌メインの軽めに仕上げたところ
    今まで食べたくなかったのが嘘みたいに美味しくいただくことができました。
    玄米ご飯も半膳ほどですが美味しくいただくことができて一安心です。

    徐々に家事も自分主導でできるようになると思うのでご飯の炊き方を工夫してみたいと思います。

    いつもの悪い癖で
    これを食べたら赤ちゃんにあまり良くない!これを食べたほうが良い!などと頭で考えることが先行するため
    今、本当は○○を食べたいけど、○○は赤ちゃんや自分のために良くないから辞めよう。
    △△はカラダに良いから△△を食べたほうがいいなぁ・・・でも今は食べたくない!
    の繰り返しで、結局何を食べていいかわからず途方に暮れる状況でした。

    美風さんのアドバイスを参考に調理法での陰陽を考えつつ食事を摂っていきます。
    ありがとうございました。

    新しい命が自分のお腹で育っていくということは本当に不思議なものです。
    自分の心やカラダの変化を観察するのがとても楽しいです。
    妊婦生活を通して、色々な角度から陰陽が考えられるようになりたいと思います。
    今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

  2. マクロ美風 より:

    Hさん、こんにちは。

    ああ、なるほど。
    ご主人が作ってくれたから、仕上がりに陽性さが増していたのですね。
    陰陽って本当に面白いものです。

    お腹の赤ちゃんを気遣って自分の食べ物を決める。
    それは母性の現れでもあります。
    こうしてHさん自信もまた成長していくのです。
    妊娠中で今が一番大事です。
    しっかりとこの時期をお過ごしください。

  3. haruna より:

    こんにちは 美風さん

    今頃そんなこと言って・・・と言われそうですが、ある気づきがあったので、コメントさせて下さい

    こちらの記事を読ませていただいて、妊娠中だけではなくて、玄米ご飯がはいらない時のことを考えました。ジャーに玄米ごはんがあるのに、パンを求めるのはなぜだろう?と。

    以前のパンの話ですが、「パンをどうしても食べたい(=陰性のものを求める)」と思わなくても、ジャーに玄米ご飯があるのに、パンを食べよう、と思う気持ちの裏には、玄米の陽性さを知らず知らずのうちに避け、陰性のものを求める気持ちがあるのでは?と思いました。
    だとしたら、玄米を求めたくなるように、少し陰性寄りに玄米を炊く必要があるのかも、と思いました。
    柔らかく炊きたい、とも思っていたときに、中川さんの玄米投稿で「やわらかくするには水を増やす(今頃;;)」とあり、水を増やしたら陰性よりになるだろうし、と私も水分量を増やしてみました。

    結果、かなり柔らかく炊けて、それをよく噛んで食べたら、今までと同じごはんの量なのに、腹持ちの仕方がまったく違います。その上、おやつやパンなどを求める気持ちがほとんど起こらないことに気づきました!

    他のものではなくて、主食で陰陽の調節をすることの大切さ,を実感した出来事でした。

    いつもありがとうございます

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