食を慈しむ

マクロビオティックを始めると「少食にしなくちゃ」と頭で実行する人がいます。
もちろん少食は良いことなのですが、頭で実行しようとしても体がついて来られなくて、結果としてストレスで食が乱れるということになります。
むそう塾の幸せコースでは食べ方のアドバイスもしていますが、テクニックの問題より精神面の問題のほうが食に関しては大きいです。
精神のあり方がまともに食べ物に反映されていますね。
それはそうです。
食を決定するのは食べる人自身なのですから。
私たちはお米やお野菜を中心にして、時々お肉やお魚や果物、それに嗜好飲料やお菓子などで安定した精神状態をキープ出来るようになっています。
しかし、そのバランスが狂うと個人差はあっても、何かしら心身両面で安定しなくなります。
一番多い不安定の要因になるのは、食べ過ぎるということです。
食べ過ぎに関しては色々論じる余地はありますが、今回は単純な視点で考えてみましょう。
私たちがいただくお食事は、必ずしも体に良い材料ばかりで賄えているとはいえません。
ひと昔と違って今は食の外注化が進み、添加物も多く入るようになりました。
それとともに体には好ましくない物も入るようになるのです。
完全にすべてを自分で作り上げない限り、何かしら体に入る異物は避けられないことになります。
その観点から考えると、お食事やおやつなども少なければ少ないほど体に取り込む添加物も少なくてすみます。
反対に大食漢の人はそれだけ多くの量を体に取り込みますから、添加物の取り込みも多くなります。
仮に添加物を気にするお食事をしていたとしても、お食事の量が多ければ知らず知らずのうちに体に蓄積されることになります。
メーカーでは一品一品に対しての添加物しか表示しませんが、私達の体に入り込むと複合汚染状態になるわけです。
そのことを考えると少食は体に負担をかけない食事のあり方だと思いませんか?
パクパクと美味しそうに召し上がる人は、見ていて気分の良い人が多いものです。
そんな人は結構肝臓や胃腸の強い人が多いのですが、そうでない人は毎回パクパクと食べ過ぎると内臓に負担をかけることになります。
その結果肥満や病気を引き起こすことにも繋がりますので、空腹を満たす程度でストップして、気持ちを満たすまで食べ続けないことが大事です。
空腹を満たす程度って、案外少ない量ですよ。
人間って何かに集中したり忙しくしていると、空腹を忘れることがあります。
でも、暇で時間を持て余していると、つい食べることに神経が行ってしまいます。
ですから、いかに集中できる生き方をするかも重要な鍵になります。
まずは精神を満たす。
そうすれば自ずと食事の量は減ります。
マクロビオティックはそれを可能にしますし、それを愉しいと感じられる心身状態になれます。
食は心の表れ。
私はそんなふうに思っています。
これからも食を慈しむ生き方をしたいです。

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