大根おろし

きのうは息子に大根おろしを頼んでみた。
やたらと時間がかかるなぁと思ったら、最後の1センチほどの大きさまですりおろしていた。
。。。
私は小学生の時から料理をしていたから、大根おろしの最初の思い出は、手が滑って中指の背中を削ってしまったことだ。
ヒリヒリして大根がピンクになっていった記憶がある。
当時のおろし器はおろし金といって刃が鋭く立っていたから、指もよく切れたのだろう。
息子のおろした大根を器に移そうと手を入れたら、ビックリするほどふんわりして、まるでメレンゲのようだった。
何だかほんわかして幸せな気持ちになった。
ちなみに、夫がおろす大根おろしは速いけれど辛い。
そう、大根おろしって力を入れておろすと辛いんだよね。
だから、やさしくやさしくおろしなさいと母に言われた。
夫の大根おろしは陽性の中に陰性を持つ。(辛味の陰性)
息子の大根おろしは陰性の中に陰性を抱える。(甘味の陰性)
ちょっと違うけれど生わさびをおろすときには、ゆっくり円を描きながら鮫皮でおろす。
これは陰性がより陰性を引き出す。(辛味の陰性)
大根おろしもわさびも陽性食材に添えて食べるから、お料理全体のバランスとしては誠に見事だ。
だから出来上がりを考えた時、陰性は陰性の役目を、陽性は陽性の役目を果たすように料理すると、より美味しく仕上がるのだろう。
何だかこれって人間関係にも似ているね。
それぞれが自分の役目を果たし、全体でバランスがとれるような生き方。
私はこんな生き方が好き。

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コメント

  1. つむぎ より:

    美風さん、こんにちは。
    我が家では大根おろしは三女の係です。
    初めて頼んだときに「やさしくおろしてね」と頼んだところ、
    やはり、ふんわりとして甘い大根おろしにしてくれました。
    「この大根おろし、美味しいね~」「さすが!」と家族に褒められたので
    それ以来、大根おろしと言えば嬉々としてやってくれます(笑)。

    大根おろしやおろしわさびの中にも陰陽が…。
    「それぞれが自分の役目を果たし…」の文章を読んで、はっと思いました。
    自分の子ども達に対して「もっとこうだったらよいのに…」などと思って
    結果を急いで「あーしろ」「こーしろ」とつい口を出してしまいたくなるのですが、
    これって、甘い大根おろしになるはずの大根を、力任せにおろして辛くしてしまうようなものですね。
    相手の持ち味を生かせる子育てや人付き合い、自分の持ち味を生かせる生き方をしていきたいなと思いました。
    (持ち味を生かす・引き出す…は玄米ごはんを炊くことにも糠漬けにもありますね。)

  2. マクロ美風 より:

    つむぎさん、こんばんは。

    三女ちゃん素敵ですね~。
    女の子が下ろした大根おろしって、それはそれは優しいお味でしょうね~。

    >これって、甘い大根おろしになるはずの大根を、力任せにおろして辛くしてしまうようなものですね。

    そうですね。
    親の都合が良いように子育てをしては絶対いけませんね。
    あくまでも親はバックアップの立場で、主人公はお子さんですからね。

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