ことばの身土不二

言葉にも身土不二があります。
マクロビオティックではお馴染みの身土不二ですが、食べ物だけではなく、言葉や暮らし方にもあることを意識しないと、ちっともマクロビオティックの恩恵に浴することなく日々が過ぎ去ってしまいます。
もう一度暮らしぶりを見直してみましょう。
国の違い、育った土地の違い、住んでいる環境の違いでいくらでも言葉はありますが、どんな言葉も口にして初めて命を宿すものだと思います。
いわゆる母国語はまさにその人の魂の表現語です。
私が横浜に住んでいた頃こんなことがありました。
私と普通に話をしていた知り合いが、ある時その人の友達同士で言い合いの場面になったことがありました。
激しい言い合いの場面で彼女たちは日本語でない言葉を口にしました。
その時初めて私は彼女たちが日本人でないことを知りました。
見かけは普通の日本人とまったく同じだったので、気がつかなかったのです。
このとき、人間は本当に激しい感情を相手に伝えたいときには、意識しない言葉を選ぶのだなぁということを学びました。
言葉を選びながら話すということは、それだけ無意識の会話を楽しんでいないことの裏返しなんですね。
*   *   *
先日東京のふんわり会で、関西出身の塾生さんが肩がこる、首が痛いというので、氣の発散がうまくいっていないなぁと思いました。
案の定野口整体でもそのように言われたそうです。
関西から東京に引っ越して6年余り、彼女は東京で関西弁を使うことを遠慮していたそうな。
なにもそんな遠慮なんてしなくていいのに。
大阪の言葉も、青森の言葉も、沖縄の言葉も、もういっぱいあっての東京です。
もっと自信をもって大阪の言葉を使ってほしいです。
私は各地の言葉が好きです。
人間らしくて、あったかくて、その土地の言葉でないと表現できないギリギリの感情があるからです。
私にも関西弁が操れたらどんなに楽しいだろうって、しょっちゅう思います。
むそう塾には関西にお住まいの人が多いので、その方たちの話す言葉が私の耳には違和感なく入って来ます。
必ず最後に笑って終わる関西弁が私には性格的に合っています。
京都の言葉にも耳が慣れてきました。
そんな毎日が楽しいです。
標準語以外の言葉をしゃべれるなんて、すごく得した気分になりませんか?
会話を文字に託すのは難しいかも知れませんが、今はTwitterで気軽に呟けますので、ぜひ故郷の言葉やお気に入りの言葉で、自在に魂の表現をなさってみてはいかがでしょうか?
会話はストレス発散のために有効な手段です。
自由に好きな言葉で話しましょう♪

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コメント

  1. 麗可 より:

    美風さん、こんにちわ。
    今日はTwitterで、関西弁を思いっきり呟くように言って下さって有難うございました(^^)

    とっても楽しくて、楽しくてU+266B
    昨日は食欲がなくて一食しか食べなかったのですが、Twitterで関西弁を沢山呟いた後、久しぶりにお腹がグーっと空き、お昼ご飯をモリモリ食べましたU+266B

    東京に来て知り合いもあまりいない中、最初についた仕事が百貨店や百貨店系列のスーパーのお仕事だったので関西弁を封印してしまっていました。
    友人との会話でも、自分ネタで笑わせようとしたらひかれたり、ボケと突っ込みが通じなかったりして、寂しい思いもしました。
    知らない間に我慢して、それが普通になっていたようです。

    遠くても新橋まで通えてたのは、時々来られる関西のお客様との会話が楽しかったからかなと思います。

    これからは氣にせず関西弁を喋りたいと思いますU+266B
    そして毎日思いっきり関西弁を話せる環境になるよう、努力します。

    おおきに。

  2. たけ より:

    言葉の身土不二、今まで考えた事がなかったです。

    僕も三重県の生まれなので本当は伊勢弁(関西弁に良く似てます)なんですよ。

    名古屋の専門学校に行っていた時は良く大阪の人に間違われたのですが、愛知県で仕事をするようになってから周りで伊勢弁を使う人がいなくなってからだんだんと使わなくなった気がします。

    標準語を使っている時もいつも息苦しい感じがあったのですが、記事を読んで納得しました。

    僕もまた少しづつ伊勢弁に戻していこうかな。
    良い気づきをありがとうございます。

  3. マクロ美風 より:

    麗可さん、おはようございます。

    言葉は自分を表すツールの一つですから、好きな言葉を使えば良いのよ。
    相手に失礼でなければ、関西弁だっていいのです。
    標準語でなければダメなんて硬く考えないでね。
    ただし、関西出身の人が全員東京でつらくなるわけではないので、言葉が違っても自分を出して行ける強さも身につけられたら理想的ですね。

  4. マクロ美風 より:

    たけさん、おはようございます。

    おお、たけさんは三重県のご出身でしたか。
    確かに伊勢の言葉は関西的です。
    伊勢市に行ったとき、そんな感じがしました。
    埼玉から伊勢に引っ越した知人と電話で話すと、だんだんイントネーションも変わって来るので面白いです。

    身土不二って生きる上でとても大事なことだと私は思っています。
    その人を創るすべてのものが身土不二だと言っても過言ではありません。
    言葉はもちろん、思考までもが身土不二ですね。
    いろんな場面でこのことを実感します。

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