お礼

お礼って難しい。
お礼をスマートに出来るようになると一人前の大人だと思う。
義理のお礼、心からのお礼。
生きていくうえで何度となくお礼とつき合わなければならないけれど、それと共に頭を悩ませることも多い。
私の父母は義理堅い人だったし、子供たちもそのように育てられたけれど、時々そうではないタイプの人にお目にかかるときがある。
え?と不思議に思い、信じられないと思い、場合によっては人間性に疑問を抱いた若かりしときもある。
しかし、その人その人によって価値観の相違があるのだから、お礼についても相違点があって当たり前である。
大事なことは、自分の価値観ですべてを見ないことである。
自分の価値観に適合すれば良くて、適合しなければ駄目ということではない。
自立したお礼が出来るようになったら本物だと思う。
女性の場合はちょっと要注意。
お礼はいらないと言われることがある。
こんな時にはその言葉の裏も想像しなければならない。
しかし、純粋にお礼がいらないという人は一目置いた方が良い。
こういう人とは一生つき合いたいもの。
              *    *    *    *
それから、何が何でもお礼をするのが礼儀なのではなく、相手の気持ちに甘えることが必要な時もある。
私は先に書いたように義理堅い父母に育てられたから、きちんとお礼をしなくちゃ気が済まなかったのだけど、30代の時こんなふうに言われたことがある。
「お礼だなんてそんな寂しいことを言わないでくれよ。本当に君のことを応援したかったんだから、気持ちよく受け取ってくれよ。」
こう言われて私は本当にその人の心の大きさを感じたことがある。
女の一人暮らしだったから、ついつい必要以上に身の回りのガードを固めて、異性に対して用心をしていた頃だ。
この時に初めて、お礼を差し上げるのではなく、お気持ちを戴くことによるお礼もあるのだと知った。
(つまり戴きっぱなし)
この場合は心新たに頑張って、生き様でお返しすることになる。
どんな場合もお礼の気持ちはお届けするのだけれど、それに物が伴うかどうかの見極めは、結構経験を要する。
一歩間違うと人間関係にひびが入ることもあり得るからだ。
サラリとスマートにお礼が出来る人は一流の証だと私は思っている。

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コメント

  1. Hisako より:

    こんばんは。
    ん~、なるほど!
    納得です。

  2. マクロ美風 より:

    Hisakoさん、こんばんは。

    納得ですか?
    Hisakoさんは色々なご経験をされたようですから、きっと思い当たるふしがあるのでしょうね。
    私も同じです。

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