中川式玄米ご飯を炊く前の基本的なこと

湿度が高い日、気温が高い日。
こんな日でも玄米ご飯は美味しく炊けていますか?
中川式玄米ご飯は、こんな日でも微妙な加減をしながら、自分好みに炊き上げることが可能です。
むそう塾のパスポートをお持ちの方は、その加減が出来るはずなのですが、最近ちょっと炊き上がりがイマイチの人が多いです。
その一番の原因は、パスポートを取ってからお鍋を買い替えたり、お米の種類を変えたりしたためですね。
そこで、美味しく炊けない原因になりそうなことを、いくつかピックアップしてみます。
1 <お鍋を変えた場合>
シコマチック社のTプラス(通称シラルガン Tプラス)でないお鍋でパスポートを取った人が、Tプラスで従来の炊き方をすると今一つの炊き上がりになってしまいます。
Tプラスはオートマチック車のような簡単な炊き方です。
ポイントは火加減です。
2 <お米の選び方>
あなたはお米の選び方を間違えていませんか?
人気や義理で購入していませんか?
ネット検索をするにしても、多くの情報は白米で食べた場合に美味しいお米としての評判だったりします。
しかし、私達は玄米で食べるわけですから、白米として美味しい情報は対象にならないのです。
ここを見極めましょう。
精米されれば美味しいお米でも、玄米の表皮部分がとても硬いお米の場合は、玄米ご飯として食べるには不向きです。
正確には全く駄目と言うわけではないのですが、炊き方に相当特殊な工夫をしなければなりません。
炊き方が難しいです。
 <生産者さんのこと>
生産者さんのことを意識していますか?
どのようなお人柄の方が作っておられるのか、そこまで判ると最高の選び方です。
お米にも作り手のお人柄が反映されるからです。
4 <新しい種類のお米について>
マクロビオティックの認知度が上がって来たせいでしょうか、それとも健康志向のせいでしょうか、玄米を召し上がる人が増えて来ています。
それに伴って、電気炊飯器で炊けるように加工した玄米や、特殊な液体に漬けて突然変異を起こさせて、軟らかく炊き上がるようにした玄米も出回っています。
しかしこれらは長い年数あるいは世代を経て遺伝的にも問題がないかどうかは不明なものもあります。
なるべく何も加工していないものを買って、炊き方の技術力でカバーするようにしましょう。
その方が安心です。
5 <炊き方の勘違い>
愛クラスを受講されても、勘違いしてメモしたり思い込んでいる人がいます。
パスポート取得までにそのことが判明すると良いのですが、そのままその方法で炊き続けてしまう人がいます。
炊こう会にいらっしゃるとその癖や勘違いが判明して、一気に美味しい玄米ご飯になる人が続出です。
パスポートを取得してからでも、知らず知らずのうちに我流が入って来るものです。
ちょっとした我流であっても、そのちょっとしたことが炊き上がりに影響していることはよくあります。
そんな時には炊こう会や愛クラスを受講なさってください。
なお、今後はパスポート取得者のための愛クラスも開催しますので、ご利用なさることをお勧めします。
6 <交換部品の劣化やお手入れの問題>
シラルガンTプラスは樹脂で出来ている部分があるので、その部分はこまめに部品の劣化状況を把握して交換したり、吹きこぼれを起こした場合のお掃除方法も知っておく必要があります。
これらの一つでも問題があると、絶対に中川式玄米ご飯は炊けません。
いつもきちんと機能してくれるかどうかを、フタを洗う時にも炊く前にもチェックしておきましょう。
時々部品交換のことを全く知らない女性がいます。
女性であってもこのくらいは知っておきましょう。
それから、もし吹きこぼれてしまった場合は、簡単な拭きこぼれの場合は高圧洗浄をして、頑固な拭きこぼれの場合は販売店に掃除の依頼をしましょう。


7 <季節に合わせる>
今は夏です。
当然水温が高いので、浸水時間も短くて済みます。
それなのに1年中同じ浸水時間にしていませんか?
どんなお米でも同じ浸水時間にしていませんか?
炊き頃のお米かどうかの判断は、浸水中のお米をかじってみれば判ります。
これをしていない人が結構多いですよ。
長い時間浸水しなければお水を吸ってくれないお米は、炊き上がりも硬いことが多いです。
お米を変更することも考えましょう。
8 <自分に合ったお米>
自分に合ったお米かどうかは、愛クラスの時に選び方をご説明しています。
その方法に従って選んでください。
必ずあなたに合ったお米があるはずです。
玄米はあなたをつくる土台です。
無神経に購入するのではなく、お米選びをきちんとして、健康の土台を整えてください。
以上、ざっと気のつくことを挙げてみました。
これらを丁寧にチェックしてくだされば、きっと何らかの気づきがあるはずです。
夏仕様のさっぱりとした炊き上がりで、暑い夏も玄米ご飯で乗り切って下さい。

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コメント

  1. 夏目 より:

    美風さん こんばんは。
    本当に毎日当たり前に、炊飯をしますが、何一つ忘れてはいけないことですね。ついつい、毎日だからこそ、おろそかになってしまいがちなお米への感謝、生産者さんのこと、食べてくれる家族のこと、そしてこの中川式玄米を研究して口伝してくださっている中川さん、美風さんのこと。炊飯されるお米の気持ち。
    どこかがおろそかになると、怖いくらい炊きあがりに跳ね返ってきます。いつも初心の気持ちで、真剣に向き合う玄米炊飯。
    毎日炊いていても、気づきがあったりして楽しいです。

    明日からも美味しい中川式玄米を炊き続けたいです♪
    ありがとうございます。
     

  2. koto より:

    美風さん こんばんは。
    記事にして、ポイントをまとめて下さってありがとうございます。
    どれが抜けてしまってもダメですよね。
    最近、さらに「主食」としての玄米ごはんに意識が向いてきています。
    今一度、しっかり基本を確認しながら、昨日より今日、今日より明日のごはんが少しでも美味しく、消化吸収良く炊き上がるように…いつも「まだまだ」という気持ちで炊飯しますね。

  3. てんこ より:

    美風さん、おはようございます。

    今朝は、娘も(いつもより)しっかり玄米を食べてくれて、ほっとしております。
    自分のおいしい感じだけでなく、子供の反応やお通じをみて、ちゃんと炊けてるかなって確認する毎日です。

    第三回のパスポート取得者のための愛クラス、ご縁がありますように。
    その前に、福ZENをいただきに行くチャンスに恵まれますように!

    いつも私達の拠り所で居てくださってありがとうございます。

  4. マクロ美風 より:

    夏目さん、こんにちは。
    中川さんとむそう塾をするようになって、私は中川さんからいっぱい学びました。
    中川さんがお伝えしていることのほんの一部分を書いてみました。
    これらのことは日常的に「あたりまえ」として無意識にこなしてほしいことばかりです。
    夏目さんのご飯も、いつも美味しく炊けますように。

  5. マクロ美風 より:

    kotoさん、こんにちは。
    ふっと油断をすると、炊き上がりがぶれてしまううちはまだまだ(笑)
    空気を操れるようになるまでは、いつも基本に忠実に炊いてみましょう。
    そうすることは人生の中心軸を作ることにもなります。

  6. マクロ美風 より:

    てんこさん、こんにちは。
    お嬢さんの反応が変わったようで良かったです。
    もし、お子さんが玄米ご飯を食べたがらない時は、玄米ご飯の炊き上がりだけでなく、おかずとのバランスが陽性に寄っていることも考えられます。
    暑いこの時期には、陰性を上手に取り入れて献立を立てましょう。

    なお、玄米ご飯も夏仕様の炊き方にすると、もっとお箸が進みますよ。
    それを簡単に実現出来るのが3.0LのTプラスです。
    私も今は3.0Lで炊いていますが、とてもいい炊き上がりで満足しています。

    今後の講座がてんこさんのスケジュールと上手く合ってくれますように。

  7. てんこ より:

    美風さん、こんにちは。
    何度もすみません。

    この時期、やはり陽になりすぎないように、それから今の季節のお野菜をおいしいと感じられる調理法で、という感覚からすごくあっさりした調理が多くなっていました。
    ゆでて和えるとか、さっと焼くなど。
    長時間炒めたり、煮込んだりする料理を思いつかず、自然にそうなっていたのです。
    でも、お友達から私の料理は陰性すぎると言われてしまいました。
    それは私が陰性だからだと。

    もし陰性だったらもっと陽が欲しくなるかな?と思うのですが、体調としてはそうでもないような。
    それに、ご飯に圧が掛っているから、おかずでバランスが取れそうだなと思っていたところでした。

    おかずの組み合わせはもちろんですけど、食事全体でバランスを取る、または1日のなかでバランスを考えるという感覚で良いのですよね。

    娘の事はまだまだ気がかりなのですが、今年の体力測定の結果で持久力が付いているようで、玄米の効果がじわじわでてるな。。。。と一人ほくそ笑んでおりました。

    これからも玄米をおいしく食べ続けられますように。

  8. ancokinaco より:

    美風さん、こんばんは。
    この記事を拝読したのが今朝。
    どうしても炊きたくなった玄米の蒸らしが終わったのが16時。
    そして、今やっとひとりの時間ができました。
    コメントが遅くなり、失礼いたしました。

    まさに手取り足取り、の記事をありがとうございます。
    おかげさまで、今までになく集中して炊くことができました。子どもたちが姉弟ゲンカでうるさくても、です(笑)
    こんなスロースターターですが、いま、楽しいです。おっかしいなぁ、とつぶやいていても、楽しいです。
    ただ、感謝です。これからもよろしくお願いいたします。

  9. マクロ美風 より:

    てんこさん、おはようございます。
    中川式玄米ご飯は、圧力はかかっていますが、最低限のところしかかけていません。
    ですから、たとえばヘイワのお鍋や一般的な炊き方で炊いた圧力鍋炊きの玄米ご飯より、陽性さは少~し減ります。
    そのことを念頭において、おかずのバランスを考えられると良いと思います。

    私はてんこさんは陰性な方だとは思っておりません。
    良い陰性はもっておられるけれど、悪い陰性は感じません。
    むしろ女性としては理想的ではないでしょうか。
    ですから、この時期には陰性に振ったお料理でもOKだと思っています。

    ただしお嬢さんには、単純に陰性なお料理というより、パンチのあるお味が良いと思います。
    お若い世代にはハッキリした味というのも必要です。
    何か一品、あるいは何か一振りでお嬢さん向けのお味にしてあげることも、時々なさってみるとお箸が進むのではないかしら。
    でも、お嬢さんが喜ぶものが一番ですけどね。

    >おかずの組み合わせはもちろんですけど、食事全体でバランスを取る、または1日のなかでバランスを考えるという感覚で良いのですよね。

    そうです。
    それでOKです。
    もし一日でバランスが取れない時には、3日間で、あるいは1週間でバランスを取るくらいまで伸ばしても大丈夫です。
    人間の体ってそんなにヤワではありませんから、自然にバランスの取れるようなものを食べたくなりますよ。

    あ、てんこさんに向かって人間の体ってなんて生意気なことを言ってしまいました。
    お許しを。

  10. マクロ美風 より:

    ancokinacoさん、おはようございます。
    良かった。
    何かヒントになることがあったのですね。

    中川式は習ったけれど、壁にぶつかっているという人のためにこの記事を書きました。
    ちょっとしたことで美味しくもなり、不味くもなる中川式って、気分屋ですが意気投合すると抜群に素晴らしい結果を出してくれるんですよ。
    ただしこの気分屋って、正論しか求めていません。
    いくつかの要所をきちんとクリアしたら、必ず美味しい炊き上がりになります。
    するべきことをし尽くして、自信を持って炊いてください。
    きっと笑顔のご飯が炊けること間違いなしです!

  11. ma(36-8) より:

    美風さん、おはようございます。

    ごはんがおいしく炊けなくて、ちょっと沈んでました。
    あれこれ試しながら炊いていたのですが、
    部品を交換することを忘れていました。

    部品が届いたら、いざ炊飯。
    どうかおいしくなりますように。
    もっちりふうわりごはんが食べたいです。

    愛クラスに参加してから、あんなに玄米を喜んで食べていた娘が食べたがらない・・・。
    トマトと果物は際限ないんちゃうか?というくらい
    欲しがります。

    てんこさんのコメントからも学ばせてもらい、
    とってもありがたいです。
    毎日の献立、適当にやってしまっているなあ・・・

    丁寧に、ですね。

  12. マクロ美風 より:

    maさん、こんにちは。

    最近は中川式のご飯が炊けなくなっていたのですね。
    それは大変。
    部品交換は常に意識しておきましょう。
    そして、その部品も微妙に差がありますから、その差を意識しながら炊きましょう。

    >もっちりふうわりごはんが食べたいです。

    おっとっと。
    もしかしたら、それを望んでいるのはmaさんであって、お嬢さんは「さっぱりふうわり」ご飯かも知れません。
    それが証拠にトマトや果物を欲しがるわけですからね。
    お子さんは大人より陽性ですから、お母さんと同じご飯を喜ぶとは限りません。
    3.0Lでサッパリした夏向きの中川式玄米ご飯にしてあげたら、喜ぶかも知れませんね。
    確かmaさんは2.5Lでのパス取得でしたよね?
    3.0Lのサッパリした炊き上がりを体験されるのも良いかなと思います。

    それとは別に、maさんが愛クラスを受講された時より、今はとても気温が高くなっています。
    ですから、最近お子さんが玄米ご飯を食べたがらないのは、炊き方に問題があるのと、おかずに陽性なものが多いのかも知れません。
    7・8月は夏仕様の食生活を心掛けましょう。
    全体で。
    あくまで全体で判断するんですよ。
    全体で心地よければそれで良し。
    気持ちを切り替えてみましょう。

  13. ka(36-4) より:

    美風さんいつもありがとうございます。

    この記事、印刷してキッチンに貼ります!

    わたしの選んだお米は表皮が硬かったんです。お米屋さんにも言われました。白米ではすっごく美味しくてわたしの地域のブランド米なんですが、玄米で食べるとなるとすごく難しい。

    この時期に90分浸水しないとお米がやわらかくならないんです。(あ、わたし好みの、ということですが)

    部品を交換した当初、ピンの上がり方にも差があって混乱しました。

    夏仕様の玄米ご飯。

    いろいろ試してみようと思います。

    パスをいただいたので、お米の銘柄も一度変えて浸水時間や、やわらかさを家族やわたしの好みで考えたいと思います。

    ありがとうございます~。

  14. マクロ美風 より:

    kaさん、おはようございます。
    この時期で90分浸水ですか~。
    それは硬いですね~。
    私の場合は30分浸水です。
    クーラーがかかっていなかったら、もっと少ない浸水時間でもいいかも知れません。

    kaさんに合ったお米探しをする時には、いつもお子さんのお便りにつぶつぶのケースが出ていないかどうかを確かめてくださいね。
    召し上がる人が何人もいる場合は、一番消化力の弱い人に合わせるのが中川式です。
    決してkaさんだけが美味しいと感じる炊き上がりにならないよう、肝に銘じて下さいね。
    余計なことですが、ついつい主婦は自分好みの味にしてしまう傾向があるので、書かせていただきました。
    悪しからず。

  15. ma(36-8) より:

    おはようございます。

    昨日、部品交換をして夕方に炊きました。

     夫「なんか今日のごはんおいしいな。」
     
     娘・・・おかわりしたんです~。やった~。

    おかずは、お昼からどうしようかと考えました。
    ‘夏仕様の食生活を全体で判断する’
    え~ん・・・むずかしいよ~と正直思いました。

    中川さんのブログを見て、お汁はもやしと油揚げ。
    きゅうりのゴマ酢和えに、なすは揚げてみよう。
    あとは、夫にはお魚やな・・・と決めました。

    冷蔵庫にあるもので、ただの思いつき・・・。はあ~。
    私の料理道、先長し。

    美風さん、ごはんはおいしくなりました。
    ありがとうございました。

  16. ka(36-4) より:

    やっぱ、固いですよね~。

    地元のお米だけど、美味しいんだけど、ちょっとお困りものです。

    一番腸が弱いのはわたしかも・・・

    子どもたちはいっつもつるり~んらしいです。

    でも真ん中の子が一番玄米がすきではなくいので、彼に合わせて炊きます~。

    おかず、わたしも悩みます・・・

    今は大根煮ています~。

  17. マクロ美風 より:

    良かった~\(^o^)/
    お子さんもご主人も正直だね~^^
    なんとハッキリしていることか。

    お料理の方もふむふむ。
    中川さんのブログに登場するお料理だけで1年間をヤリクリしているむそう塾生さんもいらっしゃいますよ。
    中川さんの過去記事は、gooブログ時代も含めてお料理の宝庫です。
    ぜひご参考になさってみてください。

  18. マクロ美風 より:

    おや?
    この時期にお大根の煮物は陽性過ぎやしませんか?
    もっとサッパリしたお料理が嬉しいかもです。
    特にお子さんは大根を加熱した時に出て来るほろ苦みが嫌いな子も多いです。
    お子さんの顔色と食べる時のスピードを見て判断しましょう。

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