「陰性さ 陽性さ」のご質問にお答えして

昨日「陰性さ 陽性さ」の記事を書いたところ、Naさんから次のようなコメントが寄せられました。抜粋です。
>でも「女性はやや陰性よりに」と聞いたなあと思い。
>ちょっと女子的にふと気になってしまいました。
コメントのお返事としては長くなってしまいますので、記事にさせていただきます。
まず、陰陽は相対的なものの見方考え方であることを頭においてくださいね。
その上で女性を考えると、「男性に比べて」という構図になります。
この世の中で女性は男性と一緒に生きて行くわけですから、男性に比べるとちょっと陰性寄りの方が、陽性さのある男性とのバランスが良いということになります。
また、女性は子育てと言う重要な仕事があります。
この時にはあまり陽性だと、陽性な子供とぶつかってしまうのです。
さらに一家の和を考えたときには、少しおっとりしたお母さんの方が、家族の心が休まったりします。
そんな諸々のことを考えて、女性はやや陰性寄りにと言われることが多いのです。
これは男性社会で女性が潤滑油的な存在としてみた場合は納得できるかも知れません。
しかし、男性も女性もみんな同じタイプばかりではありませんから、時には女性っぽい男性もいるし、男勝りの女性もいるし、女性でも男性的な役割を求められることもあるでしょう。
そんな時には、いつも女性はやや陰性寄りを貫くのではなく、一時期やや陽性寄りになることも必要だと思います。
つまり、いつも同じモードで生きるのが良いのではなく、陽性が求められるときには陽性になることが出来、陰性が求められるときには陰性になることが出来るのが、本当の中庸だと思っています。
そのように考えた場合、現代社会はちょっと陽性に振っていた方が楽かなというニュアンスです。
つまりこのちょっと陽性というのは、中庸の中の陽性という位置づけです。
また、やや陰性寄りというのも、中庸の中の陰性という位置であることをご理解ください。
図で示せたら簡単にご理解いただけるのですが、文章でこのことをご説明するのは解りにくいですね。
正確には陰性・中庸・陽性があって、その中庸の幅の話をしているのですが、ご理解いただけましたでしょうか?
マクロビオティックで陰陽の話をするときには、陰陽の言葉を前面に出して中庸は織り込み済みのことが多いので、先の記事のような文章になりました。
Naさん、ご理解いただけましたでしょうか?
*    *    *    *
<読者の方々へ>
頭で陰陽を考えていたら解らないかも知れませんが、実際に陰性の強い人とおつき合いをすると、じれったくなったり、どうしてそんなに迷うのかなあと思ったり、時間が無駄になることも多くてイヤになるはずです。
反対にのんびりしたその感覚に癒されたり許してもらえたり、陰性の良さに助けられることもあります。
しかし、大急ぎで何かを処理しなければいけない時には、サッと切り替えて迅速で的確な判断が出来ないといけません。
特に子育て中や人を使う立場の人は、陽性さがないと判断を誤ることがあるし、緊急時に対応できません。
陰陽は頭で考えるのではなく、ぜひ体で、皮膚で、心で感じてみてください。
そうしたら、体の陰陽と心の陰陽が微妙に違うことも知るはずです。
そうなると、体は常々少し陽性寄りの方が楽であることが実感できるでしょう。
そして、心は臨機応変に対応できる中庸が摩擦が少なくていいなと思えることでしょう。
こんなことを、一つひとつ体験しながら自分の細胞に落としこんで行くのがマクロビオティックです。
決して陰陽の奴隷にならないでください。
陰陽は使いこなさなければ意味がありません。
「陰陽読みの陰陽知らず」にならないようにしましょう。

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コメント

  1. Na(36-1) より:

    美風さん、おはようございます。
    詳しくとりあげていただき、ありがとうございます。

    言葉足らずで「女性は『中庸』のやや陰性より」と記すのが適切でした…

    朝から、本当に素敵な言葉をいただきました

    「陽性が求められるときには陽性になることが出来、陰性が求められるときには陰性になることが出来るのが、本当の中庸」

    まさに!
    本当に的確な表現です。

    私は陽性だから、私は陰性だからと、自分を決めて、可能性を閉ざしてはいけませんね。

    自分はたくさんの可能性を持った人間
    しなやかに、色んな自分を体験したいです

  2. 中川善博 より:

    Naさん こんにちは
    この記事に対するレスポンスの速さ。
    これがあなたの魅力ですね。
    陰性な女性に「Naさ~ん」と好かれるでしょう?
    あとは草男に慕われているはずです。
    あなたは充分に「中庸の中の陽より」にポジショニングされています。
    そのままそのまま。

    これからの季節は浸水時間と焦げの色と自分の食欲をバランスしていくのですよ。

  3. マクロ美風 より:

    Naさん、おはようございます。
    ああ、そういう意味だったのですね。
    納得です。

    >私は陽性だから、私は陰性だからと、自分を決めて、可能性を閉ざしてはいけませんね。

    そうなんです。
    マクロビオティックは自由になるためのものであって、不自由になったり可能性を少なくするものではありません。
    むしろ、道なきところに道を作るものです。

    中川さんがコメントをくださったように、Naさんはとっても良い位置にいらっしゃいます。
    そのままで充分です。
    自信をもってお過ごしくださいませ。

  4. マクロ美風 より:

    中川さん、コメントをありがとうございます。
    同感です!
    そのままそのまま(笑)

  5. Ko(36-6) より:

    美風さん、おはようございます。
    わたしも、「女性はやや陰性よりに」と聞いたことがあって、
    それがいいものだ、と思い込んでいました。

    でも、そうですよね。
    生きていくということは、晴れたり雨だったり、朝だったり夜だったり、
    老若男女いろんな人がいる、その環境の中でのことなんですよね。

    そのなかにするっとなじんでいられる、心地よいバランス、
    というのが中庸ということでしょうか。

    ・・・イメージではわかる気がするのですが、、、
    頭でなく、体で、皮膚で、心で感じ取れるように、なりたいです。

  6. まりこ より:

    美風さん、こんにちは
    すばらしい記事ですね。

    何もかも謎が解けるとシンプルだった。
    そんなことの実例話し。。。
    勉強になります。

  7. てんこ より:

    美風さん、とても分かりやすい記事をありがとうございます。

    陰性な娘ととても陽性な息子。
    好みや行動を陰陽で見てみると、とっても納得できるんです。
    マクロビオティックを知る前は、どうして!?と理解に苦しんだことも、陰性だからな~とか、やっぱり陽性さん!とか素直に受け入れられるのです。
    そしてこちらが手助けするべきことも違ってくるのだと言うことが分かりました。

    子供達の状態をよくよく感じて、快適に成長できるようマクロビティックを上手く利用したいです。

    自分も。。。目指せ中庸の中の陽性!ですね。

    いつもありがとうございます。

  8. Na(36-1) より:

    そのままですね…
    そのまま…

    それには、やっぱりおいしい玄米が必要ですね。

    ところで…
    愛クラスの日に美風さんが私の前に「(涙ふき用)ティッシュペーパー」をポンと軽く置かれたでしょう?

    「初対面ですでに、お見通し…さすが!」と思いました。

    そうですね、1年前だったら、まだそうでした。
    今は、もう宇宙に身を委ねてます

  9. Na(36-1) より:

    そのままですね…
    そのまま…

    私の中庸には、「中川式玄米」が必須アイテムです。

    「これからの季節は浸水時間と焦げの色と自分の食欲をバランスしていくのですよ。」

    むむむ…
    次なる課題が出されているではありませんか。
    承知しました。

    玄米投稿当初、本当にたくさん玄米がからだに吸い込まれていきましたが、愛クラスの時の美風さんの言葉に従い、からだに玄米をとりあえず入れてみました。
    玄米投稿後半からは、本当に食欲は落ち着いています。

    そして、デパ地下のスイーツ売り場に立っても、すっくと立ったまま、なんら心が揺れることがありません。
    快感です。

    これから、1年間、四季折々、玄米に向き合うのが本当に楽しみです

    レスポンスの速さですが…
    予感がするので、見ると「やっぱり、あった!」という次第です…

  10. Na(36-1) より:

    中川さん、おはようございます。
    今、浸水していたのですが、「はっ」と気づきました。

    「これからの季節は浸水時間と焦げの色と自分の食欲をバランスしていくのですよ。」

    これは文章を読むと、どう考えても、「今から、夏に向うにあたり…」という視点でのアドバイスですね。

    実は、我が家は「夏に食欲が落ちる…」ことがほとんどないため、勘違いしておりました
    承知しました。

  11. マクロ美風 より:

    Koさん、おはようございます。

    >そのなかにするっとなじんでいられる、心地よいバランス、というのが中庸ということでしょうか。

    そうなんですよ。
    中庸ってとっても幅があります。
    日本人は本来この中庸に位置する人が多かったのです。
    でも、食生活が欧米化してきてから、陽性寄りの人が多くなってしまいましたね。
    すると陰陽の理どおり陰性のものを欲する人が多くなって来ました。
    こうして心は揺れ動くのですね~。
    陰陽でみたらすべてはバランスを取るためであることが良く解ります。
    陰陽って楽しいでしょ?

  12. マクロ美風 より:

    まりこさん、おはようございます。
    マクロビオティックの陰陽って本当は楽しいもの。
    そんなことをお伝えしたくて数年前にこのブログを始めたのです。
    でも、楽しいと感じていない人が多くて、あらビックリ!
    それで少しでも楽しく感じていただけたらと思いながら記事を書いていました。
    しかし、むそう塾を始めてからは告知記事ばかり続いて、いつも読者の方々に申し訳ないな~と思う日々だったのです。
    ですから、この記事が少しでもご参考になったのでしたら嬉しいです。

  13. マクロ美風 より:

    てんこさん、おはようございます。
    うんうん。
    すでに生きたマクロビオティックを実践されていらっしゃる。
    素晴らしいですね。
    さすがです!
    その調子で快適な毎日が過ごせますように。

  14. マクロ美風 より:

    Naさん、おはようございます。
    ティッシュの件ですか~(笑)
    分かってしまうんですね~。
    ドアを開けて入って来られた時の表情と姿勢で。

  15. ka(36-4) より:

    今日は、小学校のリサイクル(資源回収)の日でした。

    そこで、いろんな方とお会いして、いろんな方の動き、感情の揺れ、機敏さ、ゆったりさ、そんなのをみて、感じて、面白いなぁとおもって帰ってきて、この記事。

    あぁ、そういうことかぁ。とすごく腑に落ちました。

    そして、わたしは家庭ではやや陰性より。そして、学校ではやや陽性より。これが求められるのがすごく理解できました。

    ほんとマクロって、陰陽って面白いですね。

    中川式玄米ご飯に出合って、ほんとうにスイーツがいらなくなって、自分がいい陽性に傾き始めているのがすごくよくわかります。

    パスまでもう少し。

    がんばりたいと思います。

    Naさん、さすがすてきですね!!
    ティッシュは結局わたしが使っちゃって・・・

    あはは、こういうのもありですね~。

  16. マクロ美風 より:

    Kaさん、おはようございます。

    感じていただけましたか? 陰陽を。
    陰陽って面白いでしょ?
    でも、陰陽って難しいという人が殆どです。
    むそう塾はそこを何とかして楽しく陰陽を知っていただきたいと思っています。
    日々の暮らしの中に陰陽は転がっています。
    一緒に気づきましょう。

    パスポートまであと一歩ですね。
    パス品質の玄米ご飯になると、心の面までグッと変化して来ますよ。
    お楽しみに~♪

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