男の気持ち女の気持ち

5日(土)から京都入りしていて、今は東京に向かう新幹線の中です。
「幸せコース」9月における私の座学のテーマは3つあって、そのうちの一つのテーマは「ありきたりが教えてくれるもの」です。
7つある「幸せコース」の各クラスには、それぞれの個性があって、実に面白い変化があります。
すでに9月の講座を終了した日曜Aクラスと月曜Aクラスの座学での違いは、とても顕著で考えさせられるものがありました。
いくつかの問題点があるのですが、きょうは「夫婦間の意識のずれ」について書いてみたいと思います。
よくあることなのですが、「夫が妻にしてほしいこと」と「妻が夫にしてあげようとすること」には違いのある場合が多いのです。
たとえば分かりやすい例として、夫が帰宅するまで妻は寝ないで待っている方が良いという考え方。
良妻賢母を意識しているような妻は午前様になっても夫を待っているでしょう。
しかし、妻には妻のペースもあるので、ある程度の時間が過ぎたら先に寝ることにしている妻もいるでしょう。
どちらが良いかは各家庭でご夫婦が決めればよいことなのですが、夫が帰るのを待っていた方が夫が喜ぶと思っている場合に、夫は果たして喜ぶのかという問題があるのです。
この場合の結論として、案外夫は妻が先に寝ていてくれるほうが安心するものだということを知ってほしいです。
妻が待っていてくれることが、意外にも夫には負担に感じることがあるのです。
*    *    *    *
今度はお掃除を取り上げましょう。
一般的にいって綺麗好きな妻とさほど汚れを気にしない夫の組み合わせは結構います。
しかし、綺麗好きな夫であっても、神経が仕事に行っているときには案外汚れが気にならなくなるものです。
これは家にいる妻と決定的に違うところです。
お互いに長くいる場所のことが意識の大半を占めるからです。
ですから、夫は仕事のこと、妻は家のことが最大関心事になるのです。
これは妻が専業主婦の場合であって、妻も夫並みに仕事をしている場合は、この関心事は夫寄りに変わってきます。
お掃除に関しては、それぞれ目のいき方が違うものです。
窓ガラスの汚れが気になる人、床の汚れが気になる人、自分の部屋だけ気になる人などさまざまです。
ですから結論として、床が気になるご主人には床を磨き、窓ガラスが気になるご主人には窓ガラスを磨いていれば、結構満足していることが多いです。
決して妻の自己満足でお掃除しないこと。
家全体を綺麗にすることはもちろん大事ですが、それをすることが義務だとは思わないこと。
自分がしたいからお掃除するのであって、その後の清潔維持を家族全体に求めないことも大切です。
ただ、子供への教育として、綺麗なほうが気持ちがすっきりする感覚は味わってもらう方がいいです。
清潔で気持ちがいい。
整頓されている。
それはいい仕事をするための最低条件です。
そのようなことは是非子供に伝えたいです。
しかし、夫になると話は別です。
夫には夫の世界があります。
と同時に妻にも妻の世界があります。
お互いの世界を尊重して、折り合いをつけながら穏やかに暮らせたらいいですね。
*    *    *    *
昨日の「幸せコース」でアドバイスしてあげたかったのですが、時間が足りなくて話せませんでした。
似たような状況に置かれている人は結構多いので、記事にさせていただきました。
どうか、皆さんが今一度わが身を振り返って、ちょっと意識の片隅にでも置いていただけたらありがたいです。
知らず知らずのうちに意識が変わって行くから不思議ですよ。
これは私も経験済みです。
今仮受付中の「お弁当講座」も、妻の価値観と夫の価値観の違いや、意識の違いが鮮明になる例です。
それでも現時点で40名以上の方が参加の意思表明をしてくださっています。
きょうも中川さんと講座で使用する容器を買いに行って来ました。
中川さんは、気持ちよく送り出してくれるご家族のかたに喜んでいただけるよう、あれこれ考えています。
「男の気持ち」を中川さんから学べる絶好のチャンスです。
どうぞ、男性の気持ちを理解するためにも、この講座をお役立てくださいませ。

カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪ パーマリンク

コメント

  1. Ni(7-7) より:

    昨日もとても充実した時間をありがとうございました。
    座学の時間は、自分のためにあるような内容でした。
    玄米御飯と同じく、美風さんのお話もいつもオーダーメイドのようにピタリと心にはまり、
    毎回胸いっぱいで帰宅しております。

    相手に何かさせよう、という気持ちを持たないことを
    ここ最近の自分の課題にしています。
    意識すると、どれだけ自分が相手に求めていたかに恐ろしくなるほどで、反省の毎日です。

    「夫には夫の世界がある」
    美風さんのおっしゃるように、お互いの世界を尊重し合い、折り合いをつけることによって、
    自分も相手も一番楽なところに落ち着ける気がします。
    昨日の帰りの新幹線の中で、
    生活のタイムスケジュールを考え直していました。
    そして、今日から少し一日の過ごし方を変えてみています。
    色々試しながら、自分たちの一番楽なところを探してみたいと思います。
    ありがとうございました。

  2. Mi(2-6) より:

    昨日も濃い内容でした・・・。いつもありがとうございます。

    > 夫には夫の世界があります。
    > と同時に妻にも妻の世界があります。

    この辺はさすがに年の功(笑)でわかってきまして、いったんわかると「なーんだ」と一気に楽になりました。男と女って、全然違う生き物ですものね・・・。うちの場合、基本的に夫の帰りが遅いときは先に寝ているほうが丸くおさまります。昨日お話ししたのは、用事で私が寝るタイミングを逃し(←こういうことってありますよね)、いつも気になっていることがたまたま目についたので、それでも精一杯明るく優しくオブラートにくるんで言ったつもりが、気に障ってしまったようです、という話でした。

    ただ、「夫には夫の世界が」という知恵は、互いに愛情があってこそ使えるものですよね。気持ちがなくなってしまったら、どうしたらいいのだろう?

  3. Ni(7-7) より:

    Miさん、月曜日はありがとうございました。
    幸せコース自体ももちろん楽しみなのですが、
    Miさんに毎月お会いできるのがうれしいです。

    聡明なMiさんのこと、
    経験も知恵もまだまだ浅い私とは違い、
    色々なことをご承知の上で悩まれているのだろうなあと
    お話しをお聞きしながら思っておりました。

    Miさんのキュートな笑顔にはいつも元気と学びをいただいています。
    今回のお話からも、勉強になることが多々ありました。
    ありがとうございました。
    何もいい言葉が出てこず情けないですが、
    Miさんが笑顔で日々を過ごすことができますよう祈っております。

    美風さん、コメント欄お借りいたしました。
    ありがとうございました。

  4. マクロ美風 より:

    Niさん、おはようございます。
    いつも真剣な眼差しで、私のつたない話をお聞きくださってありがとうございます。
    Niさんのそのひた向きな学び方は、必ずNiさんを大きく成長させると確信しています。
    毎月Niさんがいい方向に変化してくださっていることが、私にとってもやりがいになっています。
    元気をいただいて、ありがとうございます。

  5. マクロ美風 より:

    >男と女って、全然違う生き物ですものね・・・。

    そうそう。
    さすが年の功(笑)のMiさん^^
    まったく別の生き物と考えた方が上手くいきますね。
    同じ生き物だと思っていると、不満につながるもの。

    でも、やっぱり同じ人間同士だなぁと思ったり、私達って似た者同士よねって言い合える夫婦の方が幸せ感はグンとアップします。

    >「夫には夫の世界が」という知恵は、互いに愛情があってこそ使えるものですよね。

    う~ん、Miさんらしい。。。。。
    厳密に分析するとそういうことになりますが、男と女のことはあまり細かく考えない方がいいですよ。
    元々自分とは違う親から生まれ、違う環境の中で育っているのですから、ピッタリ合うことの方が珍しいです。
    また、いくつかの共通点や意思の合致があって初めて結婚したいと思っただけで、元々は他人であるということを、絶対忘れない方がいいと思います。
    どんなに相手を愛していても、どんなに嫌いになっても、その距離感は一定を維持するべきだと私は思います。

    一時的な感情で、その距離感が限りなくゼロに感じたり、著しく隔たってしまったように感じても、それは感覚の問題ではないかと思います。
    どんなに相手に諦めの気持ちを持っていても、心のどこかで昔のように愛してほしいと距離感をなくす期待をしているものです。
    それが陰陽なのだと思いますよ。

    あなたは聡明ゆえに、細かく考え過ぎです。
    男と女って、案外単純なものです。
    一度ドーンとご自分を捨てて、相手の胸に飛び込んでみることをお勧めします。
    相手の胸で大声を上げて泣きじゃくる。
    ひたすら抱きつく。
    なりふりかまわぬ、そんな無言の実力行使が一番効果的です。
    頭で解決しようとするのではなく、体で解決する。
    これが男と女の関係では大事ではないかと思います。
    なぜなら、好きとか嫌いというのは理論の問題ではなく、体の中で勝手に動くものだからです。
    それは人間もまた単純に動物だという証拠なんですね。

    Miさんにはとっても実現しにくいことでしょうが、死んだつもりでそれをすることもアリだと思います。
    いつもクールなMiさんだからこそ、その思い切った行動は効果的です。
    ダメで元々。
    いい方向に動きが出たらラッキーじゃないですか。
    死んだつもりになったら、なんでも出来ますよ!
    Miさんの変化を期待します。

  6. Na(2-1) より:

    毎回色々な学びがありますが、今回の「夫婦間の意識のずれ」のお話も、とても勉強になりました

    今までの私は、自分の気持ちや考えだけで行動し頑張り過ぎて疲れていました

    私に元気がなくなると、主人も元気がなくなるのに、自分の気持ちや責任感等が優先で無理ばかりしていました

    主人の病気のお陰で、自分が良かれと思ってとった言動が、逆に主人に心配やストレスをかけていた事、無理をしては行けない事、本当に大切なのは何か気付かされて感謝しています

    最近は、口にチャック(余計な質問や提案はしない)、ニコニコイエス(とにかく笑顔を絶やさない)、無理をしない(気持ちで行動しない)、小料理屋の女将になって主人に心からくつろいでもらうと言うのを心掛けていると、心身共に余裕が出来てとても楽に楽しく暮らせています

    理解出来なかった主人の趣味も、中川さんのアドバイスで勉強し始めて、時々一緒に楽しむようになってからは夫婦の距離がぐーっと近付いたような気がします

    美風さん、中川さん、クラスメートの皆にいつも話しを聞いてもらって、元気になって帰っています
    よく泣いてしまいますが、この間のは嬉し涙です

    この場をお借りしてお礼申し上げます
    皆さん有難うございました

    色々な学びがあるのは勿論の事、強くなったり、色っぽくなったりするクラスメートの変化が嬉しくて京都に通うのが楽しみです

    まだまだ未熟ですが、これからもよろしくお願い致します

  7. マクロ美風 より:

    Naさん、新しい発見があって良かったですね~。
    でもね、「意識して何かをする」ことは長続きしません。
    理由は疲れるからです。
    どうか、「意識しないで自然体で」それらのことが出来るようになるといいですね。
    最初は意識から始まりますが、早く意識を脱するようになるのが理想です。

    Naさんのくるくるとした目が憂いに沈むのではなく、嬉しさに輝くことを心から願っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です