想い出のボタン

長期間自宅を空けて、久しぶりに我が家へ帰り着くと、いっぱい私の仕事が待っている。
待っているというより、山になって崩れかかっているのが現実。。。
洗濯物の山、書類の山、郵便物の山、メールの山、お金の山(?)、へへ、これはないか(^^;)

その中の一つに、アイロンかけもあった。
でも、あまりにも外出が多くて対応できなくなったので、夫のワイシャツはクリーニングに出していた。
すると、ワイシャツのボタンが欠けやすいのだ。
私が手でアイロンをかけている時には、絶対といっていいくらい欠けなかったのに、クリーニングに出すとヒビが入ったり、割れたりする。
高いボタンほど被害に遭う。
そんなワケで、帰宅するとワイシャツのボタン付けが待っている。

*    *    *    *

今日もボタン付けをした。
ついでに、息子のパジャマのボタンも、糸が緩んでいたから付け替えた。
ふっと気が向いて、「ボタン箱」のフタをとってみた。
「ボタン箱」といっても、和菓子の小さな箱だ。
ここには、色とりどりのボタンがいっぱい入っている。
何故か、私が高校生の時に作ったスーツのボタンも入っている。
そうだった?。
私は高校生の頃から単の着物やスーツを縫っていたんだっけ。
コートも縫ったよね〜。
針刺しなんて、たぶん私が小学3年生の頃に作ったものだ。
母の銘仙の着物柄が懐かしい。
縫い代の始末はちょっと下手だけれど、でもちゃんとフリルもつけてある。
9歳くらいの子供にしては上出来じゃないか(なんて褒めてみる^^)。
不思議なことに、どのボタンを手にしても、付いていた洋服を瞬時に想い出すことが出来る。
「ああ、これはあのスカート・・、あ、これはあのコート・・、そうだ、このボタンは買うのに苦労したんだよね〜・・、次々と何十年もタイムスリップする。

*    *    *    *

息子が小学生の時、「図工で何か材料を持って行かなくちゃいけない!」と朝になって慌てていたことがある。
もう時間がないので、とっさに私は「ボタン箱」を持たせた。
息子が幼い頃、針仕事をする私のそばで、ボタン箱の中を物珍しそうに眺めていた光景を覚えていたから。
後日、息子の授業参観に行ったら、教室の後ろの黒板に、小物を画用紙に貼り付けた思い思いの作品が展示してあった。
親バカで息子の作品を探したら、「う〜、楽しそう!!!」。
題は「恐竜とサッカー」になっていた。
ボタンの大小や形、色などを彼なりに考えて、まるで天の川のように散りばめてあった。
そして、恐竜を相手に息子がサッカーボールをシュートした瞬間を描いていた。
「う?ん、なかなか発想がいいなぁ〜」と感心した。

*    *    *    *

暮れも押し迫ったその年の12月。
担任の先生から連絡をいただいた。
「○○小学校に息子さんの作品を展示してありますから、ご覧になってください」とのこと。
「?」と思って夫と子供と一緒に、その○○小学校に行ってみた。
各小学校から集められた作品が展示してあって、その中に息子の作品もあった。
力作の多い中で、息子の作品は丁寧さに欠けるなぁと感じた。
でも、楽しそうだった。
だって、恐竜が笑っているんだよ♪
大人には出来ない発想だよね〜。

*    *    *    *

さ〜て、これでボタンも付いたし、ハンカチのアイロンもかけた!
ちょっと、ブログの記事にでもしてみようかな(^^)

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コメント

  1. harebijin より:

    夏のアイロン掛けご苦労様です
    <私がアイロンかけをしたのは、何時だったのか~昔過ぎて・・・忘れた>
    ボタン箱 家にもあります!
    真っ赤に大きなボタンは子供の頃のコートのボタン・・・
    ダークグリーンのラメ入りは、母のスーツの物・・・なんてね
    裕福でなかったから、殆どの衣類が母の手作りでした
    ボタンやバックルは 高価だから絶対捨てるないから、ざくざくあります
    <そういえば、東京八重洲にあった、ボタン専門店は今はスタバになっちゃった・・・って関係ないですね>
    本当に思い出がいっぱい詰まった箱です

  2. マクロ美風 より:

    やっぱりー。
    記事を書いている時から、きっとharebijinさんがコメントをくれるだろうなぁ~と思っていましたよ~(^^)

    私も初アイロンかけは忘れたわ。
    母が和服の仕立てで、よくコテを使っていたから、そのそばでアイロンをかけたんだろうと思うけど・・・?

    昔は今みたいに既製服が豊富じゃなかったから、お洋服やセーターは、どこの家庭でも自分達で作っていたよね~。

    姉達は洋裁や編み物を習いに行っていたし、近所の娘さん達も通っていたわ。
    だから、私は自然に縫い物を覚えて行ったのね~。

    お料理もそんな感じ。
    母や姉の手元を見ながら育ったので、自然に覚えたわね~。
    古き良き時代のお話でした(懐かしい^^)

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