マクロビオティックと日本人と宗教

明日、9月に亡くなった父の四十九日の法要があるため、これから北海道に行き
ます。
正確には、11月10日が四十九日目なのですが、出席する人達の都合を考えて
6日になったそうです。


お坊さんは、死後7日間の意味と、それが7回目にあたる四十九日の意味を考え
ると、安易に繰り上げる風潮に反対の意見を、お葬式の時に述べておられました
が、職業柄当然といえば当然でしょう。


父が9月23日に亡くなってから7日間は、お経をあげるために毎日お坊さんが実家
に来られました。
さらにそれからは、7日間(1週間)おきに来られ、これが四十九日まで続きます。


そして四十九日目にやっと死者が旅立つというわけですから、仏教の教えどおりに
いくと父はまだ旅立ちの準備ができていないことになります。
しかし、残された者たちの都合が優先されるようになった現在、仏様たちはどんな
ふうに思っているのでしょうね。


(私も義母を送りましたが、お坊さんはこんなに来られませんでした。地域によって
違うものですね。あるいはお寺によってというのか、宗派によってというのか。)


    *    *    *    *


ところで先日、久司道夫先生がこんなことをおっしゃっていました。
 「日本人はオギャーと産まれたら神社に行ってるのに、結婚式はキリスト教でや
 ったり、死んだら仏教でお葬式というように、もう何でもとり入れて平気でいられる
 民族なんだ。外国では大変ですよ、こんなの。宗教が違うだけで戦争になっちゃう
 んだから。」


常々私もそのことに疑問を感じていたので、大きく頷いたのは当然です。
そして、久司先生はこう続けます。
 「日本人は何でも受け入れられる国民なんだから、世界を一つにするのに最も
 適しているんです。マクロビオティックは単なる健康法ではありません。宗教をも
 超越した考え方なんです。」


    *    *    *    *


宗教にこだわらない日本人にこそ、マクロビオティックの真髄を理解できるDNAが
流れているのでしょうね。
私達は日本人であることに誇りをもって、日本生まれのマクロビオティックを大切に
育てあげ、次世代に伝えていきたいものです。

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コメント

  1. kodamacro net より:

    風さん、こんにちわ!

    正にその通りだと思います。日本語にも象徴されていますね。

    和語を基底に漢字やカタカナ、アルファベットを駆使して、世界中の言語を取り入れてます。

    こんな包括的な言語、世界中で見たことないですよね。

    マクロビも和語とおんなじ、マクロビを基底にして、世界中の料理や価値観を取り込んでいくのがこれからの新しいマクロビ…。

    そんな日本の曖昧さを今まで非難されてきたけど、許容することの前提には「許し」がある。自分の価値観を断固として守ろうとする前提には「恐れ」がある。

    「許し」と「恐れ」どちらをとるのも自由ですけど、これからの世界、日本の受容性がとても大切な役割果たします。

    皆さんご協力お願いしま~す♪

  2. いさお より:

    美風さん、こんにちは。

    僕は、日本人とは自分の中に判断基準となる

    神さまを持たず、

    自分というのは自分以外の全てである

    という感覚があるのではないかと思います。

    相手や周りの環境、接する物たち全て

    自分であるから、どんな物にも丁寧に

    優しく、きれいに接し扱う。

    だからどんな相手とも折り合える。

    人とも物ともつながることができる。

    お父さまに対しても、声をかけたり祈ったり

    (踊ったり)、とアクションをおこせば

    分かってくださると思います。

    それと、前にいただいたと思うので

    大変申し訳ないのですが、

    メールアドレスを教えていただけますか。

    僕のアドレスはご存知ですよね。

    素適なお誘いをしたいのです。

    どうぞお楽しみに!☆。

  3. 鍼美人 より:

    こんにちは。

    バックしてのコメントで、申し訳ないのです。

    宗教は、色々な点で誤解を受ける可能性があるので、コメントする事を躊躇していました。やはり書きたくなってしまって、少しだけ書かせて頂きます。

    本来の日本人は『自然神信仰』なのだと思っています。

    『産まれて来たという事~親がいて、親には親がいてそのまた親は・・・と繋がって来ていと言う事~そのつながりを作ったのは、自然だと言う事』=『神』。

    以前、ある宗教をとても信じているクライアントの方に『貴女の信じている神は?』と尋ねられダ事が有ります。

    『八百万の神々』と、まじめに答えて、笑われた私です。

  4. マクロ美風 より:

    考えてみれば、本当に日本語ってすごいですよね。

    パソコンを使うとき、入力のわずらわしさを考えると、英語の方が楽なのに・・と思ってしまいましたが、日本語に失礼でした。

    それから、あらゆるものを取り込んでいく新しいマクロビの方向性に思いを馳せると、何だかワクワクします。

    みんなでスパイラルしましょう!

  5. マクロ美風 より:

    いさおさん、こんばんは。

    「日本人とは自分の中に判断基準となる神さまを持たず、自分というのは自分以外の全てである」

    という表現、奥深いですねぇ。

    ホントにいさおさんの思考力の深さには感心します。

    20代の青年にこんなに素晴らしいことを教えてもらえるブログに感謝!

  6. マクロ美風 より:

    鍼美人さん、こんばんは。

    「自然神信仰」ってわかります。

    久司道夫先生の講演でも、そのような内容のお話がありました。

    「八百万の神々」っていう言葉は、職業柄無難な答え方だったのでは?

  7. minmin より:

    「八百万の神々」、「自然神信仰」、私も同感です。

    遅ればせながら20歳代の頃に日本の成り立ちや歴史に興味を持ち、本来の日本は?と考えたとき、やはり神道だと思いました。

    自然を敬い、祭るって素晴らしいですよね。

    唯一神のキリスト教やイスラム教は宗教戦争を起こしやすいのに対して、山の神や海の神や至る所に神様を祭ってきてさらに仏教も取り入れて多信仰である日本人はやはり地球平和の使者になれる存在なのかと思います。

  8. マクロ美風 より:

    minminさん、こんばんは。

    久司道夫先生が先日の講演会で、イスラム教とキリスト教についてお話をされました。

    久司先生はこれからイスラム圏にマクロビオティックを広めようとしているのだそうです。

    もちろん、minminさんがご指摘のとおり、宗教戦争を起こしやすいからです。

    その点、日本人は“平和”のために行動するのが使命のようにも思えます。

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