食べたもののようになる」カテゴリーアーカイブ

食事日記で感じたこと 若者よ元気に生き抜いておくれ!

今は毎年恒例の「食事日記」を拝見しているところです。
これは提出が義務ではありませんが、通常は有料の内容を無料で添削していますので、ここは利用した方が絶対お得なものです。
自分の健康は自分で壊すことも、守ることも、立て直すこともできることを、「幸せコース」の最初の段階で知ってもらうことが目的です。

今までに提出していただいた中で、あと1名のかたにお返事が残っているのですが、ここである塾生さんに送ったお返事の冒頭部分を記事にしたいと思います。
それは、今の若者に私からの愛を込めて伝えたかった内容だからです。
多くの若者が、このわけの分からない時代にあっても、健康に強く生き抜いてほしいと心から願っています。

 
 

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<マクロ美風からのメール>

食事日記を拝見しました。
3週間きっちり記録してくださって、ありがとうございました。

とても丁寧に、細かく記録してくださって、あなたの繊細な感性をここでも感じることができました。
素晴らしい資質ですね。

まず、全体から感じることは、やはり「食べたもののようになる」ということです。
つまり、荒々しいものを食べればそのようになり、静かなものを食べればそのようになるという意味です。

マクロビオティックでは動物性を食べれば陽性さが増し、植物性を食べれば陰性さが増すと説明されます。
人間にとって、一番理想的な状態は中庸なので、どちらにも偏ることなく、バランスを取りながら食べればよいのです。

要は、なりたい自分になるために、目的に合わせて食べ分けるだけです。
その視点でみた場合、◯◯さんは今のご自分に満足しておられますか?
「ああ、こうしたかった、こうしたかった」ということはあるようですね。
ということは、それができるようになる食べ方をすればよいのです。

 
 

それからもう一つ、人は精神面の影響も食べ物以上に大きいのです。
どんなに理想的な食事をしていても、どんなことを考えているかによって、食べ物のよさを帳消しにしてしまうほどの力を持っているのです。

単純にいうと、その考え方で日常に活気がみなぎって、日々が楽しくなるようであればよいのですが、反対方向に行くようではその考え方は採用しない方が賢明です。
たとえどんな偉い人が言っていても、「自分には合わない」と見切りをつけるべきです。
なぜなら、身体を壊してしまうからです。

どんなことがあっても、自分の身体(健康)は自分で守らねばなりません。
今は多感な年齢ですから、多くのことに反応されるでしょうが、いつも忘れてならないのは、自分の命より大事なものはないということです。

私だって若い時にこんなことを年上の人から言われたら、逆らいたくもなったし、正義感に燃えて反発もしたくなりました。
ですから、◯◯さんが私が書いている内容に逆らっても、不満に思っても一向にかまいません。
それが若さというものだから。

でも、頭の片隅にでもちょっと残しておいてもらえたら嬉しいです。
そして、何十年か経って、「そういえば・・・・」と想い出してくださってもかまいません。
あなたは若い。だから、こんな婆さんのいうことをきかないで、思う存分生きればいい。
失敗もすればいい。若さだから許されます。
でも、命だけは守ってほしい

おわり

 
 

(お造り盛り合わせ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

◯◯さんに食べさせてあげたい。。。

 
 
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偏りを招く食事法は長期間続けないようにしましょう 糖質制限など

ファッションに流行があるように、食べ方にも流行があります。
私がブログを始めた頃には、「マクロビオティック」も流行の一つでした。
「マクロビオティック」は本来日本で生まれたものですが、2000年を過ぎた頃、アメリカから逆輸入された形で多くの人に知られるようになりました。

その前からマクロビオティックをしていた私としては、その不思議な拡がり方に将来の姿が想像できて、手放しでは喜べませんでした。
それは、伝え方の問題もありますが、「偏りの弊害」を危惧していたからです。

「偏りの弊害」というのは、「玄米菜食」を勧めるばかりで、体調と相談してコントロールすることが置き去りになっていたからです。
それに、マクロビオティックは食べ方だけではなく、考え方や生き方をも含む哲学であることも隅に追いやられました。(ここが一番面白いのに…)

そんなわけで、案の定、しばらく経つと「マクロビオティックを始めてから体調不良になった」人たちが現れ始めました。
しかも判で押したように、「マクロビオティックを始めた頃は体調がよかったのに」という流れです。

そうなのです。
マクロビオティックは正しく解釈しないと、単なる「著しい偏食と同じ」になってしまい、健康から遠のいてしまうのです。
問題は、「動物性を一切食べてはいけない」と伝えられて、自分の体調に合っていないのに、頑なにそれを貫くことです。

体は何度もSOSを発しているのですが、それを「好転反応」だととらえてしまうんですね。
体は正確なので、食べ物が変わると色々な信号を送ってきます。
それをキャッチして食べ方をコントロールするのが、最も体を痛めつけない食べ方です。
1食でもいいから敏感になってあげるのが、体の上手な使い方です。

 
 

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他にも「偏り」を招く食事法はあります。
・ヴィーガン
・ローフード
・糖質制限
・ケトジェニック食
・パレオダイエット
・ナチュラルハイジーン
・玄米菜食
etc

これらは体調や体質改善を目的として、短期間実行するなら良いのですが、漫然と長期間実行するのはお薦めではありません。
「食事の偏り」というのは薬と同じで、目的を持って短期間でおしまいにするのがベストだからです。

これらを柔軟に考えて、食材や料理方法の陰陽を使いながら健康を目指すのが、「マクロビオティック京料理教室 むそう塾」の指導内容です。
どうぞ、安心してお召し上がりください。

むそう塾のサイトの方に、「マクロビオティックの盲点」として、マクロビオティックに関する問題点が記事としてまとめられています。
お読みいただけるとご納得いただけるかと思います。

 
 

(ヒメウツギ 京都市左京区にて)

 
 
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鱧がくれる元気 塾生さんたちの体験と鱧料理の数々

「マクロビオティック京料理教室  むそう塾」は、当初(2009年)は動物性を使わないお料理でお教えしていました。
しかし、むそう塾に来られる人に陰性の人が多かったので、途中から動物性のお料理もカリキュラムに入れることにしました。

さらに、鱧料理を初めてお教えしたのは「第1期(2015年度)  秘伝コース」のことでした。
(当時は秘伝コースが2クラスありました)

「自分で作れなくてもいいから、京都にはこんな料理があるんだよ〜」というつもりで、中川さんが鱧料理をカリキュラムに入れたのでした。
マクロビオティック料理教室 むそう塾 秘伝コース 土曜クラス 2015.7.18の授業
マクロビオティック料理教室 むそう塾 秘伝コース 日曜クラス 2015.7.19の授業

そうしたら、鱧料理の美味しさに感動して、「教えてほしい!」という声が次々と。
中川 「いやいや、素人には無理だからやめておけ」
塾生 「習いたいです!」
後日…
塾生 「包丁買ってきました! 教えてください!」
中川 「え〜っ! じゃあ、やるか!」

そんなやり取りがあってスタートした「鱧の骨切り特訓講座」でした。
1回目の講座の様子を見てみましょう。
懐かしい塾生さんの姿も…
「鱧の骨切り講座   京料理 技の探求」 2015.8.4

動機は単純。
美味しかったから、自分でも作れるようになりたかったのです。
すごいですねぇ、美味しさの力って。

 
 

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1期生の熱い想いが開いた鱧料理への扉。
それが脈々と受け継がれて、今年は4回(17名)の方が「鱧の骨切り特訓講座」を受講予定です。

その背景には、鱧を食べると元気になる!という分かりやすい現実があったからだと思います。
痩せてあまり元気のなかったお母さんに食べてもらったところ、元気が出てきて体重も増えてくれた。
塾生さんご自身が陰性タイプの人で、いつも疲れていたのに、鱧を食べると元気になれた。
こういう声が多く寄せられるようになりました。

京都の人が、鱧を食べて暑い夏を乗り切ったのが分かるような気がします。
そして、それを可能にした京料理の技術もすごいなあと思います。
京都に滞在している時間が長い私なので、今年は鱧を日常的に食べる量を増やそうと思った私です。

幸いに今は、「お宝さんDIRECT」で鱧の注文ができますから、塾長が骨切りした鱧であなたも美味しい鱧料理を楽しんでください。
そして、疲れ知らずの夏にしましょう。

特に今は、シェディングのためにも、免疫力をアップしておいた方がいいです。
ワクチンを接種していなくても、ワクチンの影響を受けてしまうのがシェディングの怖いところですから。

過去記事ですが、こちらの記事も参考にしてください。
【パワー注入に長いもの(鱧・太刀魚・穴子・鰻)を食べましょう】 2022.7.27

 
 

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まだ秘伝コースに行かれていない塾生さんは、次のようなお料理にも挑戦してみましょう。
単発講座でも鱧料理を教えています。
・鱧のアクアパッツァ
・鱧のリゾット
・鱧フライ
・鱧フライサンドイッチ
・鱧天ぷら
・鱧蕎麦
・鱧うどん
・鱧にゅうめん
・鱧の南蛮漬け
・鱧チリ
・鱧寿司
・鱧の甘酢(黒酢)餡

 
 

【鱧寿司】
握り寿司の作り方は「中川式お寿司講座 第2弾」で習える。

 
 

【鱧フライサンドイッチ】
作り方は「サンドイッチ講座 第1弾」習える。

 
 

【鱧チリ】
チリソースの作り方は「夏のお弁当講座」で習える。

 
 

以上、ざっくりと鱧料理をご紹介してみました。
むそう塾生に限らず、この記事をお読みくださった皆さんが、お料理の力でパワーアップしてくださったら嬉しいです。

 
 
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白髪に黒い髪が増えた事例 「血余」の状態を知っておこう

今月は「マクロビオティック京料理教室 むそう塾」の修了月です。
むそう塾のコース授業は、5月〜翌年の4月までの1年間に12回行われます。
それは、四季それぞれのお料理の旬をお伝えしたいことと、四季の陰陽をマクロビオティックの観点からご理解してもらうためです。

7コースあるうちの4コースが終了して、残すはあと3コースとなりました。
4月9日には「幸せコース」の皆さんから、1年間むそう塾に通って感じたことをお一人ずつ話していただきました。
いくつか嬉しいことがあったのですが、次のような事例があって驚きました。

一昨年の秋からお母様と同居を始めた塾生さん(Mさん)のお話です。
それまではMさんの妹さんと同居されていたお母様ですが、食も細くて痩せていたそうです。
Mさんはお母様を元気にしたいと、お料理を頑張ってくれました。
お母様は例のワクチンを接種していたため、その解毒もかねて私や中川さんと綿密に連絡を取り、積極的にお料理に向き合ってくれました。

そのMさんからのご報告ですが、妹さんとZoomで話していたら、「お母さんの髪の毛に黒い髪が増えたね」とのこと。
すごい!

 
 

髪の毛に変化が出るのは、血液が変わった証拠でもあります。
中医学では「血余(けつよ)」という言い方があって、血液が豊富にあると、髪の毛も豊かで良質の状態になると考えられているからです。
つまり、髪の毛や爪の状態は、血液の質や体の機能状態を目で判断できるわけですね。

「血余」というのは、西洋医学のように「血液」だけを意味するのではないので、たっぷり余力のある体をイメージしてください。
ざっくり簡単にいうと、若返ったということになりますね。
本当にすごいことなんですよ、これは。

そして、お母様の体重も増えてきたとのご報告があって、とても嬉しかったです。
コロナ禍で行動が制限されながらも、Mさんはお料理を頑張ってくれて、このような変化を生み出されました。
とても自信になったと思います。

昨年の夏はせっせと鱧料理を召し上がって、お母様だけでなく、Mさんにも陽性さが増してきました。
決断のスピードにも変化が出てきました。
これからこの調子で、Mさんがもっともっと変化できたら素敵だなと思っています。

 
 

(甘鯛のアクアパッツァ 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾 イタリアンベーシック講座  第1弾の授業より)

甘鯛を鱧に置き換えてアクアパッツァにすると、ものすごく滋養豊かなお料理になります。
元気になりたい人にはぜひお奨めします。
何よりも美味しくて、簡単で、病みつきなること間違いありません。

鱧が用意できない塾生さんには、「塾長の骨切り鱧」を「お宝さんDIRECT」でお送りします。
7月頃から開始でしょうかね。

 
 
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ついに植物由来の「代替たまご」がスーパーに…

やたらとあちこちで鳥インフルエンザのニュースが流れて、不自然さを感じていたのですが、やはり「代替たまご」の登場です。
もう、計画的ですね。

植物性由来の「代替たまご」とは?鳥インフルで卵不足のなか発売 2023/4/4

 
 

「2foods」と「カゴメ」が開発していて、ニンジンや白インゲン豆から作っているそうです。
しかし、それらの食材からたまごに似せるために、どれだけの添加物が使われているのでしょうか?
私はそちらの方が気になります。

 
 

原材料が植物性ならその影響が身体に及び、動物性ならその影響が身体に及ぶのは当然ですが、添加物も一緒に影響するのです。
単に見せかけの「もどき料理」だと、健康面でも考え直さなければならないので、栄養士さんたちは大変だろうなあと思います。

マクロビオティックは陰陽で食材を考えますから、動物性(陽性)の反対にある植物性(陰性)での摂取となると、陰陽バランスも変化してしまいますね。

今まで何十年と価格が安定していて、健康に貢献してくれた鶏卵が、こんな形で追い詰められるなんて、誰が想像したでしょうか。

 
 

(だし巻き玉子 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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