マクロビオティックの指導現場からシリーズ」カテゴリーアーカイブ

再び「菜食はなぜ老けるか 動物性食品の取り入れ方」

かつて、下の写真がついた記事がかなりシェアされたことがありました。
マクロビオティックの人も要注意!「菜食はなぜ老けるか」 2015.3.20
ちょうど2年前ですね。



2年前であっても記事の波に埋もれてしまって、最近の人には読んでもらえないことがよくあります。
しかし、体調不良を通り越して、確実に病気の症状が現れているのに、本人は「排毒」だと言って、その不調を改善しようとせず、ただ「排毒」(と思っている)が終わるのを待っている人がいます。
昨日もそういう人がむそう塾に現れました。

昨日の人の場合は、生理のストップ、しびれやこわばりや皮膚の異常があったので、すでに排毒なんてものを通り越しています。
それでも本人は「排毒」だと思っているから厄介です。
そういう人が昨年も来られました。
まだお若いのに「これでいいのだ」と思って突き進んでしまうのです。

そんな人達のために、もう一つ大事な記事をご紹介しておきます。
マクロビオティックにおける動物性食品の取り入れ方 2011.7.14
2011年にすでに私のブログでも掲載しているのですが、ブログの移転があって、読みにくくなっているので、改めて全文を載せておきます。
とても長い記事ですが、マクロビオティックを提唱した桜沢如一(G.O)と、マクロビオティックを広めた久司道夫氏やその他の弟子たちの動物性に対する温度差がわかって、とても参考になる記事です。

この記事にはマクロビオティックの考え方でとても重要なことが書かれています。
排他的でないこと。
それなのに、それを忘れている人のなんと多いことか。
肝に銘じておきたい言葉です。
マクロビオティックの教えの中核には非排他性、即ち他人を受け入れるという考えがある。他人の意志決定に寛容になれることが大切であり、我々の多くが日常肉を食する親戚や同僚を持つという点を考えた場合、この点は特に重要である。

*   *   *

以下、日本CI協会の記事からリンクします。
How to Include Animal Foods (動物性食品の取り入れ方)

カール・フェレー



マクロビオティックを実践している若者・ジョーは首に違和感を覚えていた。数年間、熱心にマクロビオティックを実践していたが、彼の病状は悪化の一途を辿っていた。ジョーは久司道夫氏のアドバイスを受けるため、テキサスからボストンに飛んだ。道夫氏のアドバイスにもかかわらず、病状の好転は見られなかった。ジョーはさらにヘルマン相原氏にもアドバイスを求めたが、結果は同じだった。結局、ジョーは全身を動かさないと頭を回せない身体になってしまっていた。彼の首は完全に凝り固まってしまっていた。

救いを求め彼は医者を渡り歩いたが無駄に終わった。結局、一人の医者がノースカロライナの専門医を紹介してくれた。この専門医がジョーを診断した結果、彼は非常に稀な骨障害を抱えていることが分かり、彼に解決策を示してくれた。鶏である。専門医の説明によれば、ジョーの骨は悪化し続けており、鶏のある成分(それは鶏にしかないそうである)が彼の病状を治療可能だそうだ。

ジョーは私の友人で、病気の兆候が現れる前の1975年に彼と出会い、共にマクロビオティックをスタートした仲でした。彼はとても社交的で面白く、毎日がパーティのような生活を送っていました。GOMF(George Ohsawa Macrobiotic Foundation)で働くため、私は1978年にカリフォルニアへ引っ越してきました。ジョーに最後に会ったのは、1983年にテキサスへ彼を訪ねたときでした。彼は完全に治癒しており、初めて会った頃の彼に戻っていました。一体どのようにして治癒したのかを聞くと、先に書いたように説明してくれた後、次のように言っていました。「良くなるためにマクロビオティックを諦めて鶏を食べなくちゃいけなかったんだ」

「冗談だろ!」と私は出し抜けに言い、続けて「身体が求めるものを食べるのがマクロビオティック食じゃないか」。ジョーは理解できなかったようだ。マクロビオティックでは鶏は敬遠すべきものだという考えに凝り固まっていたのだ。鶏は食べないものだという「マクロビオティック」の食箋に従っていた時よりも、身体がそれを求めていることを受け入れ、鶏を食べたジョーの話を聞いた時、彼が本当にマクロビオティックを実践しているのだと感じることができた。

BACKGROUND-背景-
現実的に考えてみると、マクロビオティック食に動物性食品を導入している人もいればしていない人もいる。動物性食品を健康に寄与する形で摂るこることは可能だと考えている人もいれば、魚介類以外の動物性食品を摂るのは避けるべきだと考えている人もいる。マクロビオティックの実践をする際の敷居を低く設定している人もいれば、高く設定している人もいるのである。

魚介類以外の動物性食品を制限・禁止するという厳格な規定がある一方、それを摂っても良いという程度の寛容な規定もある。今日、動物性食品を食べることの危険性は以前にもまして大きい。只、より深刻な危険とは、マクロビオティックの理念を病気治しのための食事に限定してしまうことにある。この記事では、魚介類以外の動物性食品をマクロビオティックの理念や実践に導入する際の賛否両論を検討する。尚、これ以後、「動物性食品」とは、魚介類以外の動物性商品全般を指すことにする。

マクロビオティックを実践する際、動物性食品の位置づけに関する混乱は、マクロビオティックの著書に既に見ることができる。1960年に出版された「ゼン・マクロビオティック」は、George Ohsawa(桜沢如一、以下GO)が食箋について書いた最も詳細な著書である。彼はその中で、健康になるための10の食箋を提唱しており、その中の5つはベジタリアン食で残りの5つは動物性食品を含んだ食箋だった。彼が列挙した後者のマクロビオティック食には、鶏、七面鳥、卵、そしてバターや牛乳などの乳製品が含まれていた。

その一方で、健康的な生活には動物性食品を摂る必要がないことGOは書いている。動物性食品が人間の霊的な成長を阻害すると考えていたからだ。動物性食品を全く摂らなくてもよくなるまで自分自身を啓発することをGOは奨励していた。GOが動物性食品をマクロビオティック食に摂り入れた理由は、人々が与えられた食箋を厳格に守り続けることがマクロビオティック食であるという誤った考えを持たないようにすると共に、動物性食品を食べたいという希望を持っているためにマクロビオティックの理念を敬遠してしまうのを避けるためだったように思える。彼は可能な限り包容力のあるものとしてマクロビオティックを望んでいた。排他性を心底毛嫌いしていた。

ヘルマン・コルネリア相原夫妻が著した1970年代の書物では、動物性食品を時々食べても良いとする嗜好品の部類に入れている。事実、コルネリア夫人は何年もの間、感謝祭の日に七面鳥などの動物性食品を料理していたし、そうした料理レシピを『カレンダー料理本(“Calendar Cookbook”)』に掲載していた。GO夫妻も相原夫妻も、動物性食品の適切な摂り方に関するガイドラインを示しており、例えば、ごく少量をときどき摂取すること、オーガニックの飼料で生育され、放し飼いされている動物であることなどが示されていた。さらに両夫妻は、健康体であるためには、動物性食品は必要ないということも指摘していた。
マクロビオティックにおいて動物性食品を完全に禁止する方向に舵を切ったのは、道夫・アベリン久司夫妻により著された1980年代の書物に端を発する。『標準的なマクロビオティック食事法(“Standard Macrobiotic Diet”)』で道夫氏は、魚介類以外の動物性食品を「日常的に避けるべき食べ物」の部類に入れている。アベリン夫人は、週に2・3回ならば少量の魚介類を摂っても良いというスタンスから、1985年までに自著『マクロビオティック食完全ガイド(“Complete Guide to Macrobiotic Cooking”)』の中で、「肉、家禽、卵、乳製品の摂取は厳禁である」と述べている。

こうした厳格な規定に固守するというマクロビオティックの教えこそ、GOが避けようと試みてきたことだった。今日、マクロビオティックを指導する講師やそれを実践する者の多くは、アベリン夫人の食箋に従い、肉、家禽、卵、乳製品の摂取を厳禁としている。さらに言えば、人々の多くは、そうした食べ物はマクロビオティック食ではないと信じ、また指導している。マクロビオティックの実践者がGOや相原夫妻の書物を目にした際に混乱が生じるのである。我々は次の質問が投げかけられている。「マクロビオティックで動物性食品を摂っても良いのでしょうか?」

マクロビオティックとは大きく、偉大な生命という意味であり、それは動物性食品を摂る者も摂らない者も抱合するのに十分たる包容力がある。マクロビティックの原理によれば、反対のもの、あるいは対立するものは全て、同時に相補的でもある。健康的にマクロビオティックを実践できるのであれば動物性食品を摂っても良いと考える人も、それを摂るのは厳禁であると考える人、その両人を統合可能な考えがマクロビオティックである。個人的には両人の考えを尊重する。ただ、そこには問題もあるという点も指摘しておきたい。

PLOBLEMS WITH INCLUDING ANIMAL FOODS
-動物性食品を取り入れることの弊害-
動物性食品を摂っても構わないとすることの問題は、そのような記述が誤解の源泉だからであろう。この号の『マクロビオティック・トゥデイ( “Macrobiotics Today”)』の編集者への手紙で、読者はまさにこの点に関する懸念を述べている。マクロビティックの食事とは主に植物性食品を中心にしたものである。オーガニック飼料で生育された放し飼いの動物、あるいはその動物を元にした製品を時々、少量食べたからといって、それは変わらない。またこの事は、GO、相原夫妻、あるいはマクロビオティックの原理を勉強している者みなが皆、残虐非道な農場経営手法を容認している訳ではない。

動物性食品を避ける人が言うには、ごく少量であれば動物性食品を食べても良いと伝えてしまうと、それを聞いた人は、いつでも、好きなだけ食べても良いと勘違いしてしまうそうだ。これは明らかに誤りである。GOや相原夫妻は共に、特に当時の食品の質を考えた場合、動物性食品を食べることの危険性を指摘している。今日、品質はさらに悪くなっている。動物性食品に対する無知と、それを過度に摂取することに対する彼らによる警鐘は今日にも当てはまるのである。

マクロビオティックの世界には指摘しておくべき神話がある。マクロビオティックの実践者の中には、動物性食品を摂らない自分たちの方が高い精神性を持ち、判断力も高く、その他の点でも優れていると考えている者がいる。マクロビオティックを実践する菜食主義者は、動物性食品の量や質に関わらず、それを食べる人だと知りながらその人と席を共にしようとは考えてない。

動物性食品を食べる・食べないにせよ、その選択の裏にある考えも同様に重要なのである。マクロビオティックの教えの中核には非排他性、即ち他人を受け入れるという考えがある。他人の意志決定に寛容になれることが大切であり、我々の多くが日常肉を食する親戚や同僚を持つという点を考えた場合、この点は特に重要である。

動物性食品を制限することに関する別の議論は、マクロビオティックを実践しようとする人の大部分が、何らかの病を治療する目的でそれを始めるということにある。そのような状態にある人が病を克服するためには、必ずと言っていい程、動物性食品を避ける必要がある。そうした話をしていくと、各人に応じた適切な動物性食品の摂取を伝えるよりも、皆に動物性食品を避けるよう推奨したほうが話として簡単になったのである。動物性食品を制限する理由は多数あるが、それにより誤解が生まれ、様々な意味でマクロビオティックを制限することになったのである。個人的にその最たる例は、マクロビオティックの原理を学ぶことをせず、ただ盲目的に基本食を守るという欲求に駆られるという点ではないかと思う。

PROBLMES WITH EXCLUDING ANIMAL FOODS
-動物性食品を除外することの弊害-
動物性食品を厳しく制限することの弊害の一つは、健康の維持・増進を図るために動物性食品を必要とする人を過度に怖がらせ、それを食べるよう薦めるアドバイスに耳を貸さなくすることにある。友人のジョーは彼の症状を改善するために、動物性食品(彼の場合は鶏肉)を必要としていた。動物性食品のせいで彼はマクロビオティックをやめてしまった。しっかりとマクロビオティックを理解していなかったために、彼はそれを全て放り投げてしまったのである。こうした限定的な物の見方のためにマクロビオティックをやめなくてはならなくなった人が一体何人いるのだろうか?

魚介類以外の動物性食品を食べる必要があるとアドバイスを受けた経験を持つ人を何人も私は知っている。私自身、数年前に同じようなジレンマに直面したことがあり、わずかの間だけ動物性食品を食生活に摂り入れ、体調が改善した。私は、何をどのくらい食べるかを決定する際にマクロビオティックの原理を活用したが、心配されるほど難しくはなかった。

動物性食品を制限することで発生する別の問題とは、マクロビオティックを実践する指導者の多くがそれを自らの食生活に摂り入れていることにある。何年も前に、私は、乳製品を厳しく制限する理由をいくつも挙げレクチャーを開催していたマクロビオティック講師の素晴らしレクチャーを聞いた。大変な感動を覚えたため、講演後、感謝の気持ちを伝えるため、彼の控え室を訪れてみると、なんと彼は、牛乳入りの冷たいシリアルを食べているところだった。私はショックを覚え、彼が講演で謳ったことと実際の行動が違うのは何故なのかと考えてみた。

数年後、マクロビオティックの指導者たちが集まる会合に参加した際、その答えが明らかになった。過去2ヵ月の間、魚介類を除いた卵や動物性食品を食べていないかを聞かれ、6人中一人がYESと答えた。私は混乱した。彼らは自分たちの主張を正当化するために、動物性食品を摂っても良い理由を、自分たち講師はマクロビオティックの原理、例えば、食材の品質、食べる量、適切な調理法などを知っているからだと主張した。マクロビオティックの原理を知っている者であれば動物性食品を食べても良く、知らない者はたべてはいけないのだ、と私は考えるようになった。このことを初めから教えてくれないのはなぜか?単に動物性食品を絶対摂ってはいけないと教えるのではなく、健康に資する形でそれを導入する方法を説明してくれないのはなぜなのか?

マクロビオティックの哲理には、生命のあらゆる領域で活用可能である普遍的な原理が内包されている。ところが、食養との関連が強くなったため、その哲理が疎かにされてきたのである。マクロビオティックは非常に限定的になり、「規模、範囲、能力が非常に大きいこと」と辞書が定義するようなマクロなものではなくなってしまった。マクロビオティックが食事面に限定されてしまったのみならず、その食事そのものも限定的なものとなってしまったのである。

How to Include Animal Foods
-動物性食品の取り入れ方-

このセクションでは、マクロビオティックの原理を使った動物性食品の取り入れ方のアイデアをいくつか提案していこうと思う。但し、以下の提案は、誰もが自分の食生活に動物性食品を摂り入れるべきだと述べているのではなく、また、注意深く熟考せずにそれを取り入れてもよいと述べているわけでもない。

Condition:健康状態
基本的に動物性食品は酸を形成し、植物性食品よりも身体に負荷がかかる。このため、すでに病気を抱えている人は動物性食品を摂取する前に、注意や相談といった正規の医療サービス提供者からのアドバイスを受ける。
全く健康な人ならば、動物性食品を摂る前にその特質や効能を徹底的に学ぶことが助けとなる。

Constitution:体質
ある人たちは、自分たちが積極的に動物性食品を摂っており、ほかの人達はそうではないと見出すが、私たちはみな一人ひとり違う人間である。私たち人間も含め、全く同じものなど存在しない。例えば、血液型がO型だという人たちの多くは、動物性食品を摂った方が身体の調子が良いと話すが、A型の人たちは、植物性食品を摂り、動物性食品を全く摂らない方が良いのだそうだ。

Purpose:目的
動物性食品を摂るかとらないかで、暮らしの中で無双原理やその哲学を使う目的に、直接影響を与えてしまう。心の成長のためにマクロビオティックを実践している者は、植物性食品を多く摂り、動物性食品を減らすことが有効であるといった桜沢や相原の教えを見出してきた。不調を癒すことに関心のある者は、各人特有の健康状態のためにはっきりこれ、と必要な食品がない限りは、前述した教えが同じく当てはまることに気づくだろう。

Attraction:効果
私は、フレンチメドウキャンプでのあるセッションを思い出す。ヘルマンがキャンプの女性参加者たちを楽しませているあいだ、コーネリアが男性参加者たちに話していた。ある男性参加者がコーネリアに、女が男に期待することとは何かと訊ねると、彼女はぐるりと彼らを見回しこう言った。「あなたたちみんな陰性すぎよ!」彼女は我々に、(適切ならば)動物性も含めたより陽性な食品を摂るよう薦めるのだった。彼女が考えるに、我々は女性の陰性さを引きつける陽性さが十分ではなかった。我々は「陽は陰を、陰は陽を引きつける」原則にではなく、コーネリアの助言には同意しかねる。

Quality:質
いずれの食品を摂るときにも、最も重要なことはその品質である。私見だが、選んだ食品の質は、動物性食品の場合は悪化する。化学物質や農薬、防腐剤、添加物等々といったものの入らない食品を選ぶことが重要だ。基本的には、人工的に手が加えられていなければ、それだけ良いということであろう。この原則は大量消費向け商業ベースの食品店からほとんどの動物性食品を排除してしまう。飼育場を自由に駆け回り、オーガニックな作物や飼料だけを食べている動物(やその加工食品)を選ぶのがいいだろう。可能ならばその飼育場を訪れるのだ。野生の獲物の肉は通常、飼育されているものより質は良いものである。

Quantity:量
GOは「量は質を悪化させてしまう」といったが、これは言い得て妙なことである。私の経験では、ごく少量の動物性食品であればそれはとても役に立つ〜たとえばコーンブレッドに入れる卵一つとか。いつものように、各人の健康状態や目的に応じた必要量を摂ることだ。もし健康状態のために動物性食品の摂取が必要で、それが少量なものならば、方法の一つとしては、自然飼育された食肉を扱う肉屋から骨を買いスープストックを作ることだ。このやり方なら、食肉そのものの過剰な脂を摂らずに骨のミネラルを摂取できる。

Yin/Yang:陰陽
陰陽の分類上、動物性食品がより陽性だと考えられている一方で、動物性食品は陽性の性質と陰性の性質、両方を合わせ持っている。肉についている脂肪は陰性であり、その脂肪こそが陰陽バランスを取る際に厄介なものなのである。GOが提唱する食養法ではその人の食事療法に動物性食品が含まれている場合、穀物を控え、サラダや果物、デザートなどをより多く摂るよう助言している。

Change:変化
全ては変化する。マクロビオティックは柔軟性や、適応力をもつことを説いている。釣り合いをとるために、素材に備わっている陰陽を料理法を変えることで調整するのだ。下準備や陰性食品を組み合わせることで陽性食品のバランスをとるといったことだ。マクロビオティックの料理本にはそのための多くのアイデアが載っている。初めあるものは終わりがある。もし我々が動物性食品を食べ始めたならば、それらを食べることを止める時もまた来るだろうし、後に再び食べ始めるほうへと引き寄せられることもあるだろう。

Front/Back:表裏
表あるものはまた裏もあり表大なればまた裏も大なり。効のあるものは害をなすこともあるということ、効能が大きければそのぶん害もまた大きく潜んでいるのだということを、GOは我々に教えてくれた。その理論を理解せずに、ただ闇雲に杓子定規な規則のあと追いをすることこそが最も危険なことだ。適切な理解や予防措置といったことなしに動物性食品を食べることは間違いなくその危険行為に当たる。

CONSEQUENCES
-結論-
マクロビオティック哲学のもっとも重要な概念の一つが、我々が飲み食いしたものが、その結果を引き起こすというものだ。GOは経験はまた偉大な教師であると教えてくれた。彼の助言はつまり「やって、それをよく見ろ」ということだ。我々が飲食に何を選ぼうとも、最も重要なことはその結果を見極めるということなのだ。もし我々がさらなる不調を感じたなら、摂ると自分で決めた(不快さや病気を引き起こす)食べ物を飲み食いする、その欲求を控えることだ。

我々の考え方や指導にも結果はついて回る。この財団が入る建物の大家は、我々の活動が気に入っているといってくれていた。我々が沢山の人たちの健康維持やその回復を助けていることを、自分は知っているんだと話してくれた。しかしながら、彼は、厳格なマクロビオティックダイエットを続けながら30年やそこら生きるくらいなら肉やピザを楽しみながら10年ちょっと生きるほうがましだと、言い続けてもいた。彼はドアの向うへ歩きながら振り返りこういった。「もちろん、10年かそれよりもっとか、病院から君の助けを求めているかもしれないけどね」

あの時、私は絶好の機会を逃してしまった。私はマクロビオティックを治療目的のダイエットへと焦点を絞りすぎてしまったのだ。そして大家はドアの向うに歩き去っていった。彼が寄せたマクロビオティックへの関心は失われてしまったのだ。彼が肉やピザを食べながらでもマクロビオティックの原理を使えることを私は説明出来たはずだったのに、結局それをしなかった。そのドアを閉じる代わりに、その瞬間を捕らえ彼の考え方の方向転換をはかることで別の扉を開けることが出来たはずなのに。

動物性食品を摂ることを選ぼうとそうでなかろうと、我々は動物性食品に対して感謝の念を捧げることはできるし、また我々は食べ方に頓着しない人々を受け入れることはできる。マクロビオティックは頑固な決まり事のセットではなく、人生の全てに当てはまる順応した哲学なのだ。マクロビオティックにおける全ての経験は価値があり必要とされるものである。我々が他者を受け入れる努力をより多く払うことは我々の自由や喜びもまたさらに深みを増すのだ。




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「Macrobiotic and Animal Foods(マクロビオティックと動物性食品)」は日本CI協会・編集部が和訳したものです。

GOMFの連絡先は下記となります。
gomf@earthlink.net

英語版を読みたい方は下記のウェブサイトをご参照ください。
http://ohsawamacrobiotics.com/joomla/index.php

 


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「勘違いマクロビオティックから笑顔の唐揚げへ」 本物の力

今まさにマクロビオティックを勘違いしている人がいらしたら、ぜひこの記事を読んでいただきたいです。
(といっても、当事者は勘違いしているなんて思っていない場合が多いのですが・・・。)
「勘違いマクロビオティックから笑顔の唐揚げへ」

この記事の中の「唐揚げ風」ってベジ唐揚げのことですが、マクロビオティックでの代表的なお料理に「車麩のカツ」があります。
グルテンフリーの面から考えたら、なんだか笑える気もします。
オール小麦粉ですからね。
かつてはむそう塾でも教えていたことがありましたが、途中からやめました。
体に及ぼす影響を考えて。

先月は上級幸せコースの授業で、地鶏の唐揚げをお教えしましたが、相変わらずご家族の反応が凄いです。
この中川式唐揚げを習うために上級幸せコースを目指した人もいるくらいです(笑)
動物性を摂るなら質の良いものを少量。
これはマクロビオティックのお約束事項です。




(中川式唐揚げ 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)


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娘へのお弁当を3年間作り終えて(2) 玄米ご飯をお弁当に

つむぎさんから「お弁当の想い出」の原稿「第2弾」が届きました。
玄米ご飯をお嬢さんのお弁当に入れたところ、拒否されてしまいました。
家では玄米ご飯を食べてくれるのに・・・。


<つむぎさんからの感想文> (1)はこちらから

『OBENTERS™とともに。娘へのお弁当作りを通して感じたこと』(2)

こうして始まった長女へのお弁当作りでしたが、投稿を続けるにあたってはいくつかの壁に突き当たることがありました。
まず一つ目の壁は「玄米ご飯」です。

お弁当を作り始めてすぐに「お弁当には白いご飯を入れて欲しい」「お弁当に入っている玄米ご飯はあまり好きじゃない」と娘から言われてしまったのです。
家では玄米ご飯を(保温ジャーに入っている温かい状態だと)食べるし、私自身のお弁当は玄米ご飯で投稿しているからいいかな、と娘:白米、私:玄米という二刀流(?)での投稿。
朝に二種類のご飯を炊くのは忙しい時もありましたが、玄米ご飯を持たせると残してくることも時々あって、それよりはきちんとご飯を食べてきて欲しいとの思いからそのようにしていました。

白いご飯での投稿が続いたある日
2014.4.15.
「娘さんは玄米ご飯は食べないのかな?」
と中川さん。

その後も
2014.4.17.
「お嬢ちゃんは玄米は食べないのかな?」
2014.4.30.
「お子様にも玄米ご飯を持たせましょう」
5月に入り、なんとか玄米ご飯で投稿すると
2014.5.1
「お、やっと玄米ご飯になりましたね。よかった」

でも、6月からやっぱり白いご飯に戻っています(しぶとい娘)。

2014.7.2.
この日は「ドライカレーでなんとか玄米ご飯食べてもらう」作戦。

そしてまた、白いご飯に逆戻り。

投稿することがだんだん苦しくなってきます。

その後、夏休みということもあって暫くの間 投稿をお休みしていました。
夏休みが終わって9月から投稿を再開したものの、まだ白いご飯です(相当しぶとい娘と強く押し切れない私)。
時々は玄米ご飯でお弁当を作っていましたが、2014.9.13.からついに投稿をお休みしてしまいます。

それまでの間も、投稿お休み期間中も、
「どうしてお弁当だと玄米ご飯を食べてくれないのか」と悩み、
「玄米ご飯は保温中ということにしておかずだけで投稿しちゃおうかな」とか、
「投稿するのは玄米ご飯にして、持たせる時に白いご飯にしちゃおうかな」とか
そんなことをちらっと考えたことも正直ありました。
でも、やっぱり、「美味しく炊いて美味しく食べてもらいたい。『お弁当でも美味しい玄米ご飯』を炊くしかない!」という気持ちで炊飯に向き合うほかありませんでした。

2014.11.10 お弁当の投稿を再開 。この日から玄米ご飯を入れています。
中川さんからのご指導は
「玄米ご飯もちゃんと炊けているので安心しました」

今回この原稿を書くにあたって当時の流れを振り返ってみたわけですが、玄米ご飯に対する中川さんの思いと、この日のコメントに改めてうるっとしてしまいました。

また、どういうことがきっかけでお弁当の玄米ご飯に抵抗が無くなったのか、この機会に長女にも尋ねてみました。
「はじめは『お弁当は白いご飯じゃないとやだ』…って言ってたけど、どうして玄米ご飯でも大丈夫になったの?」

すると、なんと娘の返事は、
「えっ? そうだったっけ? そんなこと言ってた?」
…はじめからずっと玄米ご飯をお弁当に持って行っていたと思っていたそうです。

これにはなんというか………笑ってしまいました!

今では中川さんにご飯を褒めていただくことも増えてきて
2016.12.13.のお弁当には
「主食を大事にしているあなたのことが大好きです」と。

言葉にならないほど嬉しくて、「わあ…どうしましょう」という感じでした。
これは、もう、しぶとく粘った娘に感謝するしかないなと思います。

苦しんだ日々があったお陰、と今なら言えます。

それに、以前のお弁当の画像を見返してみると、当時の玄米ご飯はちょっと食べづらそうと自分でも感じます。
娘の抵抗にもやはり理由はあったのだなと思うのです。

*   *   *

<マクロ美風より>

過去のおまとめから2014年5月1日の写真を探して来ました。



(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 つむぎさんのお弁当 2014.5.1

写真を中川さんにもう一度診断してもらったところ、50点とのことでした。
中川さんによると、冷めても美味しいのは52点くらいからということなので、その2点ほどの差をお嬢さんは感じとっていたのでしょう。
『お弁当でも美味しい玄米ご飯』を炊くしかない!
ここに行き着いたつむぎさんの判断は大正解だったわけです。

愛クラスを受講された方から、よく「中川さんの炊いた玄米ご飯は翌日になって冷たくても美味しいのでビックリしました。」というご感想をいただくことがありますが、それは当然のことながらお弁当にもピッタリということになります。
つむぎさんは、お嬢さんのお弁当のおかげで玄米炊飯の腕を上げましたね。


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カテゴリー: お弁当の想い出, マクロビオティックの指導現場からシリーズ | 2件のコメント

暮らし方を意識したら心が変わりました(育児中の体験談より)

25日から2017年度の受講費の納入が始まっているのですが、その受付完了メールをお送りしたところ、次のような嬉しいお返事がありました。
Kさんは今年の5月から幸せコースを受講されるのですが、妊娠中の2016年1月に愛クラスを受講されて、5月に出産されました。
とても陽性なかたで、玄米投稿の時にもその陽性さで苦労されたのですが、パスポートを取れた頃にはかなり変化をされました。
こちらの記事からもおわかりいただけると思います。

その後どうされたかなと思っていたのですが、こんなにも変化してくださって、ただただ嬉しかったです。
彼女は悪い陽性から良い陽性に変わりつつあって、その本気さに感動しました。
子育て中は陽性さんにはなにかとつらいですが、こうして前向きに頑張ってくれていることがとても嬉しいです。
変わりたいと思って変わっていける人って、決断力と実行力のある人です。
5月からKさんはさらに変化されることでしょう。

*   *   *

<Kさんからのメール>

美風さん

こんばんは
塾生番号93-4のKです
2017年度幸せコース受付のご連絡をありがとうございました

昨年12月にご連絡してすぐに土曜日クラスを開講してくださった時から、自分の中ではコースの受講がすでにはじまったような気持ちでいます

むそう塾のサイトやTwitterを読んで、今の自分でもできることから少しずつ生活に取り入れていっています

美風さんにご連絡するまでは「子育てで余裕がない」ことを言い訳にワンプレートにぐちゃぐちゃに盛った食事を掻き込んで食べていました
朝起きられないのも大変だから仕方がないと思っていました
主人をないがしろにするのも娘が最優先だから仕方がないと…

今は早起きをしてお弁当は朝つくったものを詰めて、食事は盛りつけたものを食べるようにしています

そうしているうちに以前よりも暮らしやすくなりました
素直に幸せだと思う時間がずっと増えました
むそう塾とのご縁のおかげで目が覚めました
本当にありがとうございます

まだまだ自分自身の問題は山積みですが、前向きに解決していきたいです
5月から幸せコースで学べることをとても楽しみにしています
どうぞよろしくお願いいたします

K

*   *   *

<マクロ美風からの返事に対するKさんのお返事>

美風さん

ありがとうございます!
むそう塾が公開されている情報はためになるものばかりで、いつも背中を押してもらっています

以前美風さんがTwitterで土井善晴さんの記事の具沢山のお味噌汁は逃げ、まずい料理を食べることはしんどいと書かれているのを見てはっとしました
具沢山のお味噌汁のお話は他のお料理教室でも何度か聞いたことがあり、私は自分の良いように解釈してしんどいときにそういった献立にしたことが何度もあります
でも、大変だから、しんどいからという気持ちで作った食事は幸せな食卓とはほど遠いものでした

「家庭料理だからこそ美味しくあれ」の記事を読んで、改めてむそう塾でお料理を習う機会を得られたことをとても幸運に思います
決して楽な道のりではないと覚悟していますが、精一杯がんばりますのでどうぞご指導お願いいたします

K

*   *   *

<マクロ美風より>

Kさん、メールをありがとうございました。
私は本当に嬉しかったです。
陽性なあなたが育児でお子さんと向き合うのは、本当につらいと思うからです。
でも、こうしてTwitterやブログの記事からご自身で行動を起こされて、心の変化を感じ取っていらっしゃることが素晴らしいと思いました。
なかなか出来ることではありません。

私がとても感心したのは、次の部分です。
美風さんにご連絡するまでは「子育てで余裕がない」ことを言い訳にワンプレートにぐちゃぐちゃに盛った食事を掻き込んで食べていました
今は早起きをしてお弁当は朝つくったものを詰めて、食事は盛りつけたものを食べるようにしています
そうしているうちに以前よりも暮らしやすくなりました
素直に幸せだと思う時間がずっと増えました

これはね、陰陽の秩序が調って来つつあるということなのです。
これこそがマクロビオティックの目指しているところであり、あなたはすでにそのことに気づき始めました。
日々の暮らしを陰陽を意識して調えることによって、グンと生きやすくなることを伝えているのがマクロビオティックなのです。
むそう塾はそれをお料理の切り口から伝えているわけです。
あなたは本当に素晴らしいですねぇ。
5月からさらに変化されるでしょうから、それを今から楽しみにしていますね。

ところで、具沢山のお味噌汁のことですが、単純に一つのお鍋に材料がいくつか入ったお味噌汁だと、それがおかずを兼ねることになるので便利だという解釈ですね。
けんちん汁みたいな感じでしょうか。
世の中の多くの人がマクロビオティックの陰陽を意識していませんので、そのようなことになるのでしょうが、マクロビオティックを知っている人はここで陰陽を考えてほしいです。

忙しいということは陽性になっています。
そういう時に具がたくさん入ったお味噌汁は陽性なので、美味しくないはずなんです。
そういう時にはむしろ具の少ない、でも美味しい、さら〜っとしたお味噌汁(又はおすまし)の方が体も心も喜ぶはずです。
でも、それだけではおかずがないと一般的には思われるでしょうが、「美味しい!」というおかずがあります。

本当に美味しいご飯、本当に美味しいお味噌汁、本当に美味しい糠漬け。
「本当に美味しい」とただそれだけも滿足する経験はありませんか?
満足って品数の多さではないので、忙しかったらこれだけでもいいじゃないですか。
もっと食べたければ海苔でも納豆でもいいのです。
これも本物をね。
育児も家事も忙しいです。
だから、「家庭料理だからこそ美味しくあれ」という記事になったのです。
5月からは本当に美味しい家庭料理を目指しましょう!




(教室の置き花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

教室にはいつもお花を絶やしません。
塾長の手で季節のお花がそっと飾ってあります。


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2年4か月ぶりに生理が再開したむそう塾生の体験談

マクロビオティックを始めてから生理が止まる人はとても多いですね。
その理由はこのブログで何度も書いていますが、むそう塾では止まった生理が復活する人も多いです。
先日もむそう塾生のMさんから「2年4か月ぶりに生理が復活しました!」と嬉しい報告がありました。
まだお若い23歳なのですが、このくらいの年齢で生理が止まっている人も多いので、同じような体調の人の参考になるから文章を書いてほしいとお願いをしたところ、気持ちよく引き受けてくれました。
この文章がきっかけになって、同じ悩みの方が一人でも多く順調になってくれますように。


<Mさんの体験>

私は2014年9月あたりから生理が来なくなり、2017年1月に再開しました。約2年4か月ぶりでした。
今年の3月で24歳になるので、21歳の身体で生理が来なくなったのでした。
再開してみて1番に思うことは、『若い人は特に、主食のお米と動物性をもっとしっかり食べるべきだ』という事です。
毎月生理がきちんと来ている人でも、「果たしてその血液の質はどうなのだろうか?」という観点で読み、役立てていただけたらなと思います。

最初に、私なりに生理を復活させる要因になったと思うことを以下にまとめておきます。

・ケミカルな下着類はやめ、オーガニックコットンのものに変えた(2016年7月頃〜)
・炭水化物を抜くのを辞め、毎食主食をきちんと食べるようにした(2016年9月頃〜)
・消化吸収の良い玄米ご飯を食べるようになった(2016年10月頃〜)
・外食も母の手料理も心から美味しく楽しむようにした(2016年10月頃〜)
・OBENTERS™への参加によって、早寝早起き&昼食のバランスも良くなった(2016年11月頃〜)
・動物性を毎食摂るように心がけた(2016年11月頃〜)
・むそう塾でのアドバイスにより陽性(私の場合)を意識して暮らすようにした(2016年11月頃〜)
・自分自身の心の声にしっかりと耳を傾け、自分のために人生を生きようと決めた(2016年11月頃〜)

<生理が止まるまで>
2014年(当時大学4年)の5月に、ある料理教室に3ヶ月通ったことがきっかけで食の質を考えるようになりました。
その教室はマクロビオティックの考えをベースにしたお料理教室で、無農薬のお野菜と玄米、こだわった調味料でご飯を作り、野菜中心で身体の中から綺麗になりましょう、という教室でした。
動物性は否定しませんでしたが、抗生剤や飼料の問題などのマイナス面を教えていただき、大好きだったお肉に少し抵抗を感じるようになりました。
実際に家でも、自分で調味料やオーガニックの食材を取り揃えあまり動物性は摂らないようにしていたら、お通じも肌の調子も良くなり体重も少しずつ減り(適正体重内です)、感激していました。
それと同時に、自分の食事を完璧にしたいがために外食が楽しめなくなり、だんだん母の作ってくれる料理の食材や調味料も気になって、家で食べることがストレスに感じるようにもなっていきました。
もともと甘いものが大好きだったので、白砂糖はやめてもマクロビースイーツなどはしょっちゅう作って食べていました。これも良くない行為でした。

当時の私の頭の中は、「外食は身体に悪いものばかりだ」「野菜は無農薬でなければ」「調味料もオーガニックでなければ」「動物性は血液を汚すから出来るだけ食べないようにしなければ」「炭水化物は太るから控えよう」「白砂糖は食べてはダメだ」…などの制限ばかりでした。
そして通い始めてから約5ヶ月後の2014年9月に生理が止まりました。思えば生野菜中心な食事だった気がします。
いきなり動物性とお米を減らしすぎたのと、大好きだった食事がストレスになってしまったことが原因だと思っています。

一応言っておくと、私はこの料理教室に通ったことは全く後悔していませんし、出会えて本当に良かったと思っています。
この教室で食の大切さとお料理の楽しさに目覚めてなければ、今、こうしてむそう塾には出会えていなかったでしょう。
私の自己解釈により、先生が本当に伝えたいことを受け取れていなかった可能性もあります。正しく受け取れる器ができていなかったのです。
料理教室に関わらず自分が何かを教わる立場であるときは、「素直に受け取る心と翻弄されない軸」を持っているべきなのだと学んだ機会でもありました。良い経験です。

<むそう塾に出会うまで>
その後は、母に心配され婦人科に2回ほど通い薬で2回生理を来させました。しかし薬を使わずに自然に戻って来て欲しい気持ちが強かった私は、心配する母を横目に病院にも行かなくなりました。
オーガニックコットンの下着に替えたりして、「まあ、そのうち来るかな」と思いながら過ごしていましたが一向に来る気配がありませんでした。

2015年7月に、facebookでいいね!されていた麗可さんの100点弁当を発見し、あまりに美味しそうで衝撃を受け、むそう塾を知りました。
そして100点集を食い入るように見ました。トンカツや唐揚げにたっぷりの白米のような玄米ご飯。ただ純粋に「美味しそう。食べたい。」という気持ちがあることに気がつきました。
その後1年くらいは眺めているだけでしたが、ある時むそう塾のホームページの「むそう塾ができるまで」で、中川さんの過去のことを知り肺の奥の方がキュゥっとなりました。穏やかなお料理写真からは想像もつかない辛いものでした。
そして「主宰者紹介」のページでお二人がこのむそう塾にかける想いの大きさ・深さを感じて、この教室は中途半端な気持ちで受けてはいけないな、と思うと同時に「ここで料理のことも陰陽のことも健康のことも人生のこともすべて学びたい!」と強く思いました。
果たして今の自分は、お二人が伝えんとしていることを受け取れきれるだろうか?と、少し怖気付く気持ちもありました。

当初は京都という遠距離や、調理器具を揃えるお金のことを考えてなかなか申し込めなかったのですが、突然「あ、今行こう!」と2016年8月に決心しました。そして9月の愛クラスを受講しました。
陰陽について何の知識もありませんでしたが、美風さんのブログを読み漁っているうちに陰陽の世界に非常に惹かれていった感覚を今でも思い出します。
食だけではなく、人生までもが変わる予感がしたのです。
仕事や家族のことでモヤモヤしていたこともあり、この時はもう、生理が再開するのはおまけのような気持ちで生き方を根本的に変えたいと思っていました。

中川さんに出会い、美風さんに出会い、中川式玄米ご飯に出会い、私の思考と身体は少しずつ変わって行くのを実感しました。

中川さんの作るお料理の世界を垣間見て、今までの自分の料理は栄養面しか考えていなかったことに気付き、「料理というのはそれだけではない」ということに気付かされました。
主食の大切さ、家族と同じご飯を食べる大切さ、陰陽バランスの大切さ、食物の命をいただくということ、自分自身を生きる大切さ、たった一度の愛クラスでたくさんのことを学びました。
美風さんには個人的に人生相談にも乗っていただき、私の悩みもちっぽけに感じられるようになりました。

<昼食のバランスが整ったきっかけ>
2016年11月にお願いしてOBENTERS™ に参加させていただくようになりました。個人的にこれが生理の再開に大きく関係していると思います。
毎朝のお弁当を中川さんに見ていただき講評してもらうのですが、ご飯もおかずもその日の朝に作らなければなりません。
正直最初は「ヒェ〜」とひっくり返る勢いだったのですが、陰性な私は少しでも陽性な氣に触れておく必要があると思い参加しました。困難な方を選ぼう!と。
初期の頃、中川さんに
「禅宗のお坊さんが食べているようなおかずですね」
「若いあなたはもっと質の良い動物性を食べなければいけません」
「前夜外食したくらいで胃が疲れているようでは年寄りのようです  若者はもっとパワフルに!」
と言われ、自分には動物性(陽性のもの)がもっと必要だったのだ!という事実を知りハッとしました。
今までは、朝めいいっぱいまで寝て簡単におにぎりを握って持って行き、それをお昼に食べる。という生活だったので、それと比べてお昼ご飯のバランスがぐんっと良くなりました。

アドバイスを踏まえて、玄米ご飯200gくらいにお肉かお魚、青菜のお野菜、卵、糠漬を基本としたお弁当になりました。
このようなお昼になってから約2か月後にあっけなく再開しました。もう血液を出しても大丈夫な身体になったのだなぁと実感しました。
でもそれが普通の身体の状態なのですよね。今までが普通でなかったのです。
私はまだむそう塾で玄米ご飯と糠漬けしか教わっていませんが、家族の「本当に美味しい!」という声と笑顔を見ると、心がじんわり温かくなります。
特に玄米キライだった父が毎日美味い美味いと食べてくれるのは、何とも言えない幸福感が湧きあがります。
そんな温かい気持ちも、私を正常な身体へと一歩近付けたのかなと思います。

『むそう塾は人間塾』というのは本当です。だから、お料理を習いたいだけでなく本気で自分と向かい合いたいという人にも非常に良い場です。

美風さんは、「気持ちよく毎日を充実させて生きましょう。それが良いご縁を連れてきてくれますよ。」と私に仰ってくださいました。
その時、” 私たちの魂はこの世を生きてみたくて仕方がなくて生まれてきた “ という話をふと思い出しました。
そう考えると、魂を預かっている大事な入れ物であるこの身体のことをもっと大切にしようという気持ちが湧いてきます。
その頂いた身体を心地良く愛でてあげることが「気持ちよく毎日を充実させて生きる」ことにつながるのかなと思っています。

身体に何か不調がある方は知識だけでガチガチになった頭を解放してあげて、自分の身体の現状をよく知り対応してあげることが大切になってくると思います。
「少しくらい良くない食べ物が入ってしまってもそれを排出できる!」くらいの身体作りをしていくことがこれからの時代必要になってくるのと、そのくらい軽い気持ちで構えている方がストレスを抱えずに健康に生きやすい気がします。
こんな風に柔軟な捉え方に私を導いてくださったことと、大切な生理を復活させるまでの道を作ってくださったむそう塾に心から感謝しております。

私の経験が、生理が来なくて悩んでいる方の励みになりますように。

*   *   *

<マクロ美風より>

Mさん、素晴らしい文章をありがとうございました。
あなたは本当に能力の高い人ですねぇ。
これから社会経験を積んで行くと、頼りになる人になれると思いますよ。

では、あなたの文章を読ませていただいて感じたことを書いておきますね。
まず、【『若い人は特に、主食のお米と動物性をもっとしっかり食べるべきだ』という事です。】の部分ですが、これは陰性になっていたあなたの場合は当てはまりますが、すでに動物性を摂っている人には当てはまりませんので、むしろ、「主食のお米をしっかり食べて、スイーツを減らすべきだ」とされても良いかもしれません。

あなたがパスポートを取られたのは10月4日でしたから、そこから消化吸収力のある玄米ご飯の栄養が体に注ぎ込まれたと思います。
そして、その時から動物性も摂っておけば、12月には生理が再開されたと思いますが、それでも11月に動物性を摂り始めて1か月あまりで生理が来てくれましたね。
まずはホッとしました。
そして、次の文章に心から安堵しましたし、嬉しかったです。
特に玄米キライだった父が毎日美味い美味いと食べてくれるのは、何とも言えない幸福感が湧きあがります。
そんな温かい気持ちも、私を正常な身体へと一歩近付けたのかなと思います。

あなたの文章には、マクロビオティックに出会った人が陥りがちなことが随所に出てきます。
ですから、この記事を読んでくださった人は、「ああ、私と同じ そうそう」と思ってくださることでしょう。
そんなふうにご自分の体験が誰かの人生を変えるきっかけになれば嬉しいですね。

ところで、生理が来てくれたので、しばらく経ったらがむしゃらになって動物性を摂ることを意識しなくても大丈夫ですよ。
「陽性=動物性」と考えがちになりますが、植物性であっても料理方法で陽性にすることもできますので、その辺のことを5月から始まる幸せコースでしっかりと身につけられたら鬼に金棒になります。
今後のあなたの人生がどんなふうに変わっていくのか、今から楽しみにしていますよ。




(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 教室の置き花)


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