本の紹介」カテゴリーアーカイブ

「会って、話すこと。」を陰陽で考えると?

【会って、話すこと。】

この本を手にしたら、きっとあなたは一気読みすることだろう。

漫画のような手触り、読みやすさ。

内容は濃すぎるほど濃い。

何歳の人が読んでも胸に響く言葉がある。

 
 

【陰陽で考えると?】

私は「会って話す」ことを大事にしている。

体温を感じたいから。

 
 

陰陽でいうなら、オンラインより会う方が陽性だ。

オンラインで伝わる内容は陰性な部分だから、私はもっと陽性な部分を伝えたい。

人と会うと、細胞全体で感じるものがある。

仮に無言であっても、相手の目を直視しただけて伝わるものがある。

これが陽性というものだ。

 
 

電子書籍と紙の本の場合、電子書籍が陰性で、紙の本が陽性。

電子書籍もよいが、この本は紙の本で読むと、もっと五感で感じられる。

 
 

会って、話すこと。 田中泰延著)

 
 
カテゴリー: こころ・想い, 本の紹介 | コメントする

「自然治癒力を高めるマクロビオティック(実践編)」磯貝昌寛著

群馬県で「マクロビオティック和道」を主宰されております、磯貝昌寛先生の新しい本が発売されます。
発行は9月中旬になります。

昨年の8月に出版された「自然治癒力を高めるマクロビオティック 基礎編 正食医学の理論と実際」の実践編になります。
昨年の記事はこちらから。)

 
 

世界のあちこちが新型コロナウイルスに未だに翻弄されているため、感染症についてもページを割かれていますので、今にピッタリの内容になっています。

あなたの不安を少しでも解消するヒントが、この本にはいっぱい詰まっていますよ。
そして、マクロビオティックに不信感のあった方でも、健康になるための考え方を知って、むしろ好奇心を持たれるかもしれません。

 
 

「自然治癒力を高めるマクロビオティック(実践編)」 磯貝昌寛著

 

 
 
カテゴリー: 新型コロナウイルス, 本の紹介 | コメントする

新型コロナウイルスとワクチン 福岡伸一氏と内海聡氏 

新型コロナウイルスに関するワクチンの接種が急ピッチで進められている。
私のところにも「新型コロナウイルスワクチン接種券」なるものが届いた。
もちろん、私も夫も接種はしないが。

塾生さんからも、ご両親のワクチン接種に関してお悩みのメールが届くようになった。
それは親御さんが「ワクチンを打つことが義務のように思っている」こと。
地方にあっては、ワクチンを打つことが当然で、もし感染でもしたら家業が倒産したり、村八分や引っ越しという流れになると思っていること。

テレビや新聞では伝えられていないことを塾生さんが親に言うと、情報の出どころを確かめようとするか、最初からはねつけられる。
兄弟でも意見が分かれて、関係が悪化しかねない。
職場の雰囲気が、接種をしなければ気まずい空気になってきた。

などなど、現実問題としてワクチンが人々の分断に動き出した。
ワクチンに関する情報は、背筋が寒くなるようなものまであって、それを夫に伝えると、「さすがにそれは行き過ぎでは?」と釘を刺された。
ただし、情報としては知っておいた方がいいと思う。

 
 

【福岡伸一さんの記事】

今朝、塾生さんがある新聞の情報を送ってくれた。
「秋田魁新報」に載った福岡伸一さんの記事だ。
実は、この記事の存在は早くにFacebook経由で知って、私も同じ考えなので、そのままになっていた。
他にも同じような内容の寄稿をしているお医者さんや、学者さんの記事がその頃他の新聞や雑誌にもあった。

だから私は、それらの人のお考えも参考にしながら、自分の考えもすり合わせていた。
今まで私が学んできたことを総動員して考えても、やはりウイルスに対する姿勢は変わらない。
しかし、西洋医学一辺倒に生きてきた人たちには、不安のほうが先立つのだと思う。

そして、テレビや国は嘘を言わない、正しいことを伝えてくれると思っている人たちが圧倒的に多い世の中だが、今はその考えにちょっとストップをかけた方がよい。
一度立ち止まって、勉強しよう。
その勉強の一つに、「ウイルスとの共生」というのがある。

そして、福岡さんが書いておられるように、「身体に備わった免疫系は最高最良のワクチンであり、ウイルスを多面的に制御して、せめぎあいのバランスを探ろうとする。」ということが理解できたなら、誰しももう少し落ち着けるのではないだろうか。

 
 


(秋田魁新報 2021/4/30付)

 
 

【新型コロナワクチンの正体】

それから、このタイミングで下記の本が発売されるので、これを読んでから行動しても遅くないだろう。
きっと頭が痺れるかもしれないが(笑)
だが、解らないことはとにかく勉強しよう。
納得してから行動しよう。

 
 


医師が教える新型コロナワクチンの正体 本当は怖くない新型コロナウイルスと本当に怖い新型コロナワクチン 6/10発売 現在予約受付中)

 
 
カテゴリー: 新型コロナウイルス, からだ, こころ・想い, 本の紹介 | コメントする

「おうちでケアする決定版 あかちゃんからの かぞくの医学」本間真二郎著

あかちゃんのいるご家庭だけでなく、大人も子どもも勉強になる本が発売されました。
私が尊敬する医師の本間真二郎先生が、西洋医学だけでなく、自宅で出来るお手当をやさしく写真入りで解説しています。
マクロビオティックではお馴染みの梅醤番茶も登場しますよ。

新型コロナウイルスにもページを割いていて、恐れるだけでなく、現実的にどのように考えたらよいのか書かれているので、多くの大人も読むべき内容だと思いました。

特に予防接種やワクチンについては、丁寧に解説していますので、お子さんのワクチンでお悩みの方の参考になることでしょう。

子どもが絵本感覚で読めるように、文字も大きくして、可愛いイラストもたくさん挿入されていますから、遊びながら免疫力の勉強ができてしまいそうですよ。

 
 


あかちゃんからの かぞくの医学 本間真二郎著 出版:クレヨンハウス)

 
 

 
 

Amazonからちょっとお借りしました。
こういう説明っていいですよね。

 
 
カテゴリー: 本の紹介 | コメントする

“玄米食、長い食経験こそがエビデンス” 渡辺昌先生のインタビュー記事

渡辺晶先生は、かねてから玄米の良さをエビデンスの本でも取り上げておられて、マクロビオティックのシンポジウムでも度々お話をされているので、ご存知のかたも多いと思います。
私もかつて先生の講演会に出席したことがあります。

先生ご自身が玄米食で2型糖尿病を克服されて、そのご体験も踏まえてお食事の大切さをあちこちで発信されています。
たとえばこの記事。
転載して記事を残しておきます。

 
 

“玄米食、長い食経験こそがエビデンス”

日本綜合医学会 会長
一般社団法人統合医療学院 学院長
渡邊 昌氏


(画像はこちらからお借りしました。)

今春より食品の機能性表示制度がスタートした。米国の機能性表示制度を参考にしたもので、「食」による予防で、膨れ上がった医療費の抑制を目指す。日本の和食はユネスコ無形文化遺産に登録されるなど世界的に注目が集まっているが、中でも見直されつつあるのが未精白米の健康効果。日本綜合医学会会長の渡邊昌氏に玄米の効用について伺った。

 
 

— 食品の機能性表示制度がスタートし、食品機能のエビデンス(科学的根拠)が指摘されるようになりましたが

渡邊:大方の人が臨床試験をやれば、それがエビデンスだと思っています。統計学的に有意差が出ればそれでエビデンスが出たという人がいますが、それは大間違いで、単にそれは稀な出来事が起きたということにしかすぎません。

臨床試験を短期間で行い、その研究論文が雑誌に載るといったことが機能性があるというエビデンスに使われますが、食品の機能性表示が企業の営利のためだけに利用されるようなことがあるとちょっと問題です。

食品についていえば、玄米食がよい例です。玄米食は、明治の軍医で食養の祖といわれた石塚左玄が広めましたが、玄米で健康になった、病気が治ったという人がたくさんいます。それこそがエビデンスではないでしょうか。

 
 

— エビデンスは、食経験の長さが問われるということですね

渡邊:私は1992年に国立がんセンターで疫学部長の職にあった頃、糖尿病になりました。糖尿病については専門外でしたので、どうしたものかと思いました。

それまで毎日ビフテキやハンバーグの生活でしたが、玄米菜食中心の食事に切り替え、運動を行い、糖尿病に挑戦しました。 私のⅡ型糖尿病は肥満が原因です。欧米型の食事は脂肪分が多いですから、まずそれを減らし、肉を魚に、野菜を多めに、小豆を混ぜて炊いた玄米を主食にし、納豆にワカメやきのこ類の具だくさんの味噌汁といった「一汁三菜」の和食にしました。
そうした食事と運動で78kgから60kgになり、検査値は全て正常になりました。1993年に東京農大に移り、食と健康の問題をとことん研究。2005年に糖尿病予防の司令塔を期待され、国立健康・栄養研究所の理事長に就任し、内閣府の食育推進委員会に加わりました。

その時、日本で「食育」という言葉を最初に使った人を調べていて、明治陸軍の薬剤官の石塚左玄にたどりつきました。

石塚は、食事が清浄であれば身体も清浄になると、食事の大切さを説き、玄米菜食をすすめました。この石塚の食養生で重度の結核から命を救われたのが桜沢如一です。その後、桜沢はマクロビオティックを世界に広めました。

石塚左玄の流れで、現在、玄米菜食の普及活動を行っているのが、日本CI協会、世界正食協会、久司マクロビオティック、日本綜合医学会の人たちです。全て合わせると1万人以上いるでしょうか。

ただ残念なことに、玄米が本当に身体に100%いいのか、朝昼晩食べないといけないのか、といったことをきちんと調べた研究がありません。

私は国立がんセンターの疫学部長の時に全国の保健所管内で14万人が参加する「厚生省多目的コホート」をスタートさせました。

コホートというのは、古代ローマ時代の百人隊や千人隊の単位のことですが、コホート研究では、例えば、喫煙の影響を調べる際、ある集団の生活習慣を10年、20年と追跡調査し、どんな人が肺がんになったかを確かめ、その病因を特定していきます。全国12保健所で14万人を対象に300以上の論文が出ています。

これまでのコホート研究で、白米を食べ過ぎると糖尿病になる、ということは分かっています。ただ、そうした調査では白米、玄米の区別がなく、玄米の実態については明らかにできませんでした。

それで、いろんな団体と協力して、玄米菜食の実態調査をと考えていたところ、姫路の開業医の先生で、昭和50年頃から玄米食のコホート研究をされている方と連絡がとれました。その方は、600人くらいの追跡調査をされていましたが、玄米食を食べ続けている人で90歳以上の人が結構いることもわかりました。

よく玄米食をしている人で100歳以上の人はいないといわれますが、それでも3人いました。ですから、玄米では長生きできないということではなく、おそらく食事の仕方が問題なのではないかと思います。

この玄米菜食の実態調査は今秋ぐらいからスタートさせる予定です。

 
 

— 玄米には適切な食べ方のようなものがありますか

渡邊:石塚左玄の後、玄米食の普及に努めたのが桜沢如一と二木式健康法で知られる二木謙三です。

桜沢は自身の結核を食養で治しましたが、高塩分食でした。二木は石塚左玄と同じく腎疾患でしたので、塩分は摂りませんでした。この為、玄米食に二流派あるような印象がありました。

桜沢の命日の忍ぶ会の時、50代の女性で水ぶくれの方がいらしたので、腎臓がお悪いですねと尋ねたところ、桜沢方式で玄米にゴマ塩をいっぱいかけて食べているとのこと。塩を1日20g以上摂っていたのです。

こういう摂り方は絶対にダメで、やはり人それぞれにあった玄米の摂り方というものがあります。桜沢、二木のいっていることだけを守るのがベストという考え方はよくないです。

 
 

— 玄米は治療食にもなれば、間違った摂り方で逆にもなるということですね

渡邊:玄米を治療食として積極的に用いたのは沼田勇(日本綜合医学会第4代会長)です。沼田氏は戦前は北里研究所の生化学室に属し、1935年にビタミンC酸化酵素を発見し、1941年にはビタミンB1分解酵素サイアミナーゼを発見しています。1944年には野草600種の栄養分析も行っています。

軍医として従事し終戦後の1947年に上海で兵隊と在留邦人の200万人の引き揚げ担当の軍医になった際、不衛生な慰留地で当時コレラが流行り始めました。沼田氏はコレラ菌を殺す胃酸の酸度を保つため食前食後30分湯茶を飲まないようにしたらどうかと提案しました。

水を飲まなければ胃酸濃度が高いためコレラ菌は死ぬはず、と考えたのです。それでみごとコレラを抑えこむことができました。これは沼田方式といってWHOも後に認めています。イラクでコレラが流行った時も、この沼田方式でコレラが治まっています。

 
 

— 戦後、GHQによる占領政策で日本の食事が替えられたといわれますが

渡邊:戦前は玄米が主食というより、3分搗きくらいのあまり精白していないものを食べていました。それが良かったわけです。未精白米の力はすごいもので、それに比べると白米はカスです。

玄米の糠の部分にはビタミンB1、ミネラル、食物繊維、葉酸などが豊富に含まれています。また、γオリザノール、アラビノキシラン、イノシトール、フェイチン酸、GABA、フェラル酸などの有効成分が含まれています。フェラル酸は認知症の予防にもいいといわれています。また玄米は抗酸化能も高いです。

玄米を摂ることで、腸内環境も良くなります。腸内には大量に腸内細菌が棲みつき共生状態にあります。腸に良い細菌がたくさんいて、ちゃんと機能していればみんな健康でいられます。

 
 

— 健康は食だけでなく心のあり方も大いに関係しますね

渡邊:私は全人的な医療、統合医療を提唱しています。食と心と体を軸にした正四面体モデルで、スピリチュアルライフを達成しましょうといっています。

スピリチュアルライフというのは、ただ本能の赴くままに生きるというのではなく人く、人間らしく生きる、我執を超えて他のために尽くすという生き方です。間らしく生きる、我執を超えて他のために尽くすという生き方です。

そして、「未病」を治すことを提案しています。「未病」とは「検査値異常はあるが、症状はない状態」もしくは「症状はあるが、検査値異常はない状態」のことです。

「未病」の状態は、それぞれの患者に応じた適切なアプローチを行えば、再び健康体に戻ると考えています。

ポイントになるのは、食事と運動を中心とした生活習慣の改善です。以前、私達のグループが長野県佐久市で250人を対象にした「食事と運動による介入試験」を行いましたが、この調査で実際にかなりの人が健康体に戻ることが分かりました。

食事については、「食品ピラミッド」というものを考案しています。これは90年にアメリカで発表された「フードガイドピラミッド」を日本の食文化に合わせたものです。

具体的には、穀物を1日400グラム、これは玄米がお薦めです。そして、野菜を350グラム、魚、肉類、大豆食品は100~200グラム、乳製品は100~150グラム、果物は100~200グラム。これで1日当たり1600~2000キロカロリーになります。メインは和食で、青魚や大豆、緑茶はがんや糖尿病、高血圧症、心臓病などの予防にもなります。

現在、生活習慣病が国民の医療費の約3割を占めるといわれています。こうした食事改善で10兆円の医療費削減も可能です。

日本綜合医学会は玄米食と健康をテーマにし、60周年になりましたが、4代目の会長を勤めた甲田光雄は、少食こそが世界を救う、といって「医・食・農」一致を説きました。私もその通りだと思います。

これからの時代はサスティナビリティ、私たちの社会や地球環境の持続のために、誰もが「食」を選択していく必要があると思います。

 
 

<マクロ美風より>

この記事を読む上でとても大事なことは、「玄米さえ食べれば健康になれる」とか、「玄米菜食をすれば癌にならないのだ」と早合点しないことです。
病気は食べ物だけが原因ではなく、精神面も合わせて考える必要があるからです。
特に癌はストレスの影響が大きいですね。

渡辺先生も「全人的な医療、統合医療を提唱して、を軸にした正四面体モデルで、スピリチュアルライフを達成しましょう」と話しておられます。「スピリチュアルライフというのは、ただ本能の赴くままに生きるというのではなく、人間らしく生きる、我執を超えて他のために尽くすという生き方です。」とも。

ここがとても大事なところで、そのことについては書きたいことがいっぱいあるのですが、長くなりますので別記事に譲りたいと思います。

なお、玄米を食べる場合は、炊きあがりの結果が体調に大きく影響しますので、下の記事をぜひお読みください。
玄米のエビデンスに頼っていると危険な場合がある 炊き方に注意! 2018.7.14

渡辺先生が監修された本がこちらに載っています。
医師たちが認めた「玄米」のエビデンス
玄米とフィチン酸(IP6)情報の今昔 2017.1.12

 
 
カテゴリー: からだ, こころ・想い, 本の紹介 | コメントする