マクロ美風の体験的マクロビオティック」カテゴリーアーカイブ

マクロビオティックと動物性 マクロ美風の場合

私が動物性を口にする時が再び来るようになるとは、マクロビオティックを知ったばかりの頃は考えもしなかった。
もう一生動物性を食べることはないと、マクロビオティック以外のお料理の本も全部処分した。
そして、体重はみるみる落ちていき、3か月で10kg痩せた。
夫もまったく同じだった。
私の体重は38kgまで落ちた。

二人共体調は最高に良いのだけれど、何か一つ物足りなさを感じた。

ずっと何年もその答えが分からなかった。

ある日、立ち話でマクロビオティックの指導者に言われた。
「もう少し陰性を摂ったら?」
え? 陰性?

正直怖かった。
陰性を摂ることが。
でも、その指導者は私に陰性が必要だと判断されたのだから、その判断に従ってみようと思った。

そのうちに私の中で変化が起きた。
ずっと感じていた物足りなさの答えが見つかった。

ストイックなマクロビオティックをしていた期間にはなかったものが湧いてきた。
そして、それは私の真の強さになった。

陽性を取り入れて強くなるのではなく、陰性を取り入れて強くなれたことが、なんともマクロビオティックだなぁと思えた。

そして今は、塾生さんにこんなお料理もお伝えするお料理教室をしている。
生の食材が持つ効用を充分認識したうえで。
もちろん、毒消し方法はしっかりと伝えている。

世の中には動物性が必要な人もいるから。
動物性が人間関係に「和」をもたらすこともあるから。

 
 

(お造り 本鮪  天然鯛 針烏賊 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

(お造り 本鮪  天然鯛 針烏賊 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

(お造り 本鮪  天然鯛 針烏賊 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

(天然鯛の糸造り手毬盛り 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

+ – + – + – + – + – + – +

【ご案内】
これから開催予定の講座案内 最新版
中川式糠床受付方法のご連絡(2017年度の場合)
中川式糠漬け(じゃい安)のご注文方法
中川式鉄火味噌のご注文方法
【サイト内の記事】
マクロビオティックの盲点
塾生のきょうの100点お弁当
陰陽を感じる日々の暮らし
中川善博から娘へのお弁当
中川善博厳選!おすすめ器具と食材

 
 
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, マクロ美風の体験的マクロビオティック | コメントする

マクロビオティックを知らずに、勝手に毒消ししていた想い出

先に「若杉友子の毒消し料理」という記事を書いていて、ふっと想い出したことがあります。
それはこの写真にある玉ねぎの素焼きですが、昔私が横浜に住んでいた時、焼肉屋さんに行った時には、必ず「野菜焼き」と「サンチュ」を注文していました。
その時の野菜焼きの中には、玉ねぎが定番で入っていたことを想い出したのでした。

当時はマクロビオティックなんて知らないので、単純にお肉と一緒にこういうのを食べると、口の中がさっぱりするし、胃にもたれないから注文していただけなのですが、後でマクロビオティックを知ると、あれは毒消ししていたんだなぁと思ったものでした。
横浜から東京に引っ越してからは、2度ほど焼肉屋さんに行きましたが、かれこれ、焼肉屋さんに行かなくなってから40年近く経ちます。

体がそういう味を求めていないというだけのことなのですが、一番大きな理由は、焼肉を食べに行こうよという人が周りにいないだけかもしれません(笑)

 
 

 
 

「若杉友子の毒消し料理」から P20

でもね、こういうことって多くの人にあると思うの。
知らずにしている毒消しが。
これが体の欲求なんですよね。

マクロビオティックだとか、陰陽だとか、そんなことを知らなくても人は自然にバランスを取っていけるのですが、なまじマクロビオティックをかじってから体調不良になってしまう人もいるのですから、滑稽なことです。
もっともっと体が発する信号をキャッチしましょう。
人間の体は「正しく働くようにできている」のですから、その邪魔をしないことです。
これに尽きます。

 
 

+ – + – + – + – + – + – +

【ご案内】
これから開催予定の講座案内 最新版
中川式糠床受付方法のご連絡(2017年度の場合)
中川式糠漬け(じゃい安)のご注文方法
中川式鉄火味噌のご注文方法
【サイト内の記事】
マクロビオティックの盲点
塾生のきょうの100点お弁当
陰陽を感じる日々の暮らし
中川善博から娘へのお弁当
中川善博厳選!おすすめ器具と食材

 
 
カテゴリー: マクロ美風の体験的マクロビオティック | コメントする

過去記事にはマクロビオティックのヒントがいっぱい

Facebookでは今日と同じ日の過去記事が自動的に上がってくるのですが、自分で書いた記事を今読み直してみても、まったく同じ気持ちで、うんうんと頷いてしまいます。
今は「マクロビオティックの陰陽を活かした家事アドバイス講座」の記事が続いて、家事にご興味ない方には申し訳ないのですが、気分転換記事としてお読みいただけたら幸いです。

お酒と甘いものが止められないあなたへ 思いどおりの人生のために 2013.2.27
なぜお酒と甘いものを減らすと良いのか? 2013.2.27
「続ける」をマクロビオティックの陰陽で考えてみよう 2015.2.27
マクロビオティックの伝え方 むそう塾の場合 2015.2.27

 
 

 
 

(中川式玄米稲荷寿司 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

+ – + – + – + – + – + – +

【ご案内】
これから開催予定の講座案内 最新版
【サイト内の記事】
マクロビオティックの盲点
塾生のきょうの100点お弁当
陰陽を感じる日々の暮らし
中川善博から娘へのお弁当
中川善博厳選!おすすめ器具と食材

 
 
カテゴリー: マクロ美風の家事アドバイス講座, マクロ美風の体験的マクロビオティック | コメントする

現代版マクロビオティック食事法(4)主食としての玄米

マクロビオティックの食事法に関しては、たくさんの本が出ていますし、ネットにもいっぱい情報が流れていますが、私はあくまで「マクロビオティック京料理教室 むそう塾」として直接手応えとして感じたことを記事にしています。
ですから、ここには指導体験から導き出された結果が凝縮されていますので、少しでも健康に関心をお持ちのかたには参考になるかと思います。
もしあなたが溢れる情報の中で迷っておられるなら、整理のためにお役立ていただけたら幸いです。

<主食という概念>

さて、今回は主食について取り上げます。
今の時代は食生活の欧米化とともに、主食の概念が薄らぎつつありますが、私は単純にいって誰でも健康を目指せる食べ方として、「主食」という言い方はあった方が良いと思います。
なぜなら、指導現場では主食の量や質がその人の精神面まで大きく左右する現実が日常的に起きているからです。
まさにその人にとっての主要部分を構成するのが主食だからです。

では、何が主食たりえるのかといえば、日本人の場合はやはり穀類のうちでお米が最もふさわしいといえます。
日本人全体では白米の方が圧倒的に多いのですが、自然食志向の人たちの間では玄米も広く受け入れられており、特にマクロビオティックでは「一物全体」の観点から玄米を積極的に取り入れています。
その他に小麦や蕎麦も主食に含まれますが、玄小麦・玄蕎麦は加工や味の点から一般的な広がりは少ないです。

<主食の量>
その主食はどのくらい摂ればいいのか知りたいところでしょうが、これこそ個人差がありすぎて一概にはいえません。
食べる人の体調や体質、年齢や性別やお仕事の種類、はたまたどこにお住いなのかなどを考えると、ブログには細かなことは書けないのですが、むそう塾では1回に自分が食べるご飯の量はg単位で把握してもらっています。
なぜなら、そのご飯に含まれる糖質がその人の病気にダイレクトに響くことがあるからです。
大体200g前後を1回のお食事で摂ることが多いです。

 
 

<実例>
【塾生作品の玄米お弁当:玄米ご飯160g、梅干、昆布佃煮、出汁巻き玉子、小松菜塩茹で、肉団子甘酢餡、この他にモバイル味噌汁、糠漬け】

%e3%83%9e%e3%82%af%e3%83%ad%e3%83%93%e3%82%aa%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%83%e3%82%af%e4%ba%ac%e6%96%99%e7%90%86%e6%95%99%e5%ae%a4%e3%80%80%e3%82%80%e3%81%9d%e3%81%86%e5%a1%be%e3%80%80%e7%8e%84%e7%b1%b3

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

いかがですか?
玄米ご飯とは思えないほど色白の炊き上がりですね。
実は今が1年中で一番玄米ご飯が美味しく炊けない時期なのですが、上手に炊いてご自身の体調を崩さないお弁当が完成しています。
なお、この塾生さんは1型糖尿病なので、主食を少なめにして糖質に気をつけています。

<玄米と白米の注意点>
・主食は一生食べ続けることを考えて中庸の仕上がりにすること。
・主食は玄米がベストですが、必ず無農薬栽培のものにすること。
・玄米のフィチン酸については、むしろ良い面もあるので心配しないこと。(後日記事にする予定)
・一日3食とも玄米は多いので、もう1食は白米や麺類でも良い。(何年も先のことを考慮して。)
・最低1食を玄米にするだけでも便の状態が変わってきます。
・玄米は白米に比べて米糠の部分の栄養がとれるので、ご飯の量もおかずの量も少なくて良い。
・玄米は炊き方によって消化が悪くなるので、必ず消化吸収の良い炊き方にすること。(中川式玄米の炊き方がおすすめ。)
・白米を食べる場合は、おかずやお出汁を陽性気味に。
・最初の一口だけは玄米なら60回、中川式なら40回噛みましょう。(よく噛むことを意識するため。)
・玄米を食べるメリットは米糠部分の摂取にあって、この米糠が威力を発揮します。実感出来るようになると玄米生活が楽しくなるでしょう。

 
 

<関連記事>
現代版マクロビオティック食事法(1)序
現代版マクロビオティック食事法(2)食事バランス
現代版マクロビオティック食事法(3)動物性の割合

*   *   *

【ご案内】
これから開催予定の講座案内 最新版
【サイト内の記事】
マクロビオティックの盲点
塾生のきょうの100点お弁当
陰陽を感じる日々の暮らし
中川善博から娘へのお弁当

 
 
カテゴリー: むそう塾スタイル, マクロ美風の体験的マクロビオティック | 6件のコメント

一期一会

誕生日の薔薇

 
 

昨年はホテルのお部屋で迎えた私の誕生日ですが、今年は京都のマンションで先日誕生日を迎えました。
中川さんから届いた68本の薔薇は、こんなにもノビノビと元気に咲いています。
60代もあと1年だけなんだなと思うと、ちょっと襟を正して日々を過ごさなくてはと改めて氣が引き締まりました。

ところで、年齢の数え方については去年の記事で書きましたが、この1年間は環境の陰陽をとても感じた日々でした。
マクロビオティックをご存知ない方には、「環境の陰陽」といってもピンと来ないかも知れませんが、人はみな環境とともに生きています。
小さな環境では自分の住まいや職場ですが、大きな環境では地球そのものであり、宇宙までひっくるめて環境になります。
そして人間関係もまた環境です。

私たちはつねづね「生きている」つもりになっていますが、実は「生かされている」のが正しい姿であり、そのことを強く意識すると今ある不満のほとんどは消えてなくなります。
と同時に、自分が生かされている意味を考えると、自分の立ち位置が明瞭になってきます。
自分は何をするべきか、どう生きていけばいいのかが、その立ち位置から割り出されてくるからです。

私はありがたいことにマクロビオティックを知ってから、いつも自分が進むべき道が明確になっていて、知らず知らずのうちに道ができている感じがします。
「一期一会」を大切にして生きていると、自然に感謝の気持ちが湧いてきます。
良いとか悪いとかそんなちっぽけなことではなく、ただただ出会いに感謝して「今を生きる」というのは、マクロビオティックの精神そのものでもあります。

私は中川さんに出会えて本当に良かったです。
精神的な強さをしっかり学ばせていただいただけでなく、一人では到底出来なかったことが出来るようになり、多くの人達と喜びを分かち合える場を作ることが出来ました。
さらに陰陽の違いを身をもって確認することも出来ました。
お互いに一期一会を大切にするからこそ、こんな面白い生き方が出来ています。

これからも一人ひとりの塾生さんとの一期一会を大切に生きて行きます。

 
 
カテゴリー: こころ・想い, マクロ美風の体験的マクロビオティック | 2件のコメント