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中川善博のちょっと待ってや!

京都に生まれて半世紀を越え、いよいよ残りの人生のほうが少なくなってきた中川善博が、大胆に繊細に生きる毎日の中で「これだけは言うといた方がええんちゃう?」ということを下手くそな文で綴ります。 暇が余ってる時に読んでくだされば幸いです。

道具に接する心とは  ビジョンとパッキンに思う事

幸せコースの放課後に、Kさんがビジョンの蓋も胴体もを見てほしいと持って来られた。 見るとずいぶん傷だらけ。まるで数十年業務用に使った鍋のよう。
どういいうトラブルなのか聞くと、買い替えたところのパッキンなのに横の窓から圧漏れが起きて美味しくご飯が炊けなくて辛いです。ということだった。
愛クラスの時に説明した「一番圧力鍋で大切に扱わなくてはいけない部分」がザクザクに傷んでおり、いまにも圧が漏れそうな見た目に。
取っ手のねじも緩んだままで蓋の固定がままならない。
増し締めをして、掃除の仕方をお教えして、いろんな言い訳を聞いて、問題のシリコンパッキンを確認した。 私の愛用のビジョンのパッキンと品番等をすり合わせたが同じもののようだった。
気分だけでも安心するだろうと、私が使っていた圧漏れなどしたことのないパッキンと交換した。 上手く炊けていると良いのだけれど。

そして下の画像は交換したKさんのパッキンで私が今朝炊飯をしてみた時のもの。
いたって普通に炊けております。ピンも上がっていますね。

IMG_1199

横の小窓のクロースアップです。 シリコンが蓋に圧着して引っ張られていますが。圧漏れを起こすほどずれていません。 これで通常です。
IMG_1201
実証検査を済ませて思ったこと。
エラーは出るべくして出る。ということ。
鍋のメンテができていないでひどく傷んでいるのは使い方と洗浄と保管の問題です。
すぐにでも解決しますね。いままでやってきたことを変えれば良いのですから。

もう一つ。
炊飯時の火加減です。驚くほど取っ手の裏とハンドルの裏の樹脂が焼け焦げていました。ジュニアで炊いていれば絶対にここは焦げないはずなのです。
おそらく外炎が鍋底をはるかにはみ出るような豪火で炊飯をされているのでしょう。
でなければ樹脂の部分は焦げません。
そうしてその豪火は急激な高圧を発生させるためにパッキンの摩擦力を大きく越えてしまい圧漏れを起こすのです。

一度みなさんもご自分のビジョンの裏をチェックしてみましょう。
道具も人も同じです。
丁寧に付き合えば丁寧な仕事をしてくれます。
愛さなければ愛してはもらえないのです。
信じなければ信頼は得られないのです。
してもらうことばかりを考える人が多い今の世の中でリターンを望まない生き方ができるかどうか?  いろいろ一緒に考えてみませんか? 

カテゴリー: | コメント(6)

コメント

  1. おはる より:

    中川さん、こんばんは。

    「丁寧に付き合えば丁寧な仕事をしてくれます。
     愛さなければ、愛してはもらえないのです。
     信じなければ信頼は得られないのです。」

    の言葉が、響きました。
    愛してもらえない(と感じる)時、信頼が得られない時こそ頑固に忘れています。
    道具も人も。

    大切なことを、ありがとうございます。

    • nakagawa より:

      おはるさん コメントありがとうございます。
      自分の中にある頑固さ、塊、腫を如何にほぐして溶かして排出するか。
      これがマクロビオティックです。それを可能にしやすくするのが陰陽料理です。
      常に自分を見つめてください。後ろから私があなたを見つめています。
      自分に恥ずかしくない生き方。これだけです。

  2. 彩乃 より:

    中川さん、こんばんは

    自分のことのようでドキリとしながら拝読しました。
    なかなか荒っぽい所作を卒業できずにいます。
    そして、それが肝心なときに自分に返ってくること、身に染みています。
    逆に心を込めて丁寧に接すれば感動するほど良い関係を築けることも、
    お陰様で実感しつつあります。

    もっと丁寧に生きられるように、気持ちと行動を上書きしていきます。
    大切なお話を、色々な形で繰り返し伝えてくださって、ありがとうございます。

    • nakagawa より:

      彩乃さん コメントありがとうございます。
      女子なのにー。という粗さがあったあなたの所作やお弁当ですが、最近変わってきました。
      内なる柔らかさが出てきましたね。 優しさと言ってもよいでしょう。
      第二次少女時代到来!

  3. ミホ より:

    中川さんこんばんは。
    この記事を見て、自分の圧力鍋の事を思い出しました。
    道具にも氣は宿るという事であの時は道具に対する思いを教えて頂きました。
    あれから、掃除や手入れにかける時間や扱い方も変わり、おかげさまで今でも交換して頂いた圧力鍋は問題なくエース級に働いてくれています。
    きれい好きで私よりも道具や手入れをきちんとする主人も変わったと言ってくれるまでになりました。まだまだ道具の扱いに小言を言われる事もありますが、今までは聞き流していたところを素直に聞き入れて実行するようにもなったので驚かれています。
    なによりも言われてやるというよりも自分から自主的にやろうという氣が出てきました。
    それはきれいな道具や部屋の方が料理をする時の気分が上がるからです。
    この気分を味わったらこれからもきれいにし続けようと自然に思うので、まだまだなところはありますが、これからもこの気持ちを忘れずにいたいと思いました。
    私も同じ状況でしたので、ついコメント致しました。

    • nakagawa より:

      ミホさん コメントありがとうございます。
      >>今までは聞き流していたところを (!!)
      なんという!ご主人様に失礼なことを。(笑)
      少しずつでも良いのでご主人様に習って、丁寧に生きられる人になってくださいね。
      あ!なんなら幸せコースはご主人様が通ってくださったほうが話が早いかも わはははは。

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