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中川善博のちょっと待ってや!

京都に生まれて半世紀を越え、いよいよ残りの人生のほうが少なくなってきた中川善博が、大胆に繊細に生きる毎日の中で「これだけは言うといた方がええんちゃう?」ということを下手くそな文で綴ります。 暇が余ってる時に読んでくだされば幸いです。

日本人の箸使いとカトラリー


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箸は2本で1組ですね。(そんなことは言わなくてもわかってるって?)

じゃ、なぜ2本あるのか考えたことありますか?
それは左手に関係があるのです。

フランス料理を代表とする西洋料理にはカトラリーと言っていく種類ものナイフとフォークとスプーンが食卓に並べられます。
そしてそれらはほとんどが金属(銀からステンレスまで)でできている硬質のものです。
ボーンチャイナという白磁の皿に硬い金属の道具を使ってカチャカチャ食べるのが西洋料理です。
硬い皿の上に硬い皿を載せ、そこにある料理を硬い道具で食べる。嫌ですねぇ。
なぜカチャカチャ音がすると思いますか? 考えてみましょう。

フォークにしろナイフにしろ料理を貫通して硬い皿に当たるからですね。

それに比べて日本食はどうでしょう?
箸の先一寸(三センチ)以上汚さないようにしながら料理を挟む、つまむ動作を右手だけで行います。
道具が器を突いたりこすったりしないのです。 ですからジャパンと呼ばれる漆器が生まれたのです。 ナイフやフォークで漆器の器に入った料理を食べることを想像して下さい。 鳥肌がたってしまいますね。
西洋料理で切った料理をぶっ刺すフォークを持つ左手は日本料理ではどのような仕事をするのでしょう?

そうですね「器を持つ」のです。
西洋料理ではカップやグラスしか手に持たないですね。 それは道具を両手で持って食事をするからです。
西洋料理でも器を少し持ちあげることがあります。 スープを飲んでいて残りの量が少なくなった時にスープ皿の手前をリフトアップして奥に深く溜め、向こうにむけてスプーンを滑らせてすくいます。(なんで?口はこっちにあるんだよー!離れていってるやん)

小学生の時に習いましたね。お茶碗を持つ方の手が左手ですよ。お箸を持つ方の手が右手ですよ。って。
お茶碗を持つときに左手親指はどこにありますか? 左手中指はどこにありますか?
(Σ((゚Д゚)))ハッとした方はよく桂剥きの練習をしている方です。)

日本の茶碗・お椀は口をつける縁とともに御膳に触れる高台(糸底)にまで肌触りを整えます。 一番敏感な指のセンサーが常に触れるところだからですね。
こうして左右の指のセンサーを敏感に使って食事をするのが和食なのです。
金属ではなく、木・竹・漆などの柔らかい素材で繊細につかむことで静寂の中で食事をすることが可能となるのです。

箸の持ち方は大丈夫ですか? お茶碗の中に親指や人差し指が入っていませんか?
そこのあなた。

 


カテゴリー: | コメント(3)

コメント

  1. ふみよ丸 のコメント:
    中川さん、こんばんは。
    ためになる記事を、ありがとうございます。

    記事を拝読し「私たちは、あの細い2本のお箸だけで、全てのものを食べているのだ。」と改めて感じ入り、いつもご指導頂いていることとリンクし、一段と腑に落ちました。

    「お箸で食べやすいように」
    を、もっと意識してお料理します。

    そして、カチャカチャとかブッ刺という西洋料理の食べ方を読んでいた時、串に刺し美しく形を整えた焼魚などは、フォークやナイフでは決して食べられないなあ、と思いました。

    お箸だから、形を壊さず、静かに綺麗に食べられるんだ・・、器も感触を整え、そこまで食べる人の事を想って作ってくださってたんだとわかり、日本人で良かったなあ・・・と、つくづく思いました。

    そう言えば、器を買う時、絵柄だけで購入を決めることは皆無で、自然と両手で持って、感触や重さを確かめます。

    整った器を持つと、いい感じがするのは勿論ですが、自分が整っていないことに気づかせてくれる力もあります。

    記事から、たくさんのことに気づかせて頂きました。
    ありがとうございます。
  2. nakagawa のコメント:
    ふみよ丸さん コメントありがとうございます。

    私が常々「箸がらみ」を重要視してうるさく言うのはこういうことを重んじてなのです。
    箸で食べることができる幸せを噛み締めましょう。
    • ふみよ丸 のコメント:
      中川さん、お返事ありがとうございます。

      はい。
      記事を拝読し、繋がりがわかり、箸食の幸せを噛み締めています。

      西洋料理が平面的なのは、食卓で食べ物を切って食べないといけないからですね。

      日本料理は、立体的で美しいです。
      お箸だけで食べやすいように、完成した形にまで、お料理してくださっているからですね。

      お箸も、切る練習も、頑張ります!

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